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【書評・経済学】「武器としての資本論」ー「資本論」は現代の必読書(Part①)

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  • タクミナタクミ
  • 2020/07/24 02:36

 

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・ALiS初投稿にあったての自己紹介

どうもこんにちは、タクミと申します。
普段はベンチャー企業でメディアの運営をしております。

そしてYouTubeにてタクミナタクミ・チャンネルという名で、
【トレンドに流されない生き方】をモットーに
 資本主義経済の観点からこれからのあるべき 
【社会】【生き方】【働き方】 について解説をしております。
 

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 なお動画は毎週【土・日】にUPします。 

 

→チャンネル登録ページ

動画で解説する具体的な内容としては、 
日本では当たり前の当たり前に行われている
受験勉強、就活、出世といった競争がおかしいことや、
 格差・貧困や環境問題がなぜ手つかずなのかといったことを、 
カール・マルクスの資本主義経済の観点から考えていきます。 
 

「会社で働くのは嫌だとわかりつつも身分が保証されているからとりあえず就職した」 
「長時間残業までして出世をしたくはない」
 「土日に仕事以外で熱中できることがない」 
「ほんとは社会に役に立つ仕事がしたいのに売り上げ上げることが仕事」 
「とはいえ生活をするためには退屈な仕事をしてでも稼がなくてはならない」


 —特にそんな資本主義に毛嫌いしている方を対象に
このチャンネルは運営しております。 

※なお私はマルクス主義的な共産主義や社会主義には反対です 

また、資本主義を単に批判するのではなく、 
資本主義でも社会主義でもないこれからの
第三の社会をいかに創造するかを考えていきます。 
なお今後、机上の空論だけではなく、
実践版の動画を投稿していくので是非応援をお願いいたします。 
なお実践編では、お金の力をできるだけ弱めることを目的にした、 
古民家でアソシエーションな社会を創造していきます! (近日UP予定)

 

 

・武器としての「資本論」

 

この本はコロナウイルスによって

人々が社会の先行きに対して不安に思っているところ、発刊され、

今ではAmazonのベストセラーとしてTOPにランクインしております。

 

2008年に起きたリーマンショックの際にも

マルクスの資本論は人気を集めており、

経済危機がおきるたびに資本主義を見直すために資本論を読もうという

現象が経済危機のたびに毎回起きるのですが、

なぜ150年も前にカールマルクスによって書かれた資本論は現代でも、

人気を得るのでしょうか?

 

これは資本論に書かれた概念が、拡張性が大変大きいことから

今日の私たちが普段の生活で感じている不安の

根本的な原因について解説をしてくれているからです。

 

前提として現代では新自由主義の世界観が圧倒的に支持を受けており、

 

・年収が低いのはスキルがないからだ

・学歴がないのは勉強をさぼったからだ

・非正規雇用は職業選択の自由による選択の結果に過ぎない

 

といった自己責任論がよく正当な意見としてあげられます。

 

そこでマルクスの資本論で描かれている概念を理解していれば

このような新自由主義的な考え方はおかしい、誤っているのだ

そもそもの人間の基礎価値や感性を取り戻さなくてはいけないのだ

ということが明らかになります。

 

このようにして今日でも資本論の概念は学ぶに値するのです。

 

なお本書は私達のリアルな生活を絡めているので

資本論の「入門書」ではなく、

『資本論』を読みたくなるような内容を意識して書かれております。

 

そしてこの動画で本書の内容をふまえてより

身近な例を使ってなんと6本もの動画をシリーズで解説をしております。

チャンネル史上初の長さです!

 

それだけ力を入れて編集した動画なのですが、

全体のシリーズの流れとしては、

まずPart①で資本論を読むべき理由について解説をして、

Part ②から⑤では資本論で用いられる

使用価値や交換価値、剰余価値、といった

マルクスが定義した難しい概念を簡単に解説していきます。

 

なおまとめ編という動画も作っており、

こちらはPart ①~⑤の動画の内容をおさらいして

次に実際の私たちの身近な生活における資本主義の課題について解説をしているので、

マルクスの概念についてご理解されている方は、

この動画とまとめ編の動画を見て頂ければと思います!

 

<シリーズの構成>

Part① 資本論を読むべき理由

Part② 資本主義の定義と成立過程

Part③ 「商品」とはなにか

Part④ 労働力こそが利益の源泉

Part⑤ 生産性を向上させる理由

Part⑥ まとめと現代社会の課題

#資本主義 #資本論 #マルクス #日本経済 #シンニホン

 

↓YouTubeチャンネルの登録はこちら!↓

https://www.youtube.com/channel/UC_CtiCrYerNCOrzUDk9EnGA?view_as=subscriber

 

①資本論は必ず読むべきである理由

 

筆者は本書を通じて資本論の理論を解説することで

最終的には読者へ実際に手に取って読むことを推奨しますが、

なぜ今日において150年前に書かれた資本論を読むべきなのでしょうか。

 

マルクスが生まれたのが1818年で、

資本論が発刊されたのは1867年なので、150年前の本であることから、

現代の社会とは事情が大きく異なるのではないか。

と思う方が多いかもしれません。

 

またソ連や東欧の社会主義体制が崩壊して、

資本主義と民主主義が勝利し、

「歴史の終わり」とFフクヤマが宣言しました。

 

ただ、マルクスが資本論で提唱した概念は、

今日の様々な日常生活に応用することができるため、

現代でも十分に拡張して扱うことができるのです、

 

本書の例を参考にすると、

自分がアルバイトをしていてさぼっていたとしたら、

それに対して店長は態度を改めるよう指摘してくるでしょう。

 

そこで私たちはいらだつかもしれませんが、

指摘した背景には店長自身がいら立っている別の要因がある、

本部から店長が管理している店の売り上げが悪いといったことです。

 

ただその本部も店長に売上が悪いと指摘をするのは、

他の店舗と比較をして競争に負けているからにほかなりません。

さらに今日ではグローバル化な社会となっていることから、

国内での競争ではなく世界規模での競争にさらされているのです。

 

その結果私たちは、

・できるだけ多くの売上を上げるために長時間の残業をさせられたり、

・機嫌の悪い上司とメンドクサイ関係を維持したり、

・業績が悪くなればコストカットとして立場の弱い派遣切りをしたり、

といったことが生じます。

 

これらはマルクスが指摘したように

資本主義下では絶えず競争をして資本の増殖をしなくてはならない

からに他ならないのです。

 

このようにグローバル規模で企業が競争をして売り上げを

拡大しているといったマクロ的に捉えつつ、

私たち個人としては残業時間が一向に減少していない

というような非常にミクロなことにも関わり、

繋がっているということがわかります。

 

そしてマルクスの『資本論』は、

私たちが生活の中で直面する不都合なことが、

どうして生じていしまうのかを、

徹底的に資本主義を分析することで明らかにしてくれるのです。

 

つまりマルクスが19世紀ので見ていた現実とそこから描いた概念の本質は、

現在にも十分通用するといえます。

 

このような拡張性があることが『資本論』のすごさなのです。

 

 

②「ノー」と言えるかどうか

 

なお白井さんは、本書を資本論の入門書としての位置づけで書かれましたが、

一方では新自由主義の世界観をなくすことのテーマでもあると述べております。

 

新自由主義経済については、

アダムスミスの見えざる手を万能としてあらゆる規制を撤廃するような政策等の事ですが、

奇跡の経済教室の本を要約した動画のPart②にて詳細を記載しておりますので

そちらをまだ見ていない方は是非ご視聴いただければとおもいます。

 

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https://www.youtube.com/watch?v=eFQG8C3kMZo&t=630s

 

「新自由主義とは上から下への階級闘争である」

こちらはイギリスのマルクス経済学者の

デイビッド・ハーヴェイの言葉ですが、

これまで格差に対して下から上へと階級闘争を繰り広げてきましたが、

現代の新自由主義下では上から下への闘争へと遷移したと述べております。

 

これは、

 

・年収が低いのはスキルがないからだ

・金がないならファストフードを食えばいい

・学歴がないのは勉強をさぼったからだ

 

といった例のように

新自由主義の世界観に基づいて

無責任論が横行しているのが、現代の社会です。

 

なおこの世界観というのがポイントで、

新自由主義は単なる経済政策ではなく、

私たちの思想や価値観にも先ほどの例のように大きく影響しているのです。

 

 

また特に最近は資本主義そのものが成熟をして生きていることから、

企業の経営者はできるだけコストを削減するために

従業員の非正規雇用が拡大傾向にありますね。

 

そこであたかも従業員は職業選択の自由の中で自ら非正規雇用を選んだのであり、

その結果に対する貧困などの責任は本人にあると指摘をするのです。

 

正社員になれなかったのは努力をせずに他人との競争で敗れたのだから本人が悪い、といった具合にです。

 

これは企業経営者が単に責任を転嫁しているのに過ぎないのではないでしょうか?

明らかに自己責任の領域を超えております。

 

実際にこれは小泉政権の時代に企業経営者から

利益をあげるために派遣法改正を実施して

企業側が有利になるような制度を設けてその責任を従業員に押し付けるという

上からの階級闘争が繰り広げられているのです。

 

資本を豊富に持っている企業に対して、

一個人の労働者がかなうわはずがありません。

 

それに対して私たちははっきりと「ノー」と言う必要があるのです。

くそツマラナイ仕事を低賃金で受けて昼はコンビニ弁当で済ますといった、

人間が生きるうえで必要最低限の生活を送る必要はないのです。

 

さもなければ今後ますます資本に飲み込まれて、

今後、格差は拡大していくことが予測されるます。

 

そこでこのような新自由主義的な考え方はおかしい、誤っているのだ

ということをマルクスの資本論を読むことで認識をし、

そもそもの人間の基礎価値や感性を取り戻そう

というのが筆者の伝えたいことであるのす。

 

ではそもそもの人間の基礎価値や感性を

取り戻すためにはどのようにすればいいのでしょうか?

 

そのためには資本主義以前の時代と今日を比較することで、

資本主義社会とはどういうものなのかを理解し、

なぜ格差や貧困といった問題がが生じるのかといったことを理解する必要があります。

 

そこで次のトピックでは

マルクスの資本の観点から資本主義とはどういうシステムであり、

このまま資本主義が続いていくと人間の人類の生存が

危ういということを明らかにしていきます。

 

③おわりに

最後にタクミ的に言うと、

東京の人は自分のスキルをUPするために目の前のことに必死で

目的を見失っているような人が多い

唯一、日本の地方にはまだ古き良き文化や伝統があるので

人間らしい感性や価値観は失われておりませんが、

少子高齢化や大都市一極集中への傾向が多いから、

今後の社会は非常にまずい状況にあると思います。

 

資本論の概念を通じて人間らしさを取り戻しましょう!

 

以上、お疲れ様です!

 

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