2019トキメキ祭り
僕「金属なぁー加工すっぺかなって思ってんだけどぉ⤴焼きまなしってどうやんだっぺ?」
友人A「なまし入れてがったら、600℃くらいがいんでねーかな?材質なによ?」
僕「わがんねわ。スチールっての?ふつーのやつ?んで600℃ってどうやって測ればいいのけ?」
友人A「色よ色。ちょっと赤黒いくらいっての?そんぐらいだったと思ったなぁー、なましなんが入れてなんすんの?」
僕「最近釣りはじめたんだけんどぉ、魚しめなきゃいけねーべ?けんど、今のナイフだと頸椎おとしきんねんだ、ちっさすぎてさ。だからよ。釣りに使えるナイフさ一本こさえっかと思ってよ」
友人A「。。。うん、そっけーそっけー、なんかよぉーわがんねーけどぉ、頑張ってな」
ガチャ。ツーツーツー。。。
というわけで、今年の僕のトキメキTOP3は、釣り、、、ではなくて金属加工となりました。
トキメキランキング。トップ3
③熱処理
②メッキ加工
①研ぎ
まぁ誰の役にも立たなそうな記事ですね。
ですが私のトキメキ、というテーマとイベントですのでよしとしましょう。
なぜならば、
イベント≒祭りじゃあ!≒楽しんだもん勝ち!
というのが僕の考えですので、ただひたすらに自分が楽しく書かせてもらうとします。
さて、釣り仲間は釣った魚の首をぼぎっ!とへし折ったり、えらの間から指を突っ込んで心臓だか何だかよくわからん急所をブチっとやって手早くしめてしまうのですが、僕は血とか見るの苦手だし、基本ビビりなのでそんなのは絶対無理です。僕の持っていたちんけなナイフでは三枚におろすのには十分だったのですが、首の骨を落としきれなくて、おさかなさんが苦しそうに暴れてしまうのです。それがどうにもかわいそうで、イマイチ釣りを楽しめなかったのです。
そういうわけで鉄くずからナイフを自作することに。それがきっかけで今年は金属加工にキュンキュンしてしまったわけであります。
※ちなみに法律的に、匕首の形をしているものは刃渡り何センチ以内、両刃のものは何センチ以内、など厳密に決まっています。これをやぶると銃刀法違反です。犯罪です!だめ、ぜったい。知らなかったではすみません!きちんと調べてから作りましょう!
・俺的トキメキ度第3位 熱処理
まず金属を加工するにあたって、鉄がバターみたいに柔らかくなったらな、と思いますよね☆
そんなときどうするか?メイドさんに「にょるにょるにょるにょる、やわーくなーれ☆」と魔法をかけてもらえばイッパツです。
こんな感じで。
呪文を唱えながらやると金属もより柔らかくなってくれます。
これは焼きなましという処理で、だいたい600℃くらいの温度で軽く赤熱させて、自然に冷やす。すると鉄の組織の結合がゆるくなって、うにゃうにゃがぴーちくぱーちくなって、とにかく柔らかくなるということです。まぁこまけー話は今日はおいとこう。 とにかく魔法かければやわくなるんです。
※ちなみに写真のようにただあぶるだけでは赤熱しません。家で使っているフライパンが赤熱しないのはなぜか。ガスコンロでも1200℃はいくはず。それは、面積が広く放熱してしまうから。つまり、1000℃の炎であぶっても、鉄は1000℃にはならんのです。1000℃にするには放熱をしない工夫、つまりかまどが必要。
さて柔らかくなった鉄を大体の大きさにカットします。
長さと厚みががありすぎて高速切断機でも大変だった、、、(柔らかくねーじゃんw)ので、結局ボール盤で穴をあける作戦に変更。
グラインダーが入りにくいところは細い切れ込みをたくさん入れて、加工してあげるのがうまくやるコツ。とかいう話は別にトキメク話でもないのでおいておこう。
さて、トキめくと言えばここでしょう。
ここが世の男子諸君のムネきゅんポイントのはずです。
そう、あれです。真っ赤っかになった鉄を、水にジュッーー!!っとつける、例のあれです。(はい、すみません、中二病ですね。だが、この瞬間に萌えない男子がいるだろうか?)不肖わたくし、恥ずかしながら何年かぶりにトキメイてしまいました。
そうです。
これがよく「あぁー⤴?オメーまじちょっこいてっと(茨城弁で、調子こいてると)
焼きいれっかんな!」という不良漫画でよくある(そして僕が学生時代、先輩によく言われた)セリフで有名な、焼き入れです。
ちなみに、なんで赤熱(というか1000℃くらいなので白っぽい)した鉄を水で一気に冷やしているかといえば、ジュー!っとなるとかっこいいから、、、というのはウソで、赤熱して空気中の酸素ともにょもにょして、結合した炭素がぴーちくぱーちくしたやつを水で急冷することでごにょごにょなることにより、とにかくより硬い金属が生まれるというわけです。まぁこまけー話は今日はおいとおこう。とにかく魔法なんです。
んで、焼きを入れるだけだと硬くなりすぎるので、硬くなった組織の結合を少し緩めてやります。200℃で30分~1時間くらい。これが焼き戻しという処理。まぁあまりときめかないので今日は省略。
・俺的トキメキ度第2位 メッキ加工
さて。出来上がったナイフの研ぎも終わり実用に。非常によく切れるが、問題発生。剥き出しの地金を海水に触れさせると、あっという間にサビがでてくる。。。
というわけでメッキをかけることに☆
食べる魚をさばくので、今回は銅メッキにしました(n*´ω`*n)テヘッ
(僕の知り合いは「亜鉛でメッキさかければ、健康にいいんでねーの?」といって亜鉛メッキかけた包丁使ってる人もいました☆効果あるかは不明)
メッキに必要な
・塩酸は「ささささ酸が効くサンポール」で代用
・電源は乾電池
・あとはそこらへんに落ちてる銅板や銅パイプのきれっぱし
を集めてレッツメッキング☆
※酸の中和にめちゃめちゃ薄めたカビキラーを使いまいたが、やめましょう。塩素ガスは大変危険です。あと、塩酸もカビキラーも目に入ると大変危険です。必ずゴーグルを使いましょう。てか良い子の皆さんはマネしないように!
さて、ここです。ここがトキメキポイント。
濃度を調整した塩酸にナイフと銅板を浸して電池のスイッチをオン☆
ヾ(*´∀`*)ノポチっとな
写真にするとインパクトはないですが、怪しげな液体(見くださいこの色☆ぜったい健康に悪いって色してるあたりも中二ポイント高めですね!)に浸した金属からブクブクとやばそうな泡が噴き出してくる様子は世の男子諸君の中二心をくすぐること間違いなしです(n*´ω`*n)
不肖わたくし、不覚にもトキめいてしまいました(*'▽')
もうキュンキュンしまくりです
・俺的トキメキ度第1位 研ぎ
さて皆さん。包丁、どうやって研いでますか?ぶっちゃけ僕はテキトーにシャカシャカやってました。でもね、研ぎってマジで奥が深いんですよ。Σ(・ω・ノ)ノ!
刃の立て方とかね。それだけでも十分トキメキ度数(中二度数?)高いんですけど、今回はちょっと違う、「研ぎ」が俺的トキメキ度第1位になりました☆
仕事で使う工具などにも一通りメッキをかけ終わった後、いつも銅のクズが残るんです。なんか使いみちないかな、もったいないな、と思っていたので銅のクズを集めて青銅を作ることに。(青銅は銅と錫の合金なので、はんだで錫を代用。)
青銅研いでなにすんねん、と思うかもしれません。もしかしたら中二度数高めの男子諸君はもうピンときたかもしれません。
そう、卑弥呼です。
正確には昔日本史の教科書で見た青銅鏡です(´艸`*)
おもちゃの溶鉱炉を作ってその中で合金をグツグツ煮ます。この金属がドロドロになるところもトキメキ度数高いんですけど、まぁ待て。 おちつけおまいら。
卑弥呼を数えて心を落ち着けるんだ。卑弥呼が一人、卑弥呼が二人、卑弥呼が、、、
出来上がった青銅は人の顔など写りそうもない、ただのごつごつした金属の塊。。。はたしてこんなもので鏡ができるのか、やはり昔の人間は未開で非文化的で不健康な生活を送っていたのか、、、などと不安が頭をよぎります。
しかし卑弥呼を信じて、磨き続けること1時間(グラインダーで大体の面取りをしてから1時間!昔はどれだけの手間がかかっていたのだろう)
ついに、、、
ついに、自分の顔が映るくらいの磨きに到達。ありがとう卑弥呼。自分が作った青銅で初めて自分の顔を映した時の、あの感動。ありがとう卑弥呼。これには不肖わたくし、恥ずかしながらかなりトキめいちゃいました。(〃▽〃)ポッ
というわけで、今年の俺的トキメキ度数ナンバーワンは、
研ぎ、となりました!(∩´∀`)∩ワーイ
そして今年のまとめ
卑弥呼まじパネェ!((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
※記事中の作業はすべて適切な指導監督のもと十分に安全に配慮して行っています。良い子の皆さんは勉強してからマネしましょう。