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おかねの流れを変えるクラウドファンディングと、おかねの物質を変える暗号通貨。

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  • てらけん@伊豆おこしプロジェクト
  • 2020/07/30 14:59

今再び、地方におけるクラウドファンディングを考えるチャンスをいただきました。

ただの事例研究に終わらず、議論しながら実践していく予定です。すでにチャンネル内ではその可能性を感じ、ワクワクしています。

 

個人的な妄想ですが、昨今のクラウドファンディングはまだ完成していないと思っています。 ぺーぺーのお前が言うな、という感じかもしれませんが、、(関係者の皆様、すみません。。)

完成していないというより、これは後に起きる大きな変革の1ステップでしかないと思っています。

今のクラウドファンディングは、ネット上の募金をうまくブランディングしつつ決済を滑らかにさせたという観点では画期的でした。しかも、これだけ世間に浸透しつつあり、資金調達の手段として名を馳せているというのは素晴らしい功績だと思います。

しかし、かつての図書館が、インターネットによりwikipediaにとって代わられたような、文通がスマホに代わったようなダイナミックなライフハックまでには至っていないと思います。
寄付や投げ銭行為が、ネットを通じて容易になったよね、という感じぐらい。

 

じゃあクラウドファンディングはそこまでの小さな変化でしかなかったのか。

これについては、私は全くそうは思っていません。

要は、まだ条件が揃いきっていないだけ。その意味で、まだ完成していないのではないかなと思っています。

 

クラウドファンディングが起こしたもっと根底の革命は、"おかねを多数の人to人で自由に行き来させる"という行為をインターネットの速度や仕組みにのせたことだと考えています。

Amazonでお買い物をすることや、OOpayで割り勘することとはちょっと違い、
「はいここ!おかね集めたいポイントです!!」と言い始めたところに光通信のスピードでおかねが集まり、そのポイントが無限に発生し続ける。法人個人かまわず。
そして、各ポイントで個別に決済が実行され、おかねが流れていく。

これは大きな革命です。

かつては、まるで円を描くようにおかねは循環していました。

おかねを持つ人が、何かモノを持つ人におかねをわたし、それをまた誰かにわたし、、 あるときは銀行がそれをポンプのように吸い込んでは吐き出し、たまりやすい資本家の元にはおかねが集まり、そこからまた誰かのもとに流れていく。

そこに物体としての紙幣を介在させると、どうしても時間の摩擦が生じるし、手から手へと渡るのが当然でした。(信用創造や金融商品等を除いて考えれば)
だから、グルグルと経済が循環していく。そんなイメージでした。(というか、ここではそう仮定させてください)

 

一方で、クラウドファンディングでの流れは、ネット上に無数に散らばったスポット:プロジェクトが立ち上がってはおかねがそこに集中し、立ち上がっては集中していくように見えます。
まるで、インターネットという線でつながっているパソコンやスマホをトレースするようにおかねが流れていきます。ポンプがなくとも、お互いがキャッチボールをするように、ノックをするようにやりとりをしていきます。

この違いがけっこう面白い。
見方によっちゃあ同じだろ、と思うかもしれませんが、例えば銀行よりもクラウドファンディングプラットフォーム会社の方が時価総額が大きくなった未来では、今とはまるで違うように見えるかもしれません。

これはまさに、中央集権型から分散型に変化していく時代の流れそのものです。
まだその影響が私たちの身の周りで実感できないだけで、今後どうなるのかはわかりません。ワクワクしますね。

 

そして、さらにこのクラウドファンディングによるおかねの革命を確かなものにするのが、実は暗号通貨なのではないかと妄想しています。

おかねの流れの革命がクラウドファンディングだとするのであれば、
暗号通貨は名前の通り、おかねの通貨の革命です。ドル、円、ユーロに代わるものです。

SuicaやPayPayと暗号通貨が決定的に違うのは、発行体です。
日銀が発行する円と、マイニングによって流通する暗号通貨ということです。

こちらはクラウドファンディングと違ってすぐにピンとくると思います。
確実に、中央集権型から分散型に変化しています。

分散型台帳によって管理される暗号通貨は、理論上誰でもどこでも発行できてしまうのが一番の特徴です。BTCほど一般化した通貨でなくとも、例えば閉じられた数人の間で使うトークンも通貨として流通し得ます。
技術的なところは詳しくわからないのでなんとも言えないのですが、各地でポンポン暗号通貨を発行して、それをうまく一瞬で変換できるシステムがあったとすれば、今のようにいちいち円換算で取引をしなくてもお互いに取引ができるのではないかと思います。

もちろん、通貨としての価値はその通貨の信用が担保されて効果を発揮するので、闇雲に乱発するトークンが全て機能するとは言えないのですが、ある程度の規制の中でそれは可能なんじゃないかなと妄想しています。 例えば、都道府県ごとにトークンがあるとか。

それらの流通量が適切に管理され、取引のログがブロックチェーンで改ざんされない信用が担保されるのであれば、そのトークン同士の授受で価値交換が可能です。つまるところ、小さい経済が各地で、ともすれば各人の間で発生しまくることになります。

この肉はOOトークン1枚と交換して、あの洗剤を買うには××トークンを支払って、みたいな。。?

 

さらにさらに、ここに前半のクラウドファンディングがかけ合わさったとしたら。

おかねの通貨も流れも、超分散型になるわけです。

 

そんな妄想が近づいてきたとき、実は私たちはもっとモノの価値に純粋に接することができ、お互いに合意さえとれれば他のわけわからん経済には影響をうけることなく、価値を享受できるのかもしれません。
それは、おかねそのものがあくまでお互いの納得のための証拠印ぐらいでしかなく、なんならある時からそのおかねの授受も省略するようになって、阿吽の呼吸で取引をすることを意味するのかもしれません。

 

そうなると、おかねは私たちの手元から消えていく。。??

 

そんな妄想に、恐怖を感じるか夢を見るかは、今の立ち位置によって大きく違うかもしれません。

少なくとも、リーマンショックでヒビが入り、今回のコロナショックでじゃぶじゃぶにだぶついたマネーによって実体経済に伴わない不自然な株価形成がされているバブルが弾けたとき、臭い物に蓋をするように押し殺している暗号通貨のポテンシャルとクラウドファンディングの追い風が何か大きな変化をもたらすチャンスなんじゃないかなと妄想は膨らみます。
そしてそのときには、今のおかねで頬をはたくような強者によって価値の生産者が虐げられるような社会よりも、より多くの人が素敵な価値をシェアできる社会になっていて欲しいものです。

情報と政治はもうすでにインターネットによってハックされ分散化しました。
おかねがハックされるのも楽しみですね!

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てらけん

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静岡県富士市出身。仙台で建築を学んだり、信託銀行で金融を学んだり、伊豆で地域おこしをしたり。もう少し詳細なプロフィールはこちら→ https://izuokoshi.com/profile

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