今日はこのニュースが気になったので取り上げます。
(おかしいな、ALISではビジネスの話を書くつもりだったんだけどな。へんだな。)
コインテレグラフさんの引用です。
イーサリアム(ETH)スマートコントラクトにおける多様性の欠如が、イーサリアムブロックチェーン エコシステムに脅威をもたらしている。ノースイースタン大学とメリーランド大学のアナリストグループが10月31日に公表した研究報告が指摘している。
どういうことか、例え話をしてみます。
学校で宿題が出ました。
やってきたのはAさん一人、他のみんなはやっていない。
提出期限はすぐそこです。怖い先生が担当。みんなピンチです。
みんなお願いするわけです「Aさん見せてよ」
しょうがないなぁ、とAさんの宿題がみんなに出回ります。
きっと最初に移した三人のものが、別途他の三人にコピーされるなどして効率的に写されるでしょう。
Aさんの回答と全く同じだとよろしくないので、各自オリジナリティを駆使して自分なりに適度に間違えた回答を作るでしょう。
ですが、Aさんがわからなかった、もしくは間違えた部分はコピーをした皆、間違えています。
その宿題から定期テストに問題が出ました。
Aさんもわからなかった問題が出ました。
クラス全員仲良く全滅です。
記事ではこうも言います
ただし、それが「イーサリアムの成功を裏で支える推進力」にもなっている可能性が高いという事実も指摘する。
先ほどのものは宿題だったので良くないなぁ、と。
すぐにでも提出しなくてはいけない宿題ではなく、授業で分からないところがあった、だからわかってるAさんに聞こう、というのは勉強熱心で良い事です。
Aさんの知識や理解が他の人に伝播するという事は、同じ間違いを共有するという事でもあり、わからない人の底上げをするという事でもあります。
見方によって変わるのですね。
いかがでしょう?(わからないなど、ご意見がある場合はコメント欄へお願いします)
これに関して、良い点と悪い点があります。
良い点から話をしていきます。
プログラムは一般に使われる機能というのは大体決まっているのですね。それで「他のプログラムを作る人も使うに違いない」という機能は別途ライブラリという保管庫にしまわれます。これはファイルなので公開されている範囲で誰でも利用可能です。
最近だと
この事件が記憶に新しいです。
ある機能を利用したトークンがえらいことになった、と。
なぜなら、上記で説明した、みんなで使える実績ある機能(safemath)を使っていなかったから。みんなが使っているものはそれだけの実績があるので不具合もないだろうと言えるのです。
このライブラリの件に見るように、「動いているものを拝借」という発想自体は悪いと思いません。それが著作権があるものとかでしたら犯罪ですし、てんでばらばらにコピーをすると、バグの修正をその数だけ行わなくてはなりません。一つの元となる部分を作って、それを皆で転用して使いまくる。問題があれば直すという形がライブラリの考え方です。
みんなに使ってもらって、オープンソースで処理を見てもらって、不具合があったら直して共有財産にしてしまえばよいのですね。
悪い点としては、記事の通りです。
上記の流れで説明するのであれば、
みんなで同じ機能を使っていたら、大惨事が引き起こされる状況になった、(記事ではその懸念がある)と。
それはまずいですね。
同じ処理でも複数のアプローチで危機に備えるべきだという話です。
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さらに言えば、スマートコントラクトが現実に利用されるとすれば、かなり定式化した業務、例えば、賃貸契約などから進んでいくのではないかと私は考えています。P2Pレンディングもその一つでしょう。
であれば、契約は紙ではなくプログラムになります。
契約書である現在でも、専門用語が出てくると不動産屋さんに「結局どういうことですか?」なんて聞いたりしますよね?
プログラムだと尚の事です。わからない人の方が多いでしょう。詐欺も横行するかもしれません。
となると、その契約書(=スマートコントラクトというプログラムコード)は不動産屋さんが言っていることを体現しているという保証が欲しかったりします。
なので、この場合、スマートコントラクトは「形式・書式」が決まってくるように思えます。後は何年ごとに誰が住み、保証は何で(スマートコントラクトを利用した保証は電子化されたデジタルなものである必要があります)誰が貸す、といったところを契約時に入力するのですね。
わかりずらいかもしれません。契約書の大体が決まっていて、必要なところに穴が開いているイメージです。
実際に契約するときに、数字や誰が借りる・貸すという部分を埋めます。
となると、プログラムコードの再利用はされてしかるべき、むしろ再利用され、共通の資産として洗練されていくべきという見方ができます。
(ライブラリというよりも、オープンソースで公開されて、こことここに数字をかけばそれでOKというような、それをサポートするツールもできるでしょう。様式○○をダウンロードして、名前をかけばスマートコントラクトのプログラムが書ける。便利。というイメージです)
車輪の仕組みを調べるのは人によっては必要ですが
再発明する必要はないと思います。
ではでは
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