読みすすめるとわかりますが、「人の選択を見ることができる時」ではありません。絶妙に説明が不足しています。
集合知とか予測市場とか、そういうものに関して少し記事を書いてきました。
ゲームと金融と賭博それぞれの知恵を活かす話
では、集合知、上記記事では賭博ですね、それはゲームや金融と重複する部分が増えてくると書きました。
集合知を働かせる前提
では、「みんな」の意見は「案外」正しいという事と、表明する意見と心の中の意見が違う場合を書きました。
自己実現性の話
では、結果を自分で変えることができるものがあるという話をしました。
こうなると予測する。だからそのように行動する。すると実際に予測が実現するという流れです。
経済学でいうモラルハザードを引き起こすかもしれません。
病気になった時のために保険をかけた、だから安心してしまい健康に気を使わない。結果、本当に病気になる。
今回は、自分の予想と投票状況を観察して、予想と反する投票をする事が合理的になる場合を考えます。
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予測市場があるとします。
予測対象は、何かのグランプリ、オスカーやM-1を想像してください、の受賞者・優勝者を選ぶとします。
予測市場における配当は、毎回同じ額で勝者で山分けするとします。
(ある時は100を10人で分け、またある時は1人が100を総取り)
そして、ここがポイントなんですが、本命が全く分からない状態だとします。
そうすると、予想者はどういう選択(予想ではなく)をするのが合理的でしょうか?
実際にはAさんだと予想しているかもしれません。
ですが、予測市場を見てみるとAさんに投票している人は多い。
そんな場合、選択肢は二つに分かれるんじゃないかなぁと思うんです。
1)自分の予想通り、Aさんに投票するという選択をする
2)投票状況を見て、Aさん以外に投票をする
2)の説明をします。
そのままAさんに投票をすると当たったとしても分配金は少ないのですね。
そして、必ずしもAさんが来るとは言えない。
選択肢の数と投票状況を具体例を挙げて説明します。
100コインもらえるとします。掛け金は無し、当たったらもえらえる状況。
選択肢はA~Eさんまで5人。誰が受賞するかはわからないので、誰を選んでも当選確率20%。
参加者は20人。
現状Aさんに10人投票しています。
他の4人には1人ずつ投票者がいます。
残り参加者は自分を含め6人です。
ここでAさんに投票をするとします。
最低11人の当選者が出ることになり、得られるコインは9.0909....以下。最悪の場合100÷16=6.25の分け前になります。
B~Eさんの誰かに投票するとします。
最高でも7人の当選者、分け前は14.2857.....
上手くいけば2人の当選者となり、分け前は、なんと、50。
いかがでしょう?
投票状況を見ることができる、という事が後から投票する人に影響を与えるようです。
さらに、今回は条件に加えませんでしたが「投票をキャンセルして投票しなおせる」という条件があるとさらに変わります。
さて、冒頭で
最後まで読んでいただければわかりますが、「人の選択を見ることができる時」ではありません。絶妙に説明が不足しています。
と書きました。
人の選択を見ることができる時、というのは合っているようで説明不足だとお分かりいただけると思います。
正確に言うのであれば、「覆せない選択結果を見ることができる時」だと思います。(投票参加者の数とかも?そっすね。選択肢のランダム性についても言及すべき?そっすね。)
ではでは
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