今日はこちらを取り上げます。
REPの話です。予測市場の話です。
前にも「自己実現性の話」で少しふれました。
今回は仮想通貨のニュース関連という事で記事を書きます。
この記事、仮想通貨のニュースという事で「クリプトカテゴリ」で書くべきかもしれません。
ですが仕組みの作り方という事で「ビジネスカテゴリ」で書きます。
私の場合、クリプトで書いた方がビジネスよりもいいねを頂けるのです。
それを考えるのであればクリプトで書くべきかもしれません。
ですがビジネスで公開します。本来あるべきなのは「同じ記事であればどのカテゴリで書いても同じ数の評価をもらえる仕組み」だと思うからです。
集合知という概念があります。
みんなの意見は案外正しい、という本もあります。
考えておかなくてはいけない点があります。
1)「案外」当たるだけ
2)「みんな」って誰?
冒頭のニュース、結構当たるんじゃないですか?
予想するのがこの選挙に投票するアメリカ国民なら。
なぜなら、自分たちが投票者だからです。
結果を自分たちで作れます。
ここでの予想する「みんな=投票権者」でなくともそれに近ければ出口調査みたいなものです。前日にメディアが調査するアンケートみたいなものです。
さらには、この予測市場の結果を見て考えを変える人もいるかもしれません。
逆に言えばREPの賭けは、投票者が結果に影響を与えないという前提が必要に感じます。
例えば、日本国民がブラジルのサッカー結果に賭けをするのは、相対的に影響が少ないので公平性を保てるように思います。
一方、Jリーグの試合結果だったら、少しだけ、相対的に、公平性が欠けます。八百長を(相対的に、ですが)しやすくなるからです。
みんなの意見になんとなく賛同するのは、人としてのバイアスがあるので仕方ない点もあります。
だからしょうがない、で放置しておいては仕組みを作る人の発想ではないと思います。
人間だからしょうがない、だからあるべき方向に向かうよう頑張ろう、とするからこその人間だと思うんですね。そのまま放置で良いのなら動物と同じです。
「教育」や「しつけ」ってそうじゃないですか?
大の大人を教育することもないですし(啓発、言葉悪く言うと洗脳はあり得ます)、ボランティアでやってもらう役割を作るのは仕組みとしては脆い。それぞれの役割の人間が利己的に、(金銭的でなくとも)自分が得になるであろう行動をする事で全体最適化を図れる仕組みを作ろうとするのが、仕組みを作る人間の矜持だと思います。
(できれば外部環境の変化に適応できるよう自己変革を、、という話は今後のために置いておきます)
他からのただのパクリ?二匹目のどじょう?儲けられればそれでいい?タイムマシン経営?
そういう方もいますよね。
実際、利益を出すことなんて難しい事なので、プライドを捨てて経済的合理性に乗っかるのはむしろ褒められることかもしれません。
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上記、1)と2)の説明に入ります。
1)「案外」当たるだけ
REPが成立する前提として、バイアスがあるよ、という話はしました。
みんなの意見に流されやすいのは事実で、だから失敗が多い。
失敗だけではなく大当たりがある。
それはニュースになるから、人の印象に残る。
だから、「みんなの意見は案外正しい」の「案外」が抜け落ちてしまう事がある
2)「みんな」って誰?
みんなで決めるの好きですよね。みんな責任取りなくないですもんね。
実際、尖がったアイデアによる革新はみんなから生まれる事はあまりないそうです。(改善はみんなの意見を参考にした方が良いそうです)
統計に多少なりとも知識がある方は納得いただけるかと思います。ここでいう「みんな」は母集団の選定を表します。
だから、「みんなって誰?」という問いは、当たるか否かにかかってくるんです。
「インターネットを利用しているかというアンケートをHP上で実施したところ、なんと100%の結果を得た」というとても面白いジョークがあります。
ここまでわかりやすいものでなくても、「みんな」がどういう性質のものであるべきか、そういう「みんな」を集めているか、集める仕組みになっているかというのはREPだけでなく、仕組みづくりのポイントのようです。
少し趣が違う話をします。
「みんなの意見」が実際の行動と違う場合の話です。
それは、自分としての意見を表明することにリスクがある場合です。
REPの場合は正直な意見を表明して大丈夫です。匿名性ですから。大多数の中の一人ですから。2chに書き込むようなもんです。匿名では誰しもがヒーローです。知らない人にタメ口で話をしたって無礼な事を言ったって責任を問われることは(あんまり)ありません。
相手から反応があるかどうかはともかく、誰でも誰にでも気軽に話しかけることができます。
ですが、会社に入ると、上司も同僚も部下も「こうしなくちゃいけない」という点は分かっている、でも、言い出せない、という状況があります。
現状はじり貧である、「現状の否定と新しい事を始めなければ」それは多分みんなわかってる、しかしうまくいくかどうかは分からない、むしろ成功率は低い。、という状況です。
こうしてはどうか、という案はあるが前述のとおり、成功率は低い、だから責任を取らされる可能性の方が高い。
嫌ですよね、責任なんて取りたくありません。
そういう場合、外部の例えばコンサルタントを呼んで調査結果を出してもらって、外部からの提言という事で社内を動かしたりする事があります。
無駄と言えば無駄なのですが、いろいろとあるんでしょう。
ではでは
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