仮想通貨ニュース 2018/10/10からの移行記事です。
私の意見です。
撤退戦略って、難しいんだぞ、という話をします。
近くの良くいく定食屋さんがですね、撤退するのですよ。
安くておいしくて、最高だったんですけどもね。
私は一般市民なので資金援助できませんし、市場に淘汰されるプレイヤーに資金を注入して無理やり生かすことが果たして活かすことなのかも判断が尽きません。
店を閉めるというと、軽んじる人がいるかもしれません。というか多いと思います。
上手くいかなかったと認めた事を意味するからです。
なるほど確かに、うまくいかんかったから撤退するのでしょう。
一方で、撤退戦略が戦略論で語られるときには、撤退すべき時に撤退できなかった、赤字を垂れ流し続けた、決断できなかった失敗として語られることが多いです。つまり、撤退戦略を決定できるという事は「損切り」をちゃんとできるという事でもあります。
プロダクトライフサイクル仮説(PLC)というものがありまして、それは、製品にも人間と同じように成長期や成熟期があって、衰退期があるんだよという考え方です。
衰退期に重要なのは、上手に撤退する事です。
「上手に撤退」というのは、なるべく社内リソースを使わず、利益を上げつつ、ステークホルダー特に顧客に迷惑をかけずにフェードアウトしていくことをここでは意味します。
登山を考えてください。急いでいるとします。
登りって、結構ハードですけど、急いで登るのって力を使うのが一方向なので単純であるとも言えます。
一方で、
急いで下るとなると、途端に高度になります。力を使いつつ、転ばないように手加減を加える技術も必要とされる、登りよりも難作業になると思うわけです。
これがそのまま、「イケイケドンドンの成長期の戦略」と「上手な撤退戦略」に当てはまると思うのですね。
成長戦略は派手で数字も上がりやすいです。シェアを取って利益を取って、チームの士気もかなり高そうです。
一方で撤退戦略の長はかなりの大仕事です。まず、メンバーの士気は低い。撤退事業なんて社内では知られているでしょうから「はぁ、窓際か」なんて感じでやる気はない。そして最終目標が事業の撤退なので、売上を伸ばすことはむしろマイナスであることが多く、評価指標があいまい。上記の「上手に撤退」の定義でいうところの「社内リソースをなるべく使わない」というポイントからすると、個々人にかかる負担は多くなることが多いと想像できます。
いかがです?個人の性質にもよりますが、成長戦略にエースを投入する事だけが人員配置のポイントではなさそうです。
撤退戦略こそ、顧客になるべく迷惑をかけずに、悪い印象を与えずに、願わくば今後何かご縁があれば取引をしていただく関係を保ちつつ撤退する事こそ、難事業だと思われます。
撤退戦略が語られるとき、撤退すべき事業の選定や、それを撤退すべしという意思決定をする際の難易度が語られることが多いように思います。
実務上は、それだけではありません。
「ウチはこの事業から撤退することになりましたんで、よろしく」といって契約を打ち切るのは誰でもできます。なるべくソフトランディングするのが難しいのです。だからこそ人間の仕事なのです。
ではでは
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