野党の役割は与党の監視をすることである。
与党の行き過ぎを野党が監視することで正常な政権運営がなされる。
細かい言い回しは忘れましたが、私は小学校の頃そう習いましたし、中学高校大学とこれに反する言葉は記憶にありません。
だから小さいころは野党を応援していた時期もあったような気がします。
野党が与党の監視なんてできると思う?
幼いころの私はこう問われたらどう返すつもりだったのでしょう?
あるいは私にものを教えた教師とか。
たとえばソニーに任天堂の監視を任せて、まともに機能すると思いますか?
編集者にライバル社の大賞の講評を書かせたら?
ロシアにアメリカの大統領を選ばせたらどうなるでしょう? 逆でもいいですよ?
「監視」という役割に求められる要件として、どんな分野でもまず最初に出てくるのが独立性です。
本来ならあるがままの事実を報告すべきですが、監視対象と利害関係があると捻じ曲げてしまう誘因になる。
だから利害関係は徹底的に排除して、絶対的な独立性を保たなければならない。
与党をめぐるプレイヤーを見渡して監視役を探した時に野党なんて一番最初に排除されるでしょう。
それが「与党の監視役が野党の役割」だなんて、正直今言っている人がいたら「頭大丈夫かな」と思ってしまう。
何とか与党を蹴落としたいけど野党にまともな人材がいないからひねり出した方便なんじゃないかとさえ思えてきます。
ただ私が一番怖かったのはこんな簡単なことにけっこう最近まで気づかなかったという事実そのものなんです。
5・6年位前なんですよね。気づいたの。
気づいた瞬間「これが洗脳ってやつなんだ」と思いました。
まさか自分が洗脳されてるだなんて思ったこともなかったからすごく怖かったし、悔しかったし、腹が立ちました。
野党とマスコミがいつもの寸劇を始めるときには毎回この苦い思い出がよみがえる。
今日はそんなどうでもいいお話です。