むかし、こんな記事を書きました。ちょうどリクルートが問題を起こした時で就活について振り返ったときだったかと思う。
そして今日この記事を読みました。
箕輪さんの影響力たるや凄まじきことになっていて、彼が言ったことを反射的に実行している人とかも中にはいるんだろうなぁと勝手に思う次第です。(無自覚に従うのは危険)
しかしながら、箕輪さんが言うことは真実だ。
ちなみに「will」には、「趣味will」と「プロwill」の2種類があります。
「絵が好きなので、絵で仕事をしたいです」という人がいたとして、それが「プロwill」だったら、僕は激詰めしますね。
だって、絵で食っていける人が世界で何人いると思いますか?
あの村上隆ですら、いまだに睡眠時間3時間くらいで、毎日眠いと言いながら死ぬほど絵を描き続けてるんですよ。
「無名のお前は、それ以上努力してんの?」っていう。
「プロwill」を目指すなら、それくらいシビアな世界で戦わなきゃいけないんです。
無責任に「やりたいことを仕事に!」とか「自由な生き方」とか喧伝してしまう人や企業が多いから勘違いを生みやすい。それこそ「will」で生き抜いている人は運や才能もあるけど、膨大な努力(人によっては楽しみであって努力ではないという人もいる)というベースのもとに成立しているということを我々は忘れがちだ。
ノリだけで生きてそう(に見える)な箕輪さんが、こうして丁寧に語りかけてくれるのは、彼の優しさなんだろうと私は思っている。
仮に物事には何かを身に着けるために適切な学びの順番があるとします(いや、きっとある)。むかし私が就職活動した時には嫌というほど下記のような概念を考えさせられた覚えがあります。先輩とか、就活本とかから。
んなもん、こんなキレイに丸は重ならないし、そもそも丸だって歪な形してるだろうがよ。重なったところなんてないわ!と今になっては思うんですが、無知な学生だった私には気づけなかった、、、不覚。。。
肥大化しがちな「will」をどうコントロールするか、それが箕輪さんの言う「must」から「can」を生み、自分の「will」に近づけていくという手法が適切だと分かる。
唯一、箕輪さんのやり方って結構エグイなぁと思うのは、明らかに勘違いを生むようなやり方をしているということ。だって、ご本人もこの記事に書いてるけど、ホリエモンやshowroom前田さんが言ってるからって同じようにできる訳がないと、少し考えれば気づけそうなことも、勢いまかせに人を乗せてしまうのがとても上手いということ。今は、箕輪さんの読者に対して「そうじゃないよ、こうなんだよ」と改めて教えてあげてるという風にも映る。
でも、自分が『死ぬカス』なんかで「考える前に飛べ!」とか言いすぎたことで、そういう無謀なDMを送ってくるヤツが増えてるんですよね。
だから最近は「よく考えて、よく動け」っていう、小学校の標語みたいなこと言ってる(笑)。
前田さんの「メモの魔力」だって、単に本読んでメモの取り方が上手になるだけで「自分は前田さんには成れない」ということは、当然のことなんだけど夢中になってしまうと気づけなくなってしまう。
人をモチベートしているだけでも価値があるが、ちゃんと導いてあげようという姿勢にも価値がある、というが男気?やっぱり優しさ?があると思う。箕輪さんが人から好かれるのも分かるな。
ただ、箕輪さんが言うこと、箕輪さんが(著者の想いを)代弁していること、は相当なハードルが高いので、それ相応の気持ちで向き合わないことには彼が見ている景色を同じように見ることはできない。その点さえ意識していれば、彼の言うことは結構参考になると思う。以上です。