こんにちは。UGOKのやねこ🐈です。鹿じゃありません。
先日は1つ下の代のUGOKたちと交流する機会がありました。後輩といるとすぐ調子に乗ってしまう性なので先輩風をビュンビュン吹かせるだけ吹かせて帰ってきました。
就活とか有益な情報をお伝えできたらいいんだけどな……交通費くれる企業のインターンシップを使って小旅行行ったりしてた奴だから…( ˘ω˘ )
まぁしばらくは1つ下の代の活動に交じるので何かお役に立てればと思います!基本こんなゆるい奴なので気さくに話しかけてくださいね!!ここで言うことじゃないな!
さてさて。
今回は「そもそもの話」ということで、そもそもプログラミング教育って何?何が目的?みたいな話を改めて整理しとこうかなと思います。
というのも近々小学校教員向けのワークショップが控えているので……自分でも再確認しときたいということで。
これを説明するの、極端に言えば「文部科学省が出してる資料を読んでください!以上!」でも良いんですが(良くない)、
資料読むのしんどい…って方でも大体概要がつかめるようにちょっと噛み砕いて整理してみます。
長々語ってもわかりにくいと思うので、今回は5W1Hの形に添って簡潔に。
・When(いつ)
2020年度から。今年度が2019年度なので、来年度からですね。
・Where(どこで)
全国の小学校で。
……と言いたいところですが、実は中学校や高校でもプログラミング教育は始まる予定です。(中学校は2021年度から、高校は2022年度から。)
これについても番外編的に調べてゆくゆく記事にしてもいいかもしれませんね。
一応、本研究では「小学校の」プログラミング教育について取り上げていきます。
・Who(誰が)
小学校の教員が児童に。
・What(何を)
この項目は少し詳しくします。
まず第一前提として、「小学生にコードをバリバリ打たせる教育」ではありません!
実際に文部科学省は、次のように明言しています。
プログラミング教育とは、子供たちに、コンピュータに意図した処理を行うよう指示することができるということを体験させながら、将来どのような職業に就くとしても、時代を超えて普遍的に求められる力としての「プログラミング的思考」などを育むことであり、コーディングを覚えることが目的ではない。
[引用]小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ)(文部科学省 2016年6月)【参考】
では、プログラミング教育では何をするのか??
後のWhy(なぜ)の項目にも被ってくることですが、プログラミング教育のねらいについて先に整理しておきましょう。
「小学校プログラミング教育の手引(第二版)」では次のように述べられています。
小学校におけるプログラミング教育のねらいは、(中略)非常に大まかに言えば、①「プログラミング的思考」を育むこと
②プログラムの働きやよさ、情報社会がコンピュータ等の情報技術によって支えられていることなどに気付くことができるようにするとともに、コンピュータ等を上手に活用して身近な問題を解決したり、よりよい社会を築いたりしようとする態度を育むこと
③各教科等の内容を指導する中で実施する場合には、各教科等での学びをより確実なものとすること
の三つと言うことができます。[引用]小学校プログラミング教育の手引(第二版)(文部科学省 2018年11月)【参考】
①の「プログラミング的思考」については、ざっくりと言えば「論理的な思考ができるようにする!」ということですね。これについてはまた後日単体の記事を書きたいと思います。
②は長々と書かれていますが、つまりは「身近なIT技術の凄さに気づく!」「問題解決などのために、ITを上手に使えるようになる!」ということです。
そして③は、「算数や理科などの授業でプログラミング教育を行う際、その教科の理解も深まるようにする!」ということです。
プログラミング教育は、既存の科目の中で行うことが期待されています。
つまり算数や理科など通常授業の中で、従来の学習に加え、児童の「論理的な思考力」などを養えるような指導を行うことが求められているのです。
・Why(なぜ)
このようなプログラミング教育必修化の背景には、まず「第4次産業革命」というキーワードがあります。
第4次産業革命とは、「IoT(Internet of Things)、ビッグデータ、人工知能、ロボット・センサーの技術的ブレークスルーを活用する」ようになる時代のこと。
よりニュアンス的に言ってしまうと「最新のIT技術を産業や生活存分において存分に活用する時代がもうすぐ来るぞ」ということです。というかもうほとんど来てますね。
その実現による影響について、内閣府は次のようにしています。
第4次産業革命が進行する中で、産業構造や就業構造は変革していかざるを得ない。企業と個人との関係も変わらざるを得ない。技術や産業の変革に合わせて、人材育成や労働市場、働き方を積極的に変革していかなければ、雇用機会は失われ、雇用所得は減少し、中間層が崩壊して二極化が極端に進んでしまう。
第4次産業革命の波は、若者に「社会を変え、世界で活躍する」チャンスを与えるものである。日本の若者が第4次産業革命時代を生き抜き、主導できるよう、プログラミング教育を必修化するとともに、IT を活用して理解度に応じた個別化学習を導入する。[引用]日本再興戦略2016-第4次産業革命に向けて-(内閣府 2016年6月)【参考】
すなわち、流れをざっくりまとめると
IoTやAIなどの最新のIT技術が台頭してくる!
↓
業務形態や働き手に求められるスキルなど、産業全体が大きく変革される!
↓
若者にとって、それは「社会を変え、世界で活躍するチャンス」!
↓
若者が第4次産業革命時代を生き抜き、主導できるよう教育を行うべきだ!
↓
プログラミング教育を必修化!!
という感じでしょうか。
・How(どのように)
What(何を)の項目で述べた①、②、③の3つのねらいを実現するための指導として、どのようなものが期待されているのか。
またまた「小学校プログラミング教育の手引(第二版)」から引用しますが、次のように述べられています。
児童がプログラミングに取り組んだり、コンピュータを活用したりすることの楽しさや面白さ、ものごとを成し遂げたという達成感を味わうことが重要です。(中略)まず楽しさや面白さ、達成感を味わわせることによって、プログラムのよさ等への「気付き」を促し、コンピュータ等を「もっと活用したい」、「上手に活用したい」といった意欲を喚起することができます。
(中略)児童がプログラミングを「体験」し、自らが意図する動きを実現するために試行錯誤することが極めて重要となります。
[引用]小学校プログラミング教育の手引(第二版)(文部科学省 2018年11月)【参考】
『達成感』というのがなかなか肝かもしれません。
まずは児童に「楽しい!」と思わせ、なおかつプログラミング的思考に繋がるような「思考錯誤」ができる、「既存の科目」でも使えそうな教育案。
これがこの研究の最終目的の1つになるかなと思います。
釈迦に説法な部分も併せてざっっっくり整理してみました。
出来ればデメリットの考察や詳細などもしっかりしたかったんですが、意外と長くなってしまったので今回はここまで。
まだまだこの研究の道のりは長そうです……。
それでは、最後までお読み下さった方々、ありがとうございました!!
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