ALISの皆様、お初にお目にかかります。
自分はしがない大学生をやっています。横浜国立大学経済学部学部の2年生です。プロフィールにも書いてありますが、自分は古典的な人間です。未来志向よりも圧倒的に強い過去志向を持っています。大企業の終身雇用のあり方とか高度経済成長とか大好物です(笑)
ですが、そんな過去志向の自分も恵まれた友人たちにより新しいものに触れる機会があります。当たり前の話ですが、自分は新しいからといって無条件に受け入れられるというわけではありません。むしろ古典的なものの方がよっぽどいいではないかと思うことも多々あります。ですが、そんな自分にも響く新しい、革新的なものは確実に存在しています。
古い世界にいるからこそ、新しいものを適切に評価し、そしてその本質を深く理解できるのではないかと信じています。ですので、そんな立場から感じた色々なことを記事にできたらいいなと考えています。
・経済学
専門領域と言えるほどのものではないのかもしれませんが、経済学については中学時代から好きで、高校時代から自分のライフワークにすべき学問であると確信していました。まだゼミも決まっていない段階なので、経済学の中での専攻は確定していませんが、最先端の経済学というよりは伝統的な経済学を学ぶ方が肌に合っていると常々感じます。
具体的に言うと、フリードマンよりもケインズが好きです。合理的期待形成については結構懐疑的になっちゃいます。ゲーム理論の混合戦略のあたりは実際にそうなのか結構考え込んでしまいます。
自分の経済学への考え方をALISで記事にすることで、より良い経済学への向き合い方や経済学におけるスタンス考えていけたらいいなと思っております。
大学で経済学をしっかり勉強するようになって気づきましたが、学者によって主張することが真反対だったりするのは面白いですね(笑)絶対的真理がないという真理だけが中心にある気がします。最近聞いていて心に残ったのは、「経済学を学ぶのは経済学者に騙されないためである」というフレーズです。自分は教養としての経済学をすべての人が知っているといいな〜と感じています。この辺りも将来的に記事にできたらいいなと考えています。
またトークンエコノミーについて、現在の経済活動の幅を広げ、経済のあり方を多様にすることができる大きな可能性を秘めていると考えています。自分は全てをトークンエコノミーに置き換えるのではなく、既存の経済活動のあり方にさらにトークンエコノミーという新たな経済活動の選択肢が加わることで生きることをより豊かなことにできるのではないかと考えています。
トークンエコノミーというものを実践するということに魅力を感じたからです。これからトークンエコノミーのあり方が社会で実験されていく中で、トークンエコノミーの実践の場に関わることはただ記事投稿でALISを手にする以上の大きな財産になると確信しています。
そして、もう一つの大きな理由がすでにALISにいる友人に影響を受けたからです。ALISの上質なコミニュティの話を友人からされるたびに、ALISという場所への関心が高まっていきました。ALISの中にどんな世界があるのだろうと純粋な興味がわいたことも記事を書いてみるモチベーションになりました。
自分を古典的な人間と称する以上は何か現代の潮流とは異なるがとても魅力的な何かを記事として書きたいと思いました。しかし、ある専門的なテーマについて書こうと思うと何を書くかを決めかねる…ああ、何を書こう…。
悩みに悩んだ結果、
そうだ、多くの人が楽しむことができる恋愛漫画についての記事を書こう!
という結論に至りました。
記事を書くことを口実にして、実家の恋愛漫画を読み返せるということも自分にとっては魅力的でした(笑)
昨今は五等分の花嫁やドメスティックな彼女やぼくたちは勉強ができない
などの恋愛漫画がアニメ化され勢いがありますね。
これらの現代の最先端のメインストリームともいえる恋愛漫画は世代を問わず多くの人の話題に上がります。もちろん自分もその作品を読んでいます。週刊少年ジャンプは毎週欠かさずに買っています。
しかし、自分が人生において大きく影響を受けた恋愛漫画はそれらのまんがではありません。
なので、この記事では、現代流行しているというわけではないが、自分の人生の中で大きな影響を受けた、恋愛漫画を伝説の恋愛漫画シリーズと題して紹介していきます。
嫉妬の女神、かくも美しき
高橋留美子先生の言わずと知れた恋愛漫画の金字塔です。ラジオドラマ化、アニメ化、映画化、ドラマ化されています。
これを見ずして恋愛漫画は語れない!というほどの傑作です。未亡人をメインヒロインにするという当時としては斬新な設定、ヒロインをアパートの管理人さんという立場に置くことでの関係性の演出、主人公を取り巻く魅力的な登場人物たち、そして何よりヒロインの響子さんの嫉妬がこの漫画の大きな魅力となっています。普通、女性の嫉妬は人の醜さを描写したり、ライバルにより主人公を貶める際のストーリーを展開するための装置として使用されたりすることが多いです。しかし、この漫画においては、人の良さから他人の頼みを断れずに時間に遅れたり、他の女の子からアプローチをかけられる主人公の五代に対し、ヒロインの響子さんが嫉妬し、拗ねて、めんどくさい態度をとります。ですが、実際にめぞん一刻を読めばわかると思うのですが、その「めんどくささ」が響子さんをより魅力的な女性にしているのです。ただ綺麗なだけで、めんどくさくない響子さんはもはや響子さんと言えないほどに(笑)「めんどくささ」を「魅力」に昇華する高橋留美子の表現力には脱帽せざるを得ません。寮やアパートの住人たちによりワイワイとストーリーが展開されるという設定はこの漫画から生まれたと言われています。
是非、嫉妬の女神を感じてみたい人はこの漫画を読んでみてください。
ちなみに高橋留美子は23歳のときにめぞん一刻の連載をスタートしています。どうやったら23歳がここまで深い恋愛を描くことができるのか不思議でなりません(笑)
ハーレム漫画の伝説的始祖、多くのヒロインにスポットを当てる手法の開発
魔法先生ネギま!で有名な赤松健先生の恋愛漫画です。幼少の頃の東大に入って再開しようという女の子との約束を果たすために東大を受験するも物語開始時点で2浪の主人公の浦島景太郎、全国模試トップの才女であるヒロインの成瀬川なるを中心にさまざまな個性を持つヒロインたちがドタバタと日常を展開していくラブコメディです。この本は新装版が書店に売られていたのが目について買ったのですが、もう読み始めたら止まりませんでしたね(笑)テンポの良さ、ギャグのセンス、そして何よりヒロインそれぞれの個性とレベルの高さがとても強く光り、スポットライトが当たるヒロインによってさまざまな味わいを感じることができます。
複数のヒロインを登場させ、そして話ごとにさまざまなヒロインにスポットライトを当てて、そのヒロインごとに話を構成するという手法を漫画で確立したことは、後の恋愛漫画にも多大な影響を与えていると考えます。そして、ラブひなはその始祖だけあって、原点にして頂点にあるのではないかと感じてしまうほどに面白いです。今のラブコメを楽しめる人であれば、ラブひなは絶対に面白い作品であると思います。
健全なのにエキゾチック、青少年たちが持つべき健全なエロスがここにある
そこまで古くないタイトルですが、自分が影響を受けた恋愛漫画を語る上でこの作品は外せません。
この作品は、打ち合わせの際に作者の植芝理一が「思春期の少年にとって、少女とは、少女であるということだけで神秘的で、とてつもなく謎めいた存在なのではないか?」という発言を聞いた際にアイデアが生まれたそうです。
この漫画のヒロインの卜部美琴は、まさしく謎に溢れる転校生。主人公の椿明が卜部美琴のよだれを舐めたことにより主人公とヒロインの間に絆があることがわかり、2人は付き合うことになるというのがストーリーの始まりです。
この漫画の登場人物は学校生活においてさまざまな形で否応もなく異性を意識することになります。しかしそれは多くの人にとって当たり前の一切の不純物なき純粋な興味やありのままの美しさへの憧れの発露なのです。それは断じて不健全であったり、不潔であったりするものではありません。その健全さを丁寧に描写したことが、この漫画が素晴らしいものである理由であると考えます。
この漫画を読めば、きっと思春期に存在した謎の彼女Xを思い出すことができるはずです!何故だか、気になってたまらなかった謎の彼女Xのことを。そして、気になってたまらない人に振り回され、一人相撲を取り、ただただ片思いしているだけでも、楽しかったあの時代を。
本筋から外れてしまいますが、健全なエロスではお腹が満ち足りないという大人な方には、小説になりますが、谷崎潤一郎の「痴人の愛」をオススメします。あちらは対照的に非健全なエロスばかりで、高校時代に読んだときはクラクラしてしまいました(笑)ファムファタールにおぼれ行く主人公、そして、魔性の女へと成長していくヒロインのナオミ。この小説が出た当時はナオミズムという言葉が流行ったそうです。最近は、時たま魔性の女に溺れてしまいたいと思ってしまうのですが、それは自分も大人になったということなのですかね(笑)
めぞん一刻やラブひなについてはなんと、漫画配信アプリや漫画図書館Zで無料で読むことができるのです!(ステマじゃないです!どうやってお金もらえるかわかりません(笑))
これだけの名作を無料で読めてしまう現代は恐ろしい場所ですね(笑)
自分は漫画に限らず、自分が育った時代には流行していないものに大きく影響を受けていることが多いです。だからこそ、今の流行に対して少しだけ俯瞰的な目線を持って考えてみるということを小さい頃から行っていて、流行りや周りの意見とは関係なしにいいものはいいし、悪い物は悪いという価値観が幼少から形成されているのだと思います。
そういう意味では価値が正しく評価されるALISと自分は相性がいいのではないかと感じています。
ALISを通じて自分の価値観を発信し、皆様の価値観や知見を吸収して、よりよい生き方を考える契機になればいいなと考えておりますので、これからよろしくお願いします🤲