【時計✕初夢：一富士二鷹三茄子に代わる縁起物を定義する】

時計を好きになりたいすべての人のために。
『腕時計ロマンチシズム概論』絶賛公開中！※インスタグラムもやってます。

❖❖❖❖❖コラム「時計✕〇〇」論❖❖❖❖❖
時計を時計としてだけでなく、他の何かと組み合わせて考えてみましょう。誰かが時計を腕にしようと思わなければ、僕は生まれなかったかもしれないのだから。

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初夢 、見ました？めちゃくちゃいまさらですけど、見ました？

そもそも初夢って、元日の夜、つまり新年に初めて床について見るものだって知ってました？見ていない、あるいは見たけどなかったことにしてやり直したい というわがままな要求にも「腕時計ロマンチシズム概論」は応えてそれを許したいと思います。今から一緒にラッキーを上書きしましょう！

さて「一富士二鷹三茄子」ってよく言いますけど、1969年クォーツショックから50年の節目を迎えた2019年日本に生き、腕時計を愛する僕らはそろそろ次のステップに踏み出すべきではないでしょうか？そう、今日は、時計愛好家にとっての縁起物を定義してみましょう。あなたの時間を2、3分ください。あともしよければいいねとかALISとかください。あと時計もくれたら最高にうれしいです。くれるならメールとかください。（info@watch-romance.com）

「腕時計界隈における縁起物」…パッと考えれば、こんな感じでしょうか。
→「ヒゲゼンマイ」「受け石」「香箱」

これではちょっとムーブメントの中身すぎる！ということであればこうなるかな？※ちなみに画像はアジェのムーブメントです。
→「革ベルト」「サファイアクリスタル」「文字盤」

これを見て、「あー、それ面白いかも！ははー！」なんて思った方がいたとしたら、あなたのムーブメント（心臓）を水晶振動体でひっぱたいて「安直！！」と言いながらクォーツショックを与えざるをえません。

そう。「腕時計ロマンチシズム概論」のリスナーであれば、最低限、例えば「サンドブラスト加工の文字盤」とか「サンレイ加工の文字盤」とかいうレベルで定義してもらいたい！！すいませんけどお願いしたい！！

…が、常に時代の先をゆく男みちる（僕）、すいませんけど更にその先を行かせていただきます。腕時計と同じく、縁起物についてもその伝統を重視しましょう。立ち返りましょう。そしてその伝統に立脚しながら、それをラディカルに再解釈していきましょうよ。

そこで、三大縁起物「一富士二鷹三茄子」の由来を調べてみました。

由来には諸説ありつつ、主に日本を代表する将軍 #徳川家康 のお膝元であった駿河国にちなんだ説が有力でした。例えば。

（1）駿河国の高い物を順に挙げた説。

（2）徳川家康が好んだ物の説。

さて、これを腕時計に当てはめてみましょう。

まず、最大の問題、日本における徳川家康は、腕時計界で言えば誰か？問題に対して、僕は2つの答えを用意した。

（A）「機械時計の父」ホイヘンス博士！！

1629年4月14日 オランダのハーグ生まれの科学者。詳しくは省くけど、なんかめっちゃ色々発明した偉いやつ！振り子時計とひげぜんまいの付いたてんぷぜんまいも！半端ねぇ！

さて、ホイヘンスさんで当てはめるなら……
オランダの高いもの？「ゴッホ」（の絵画）？
ホイヘンスの好きなもの？予想では、オランダの伝統菓子「ストロープワッフル」（キャラメルシロップを2枚のワッフル生地で挟んだお菓子）です。

オランダは他にも「アンネ・フランク」などで有名ですが、ここで必要なのはズバリ、イマジネーション。日本の徳川家康、富士山などをそのまま当てはめるのはナンセンスでしょう。そこで、僕の天才的な考察とひらめきによって得られたソリューション（答え）はこちらです。

「チューリップ」「風車」「ミッフィー」！！！！（決定）

（B）「時計の歴史を200年早めた天才」アブラアム＝ルイ・ブレゲ！！

スイス ヌーシャテル生まれの時計職人。マリー・アントワネットが費用や時間を一切問わず注文した贅を尽くした最強の複雑時計の製作者としても有名ですし、時計好きとしてはガチリスペクトが止まらない人物です。

さて、ブレゲさんで当てはめるのは、こちらはわりと順当に思い浮かべることが可能です。
まず、「富士山」は「マッターホルン」になるでしょうね。
次に、「鷹」は動物というくくりで「アイベックス」（めっちゃ強そうなスイスのヤギみたいなやつ）ですね。
最後に、「茄子」が難しく、植物であることを考えれば「ぶどう」（スイスはワインの名産地です！）。が、甘い系よりはしょっぱい系なんだよね…と思うなら、「チーズ」でしょう。

スイスは他にも「アーミーナイフ」とか「山岳鉄道」とか「ワイン（そのもの）」とかちょっとひねって「チーズフォンデュ」とかあるんですけど、結局は上のやつに落ち着くんですよね。結局は。

まぁ縁起物なんで、いくつあってもハッピーでいいんじゃない？なんて僕なんかは思っちゃうので、ぶどうもチーズもワインもチーズフォンデュもノミネートさせておきたいと思います。さらに言うなら、（A）ホイヘンス も（B）ブレゲ も、どっちのパターンもめっちゃ良くね？ってことで、

どちらも『時計版 新・縁起物』に認定させていただきます！！！

いやー、新しい価値を世の中に創造（クリエイト）するのはかなり大変な仕事でしたわぁ。今、僕、心の汗ビショビショです。努力しすぎて。

さぁ、あなたの初夢はなんでしたか？まだの方は、今日あたり見られるといいですね！

…って考えてて思ったんですけど、やっぱり、

「腕時計」そのものの夢を見るのが一番最高に縁起が良いのではないか？そうだよね？よく考えたらね？いや、考えなくてもね？

ここまでの自分の努力を水疱に帰す絶望的で圧倒的な答えの前に、僕の初夢はふっとびそうです。