教育・子育て

サツマイモサラダと1冊の本が私にくれたもの

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  • smile_tamaki
  • 2020/11/14 22:14
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今日は、友人に誘われたランチ会にまつわるお話。


 

普段苦手意識の強いお料理をちょっとがんばってつくってみたのだ。


 


 

声をかけてくれた友人は、私とは違いお料理上手で「食」にこだわりのある方。


 

これまでも都度声をかけてくれていて、そのたび私は彼女の美味しいごはんめあてに浮かれてお邪魔している。


 

でも、今回はいつもより参加人数も多いことから、各自「一品持ち寄り」という条件つきのランチ会だった。


 

さて、困った。


 

お恥ずかしながら、私は料理がからっきしダメ。


 

おうちごはんにもスーパーの惣菜が並ぶ。


 

野菜切るのすらめんどくさいので、カット野菜がお友達…苦笑。


 

これは言い訳になるのだけど、わが家は私以外全員男性である。


 

それもあってかお料理だけじゃなく髪型とかお化粧とか微細な変化に非常に疎い。


 

なので私が仮に腕をふるってがんばって料理をしても、嬉しいリアクションが得られるはずもなく…。


 

張合いもない

褒めてももらえないし

喜んでももらえないし


 

美味しいって言ってもらうことも

そうそうないので、ね。


 

まぁまずくはない(?)から

残さず食べてくれてるんだと思うけど、さ。


 

と、言い訳はこれくらいにして


 

でもやっぱりお料理上手な彼女やその友人たち相手になにを一品作ればいいのやら…?


 

変なお料理持っていって、ドン引きされたくないし…。


 

というか、その前に作りたくない。


 

めんどくさい!


 

子供たちが赤子の頃からずっと

毎日ごはんを作り続けている。


 

だからもうごはんつくるのめんどくさい。

むしろ人のつくったごはんが食べたい。


 

子供を産んでからというもの、時間をかけてお料理することに喜びを感じないメンタルになってしまった。


 

あぁあ、浮かぶのはネガティヴ&グチばかり。


 

できあいの惣菜はさすがにまずいよな…

でも何をつくったら…?


 

そうだ、地域の名産をお土産に持って行けばいいかな?


 

と、思い立って

産地直送市場に寄ってみたけれど


 

おめあてのものは既に売り切れていた。


 

こりゃ困った。

いよいよ自分でやらなきゃならなくなってきた。


 

そうだ、自宅の家庭菜園でとれたサツマイモがある。


 

これを使って何か出来ないか?


 

よし、クックパッド様を召喚しよう。


 


 

…しばし検索すると、「カンタン サツマイモのサラダ」を発見した!


 

作り方と材料を見ると、私でも出来そう。


 

さっそく買い出しにスーパーへ行き、材料を揃えた。


 

そして、いざクッキング開始…!


 

と、その作業をしながらふと、ある言葉を思い出していた。


 

植松電機の社長さん、植松努さんの書いた「あきらめない練習」という本


 

最近よく子供たちと読んでいる。


 

この本にはこんな一文が出てくる。


 

【自信を増やすためには、


 

「やったことがないこと」を


 

やるのが一番です】


 

【自分の意思でやりたいことを探すと、


 

そんなに大きな冒険にはならないことが多い。


 

だから、他人に勧められたことを、


 

「だまされたと思って」やってみたら、


 

まったく予想しなかったことに出会う可能性が高まります】


 


 

なるほど、確かにそうだな。


 

どうせつくるなら、喜んでもらいたい。


 

嫌々つくっても、きっとますます不味いだけだ。美味しくならない。


 

イチカバチカだけれども

凝った料理でもないけれど


 

私にとっては懇親の逸品をつくろう。


 

どうせなら自分も一緒に食べる人たちも笑顔になれるものをつくりたい。


 

調理が進むにつれて、いつの間にかそんな気持ちになっていった。


 


 


 

そして、できた「サツマイモのサラダ」。


 

タッパーにつめて、いそいそと友達のお宅へ向かう。


 

着いた頃にはもうみんな勢ぞろいしていて、私のつくったサツマイモのサラダも一緒にテーブルに並んだ。


 

ドキドキする間もなく、「いただきまーす」とワイワイ食べはじめる。


 

すると


 

誰からともなく「わぁ~」と感嘆の声がもれたのだ。


 

食卓にのぼった持ち寄り一品の数々は


 

お皿に小分けにのせてみたら、めっちゃオシャレなカフェごはんのようだった。


 

誰ひとりとしてメニューが被ることはなく

色合いも鮮やか。


 

しかも、


 

私のサツマイモのサラダが最後のさし色として際立っているとみんなから絶賛してもらった。


 

一緒に食べたみんなからは


 

美味しい

どうやってつくったの?


 

みんなのお料理を眺めながら


 

彩りが鮮やかだね

バランスもいいね


 

と喜びあう。


 


 

幸せなランチ会だった。


 

よかった

がんばってつくって本当によかった


 

彩りの一部になれたこと

美味しいと言ってもらえたこと

作りかたを聞かれたこと(クックパッドだけど苦笑)


 

「(材料は)何が入っているの?」

「色合いがキレイ」

「美味しい」

って言葉が素直に嬉しく、心も温まった。


 

つくってよかったなぁ。


 


 

やったことがないことに挑戦したら


 

サツマイモサラダと自信ができた。


 


 

私に小さな自信をくれたのはサツマイモサラダと1冊の本だった、というお話。


 

今なら分かる。


 

【自信を増やすためには、


 

「やったことがないこと」を


 

やるのが一番です】


 

【自分の意思でやりたいことを探すと、


 

そんなに大きな冒険にはならないことが多い。


 

だから、他人に勧められたことを、


 

「だまされたと思って」やってみたら、


 

まったく予想しなかったことに出会う可能性が高まります】


 

本当にその通り。


 

これからも少しずつ、小さな自信を増やしていけたらいいな。

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