やぁ、みんな。
今日は至るところで耳にする自己責任論について書かせてくれ。
基本的に大人の言動には何かしら責任が伴う。まぁこれは当然なんだが、問題はそれが福祉削減や公共サービスの低下、果ては増税の口実にまで使われてしまってるってことなんだ。
100歩譲って自分自身はどんなに困っても絶対に国には頼らないという誓いならまだしも、他人にどんなに困っても国に頼るなとか言うのは単なる弱い者いじめでしかない。
自己責任論が唱えられだしたのは2002年のイラク人質事件の頃からかな。いや、もっと前からそういった考え方はあったのかもしれないけど。当時ボランティアへイラクに出向いた三人が武装グループに人質にとられた事件で、
何故被害者の彼らが非難されたんだろう。
非難する側の連中が言うにはそもそも行く必要もなかったところに勝手にいった連中の救助のために税金が使われたのが許せないとさ。はっきり言って税金の役割を分かってないとしか言いようがない。
税金てのは困った人を支え合いで助けるって意味合いもあるんだ。大体、他人の失敗を自分だけで責任取れなんていう不寛容な社会なんて息苦しくなるだけさ。そんなことがまかり通るんだったらもう税金なんか取る必要はどこにもないわな。もっと言えば政府だって存在する必要もなくなる。
いいか?世の中全てが上手くいってるやつなんてほんの一部しかいないんだ。そんな一部の連中だけを見て自分の人生は完全に自分自身でコントロール出来ると考えることがそもそもの間違いなんだ。人生の落とし穴は無数にある。病気、障害、会社倒産、犯罪被害、その他諸々........
人がそういったところから立ち上がれるような社会でこそみんな安心して暮らせるし思い切った決断だってしやすくなるんだ。
世の中は支え合いで成り立ってることを忘れてはいけない