電源が入っているのか入っていないのか分からないスイッチってありますよね。皆さん、そういうスイッチを前にして悩んだ経験ありませんか?
電源が入っている時はランプが灯っている、入っていない時はランプが消えている、というのなら間違えようがないのです。
しかし、ランプの代わりに「入」「切」の漢字が押すたびに切り替わって表示されるボタンってありますよね。
何を隠そう前に住んでいた家のトイレの換気扇のスイッチがそうだったのです。
これが時々分からなくなるのです。
「入」は「すでに入っている」から押す必要がないのか「入れたかったら押せ」なのか、「切」は「切る」なのか「切れている」なのか…。
不思議なものでランプであれば間違えないのに、漢字になると複数の解釈を許してしまうので、考えれば考えるほど混乱に陥るのです。
え、そんなことないって? ファンが回っているか回っていないか、音を聞けば分かるだろうって?
それが、このトイレのファンはよくできた奴で、スイッチを切って暫く経ってから切れるようになっているのです(右の写真参照)。
トイレというのは人が用を済ませて出た後も、次に使う人のために換気をするからです。
結局のところ、そのファンの「入/切」は「入っている/切れている」であって、「入れる/切る」ではありませんでした。
ちなみに、文字の隣には小さなランプがあって、それはファンが回っている間は点灯するのですが、前述の通り遅れて切れる構造なので、ランプと漢字を併せて見ると余計混乱するのです。
同じように考えれば考えるほど混乱するものにクールビズ/ウォームビズというのがあります。分からなくなるの私だけなんですかね?
部屋を涼しくするのがクールビズだったか、部屋は暑いけどネクタイ外して涼しく仕事をするのがクールビズだったか?
室温が高いとついつい「ウォームビズ」だったような気になってしまいます。そんなことありません?
私の場合は特に、会社がクールビズ/ウォームビズを実施中の期間中はあまり混乱しないのですが、どちらも実施していない端境期は、時々分からなくなってしまいます。
考えれば考えるほど混乱するばかりで、却々 warmer にならないのです(笑)
ここでの warmer の意味、解ります?(ここに持ってくるため無理やり書いた感はありますがw) これは割合使われる米俗語で、「(クイズなどで)正解に近い」との意味です。この場合の反意語は cooler ではなく colder です。
一方、cool には「カッコいい」「イケてる」「シブい」(後ろ2つは死語かw)てな意味があります。これの反意語は特にないみたいで、warm にも hot にも「カッコ悪い」という意味はありません。
むしろ hot は「セクシーだ」という意味の褒め言葉に使われます。
はて、何の話をしてたんでしたっけ?
あ、そうそう、クールビスは「室温を上げても颯爽と仕事をしてカッコいい」と、ウォームビズは「室温が低いので厚着をするのが正解」と憶えたらどうかな?と書きたかったのです。
え、こじつけすぎでダメ?(笑)
もうひとつついでに書けば、シーソー型電源に書かれている記号(昔の iPhone アプリの設定画面などにも使われていました)では、「|」がスイッチを「入れる」、「○」が「切る」、「|」と「○」が組み合わさった記号が「スタンバイ(またはサスペンド)」です(右図参照)。
これ、見たことないですか? そうエディオンのロゴの O と I の部分にこの図案が取り込まれています。
○X式表記に慣れている日本人はついつい「○」だと電気が流れるのではないかという気になるのですが、逆です。
これは2進法から来た表記らしいのです。2進法では数字は「1」と「0」しかなく、電気が流れている状態が「1」=「|」、電気が流れていない状態が「0」=「○」、両方が合わさった形が中間的なスタンバイと憶えれば良いでしょう。
しかし、「1」と「0」しかないところから始めておいて、いつの間にかその「中間」の記号を作っているところが人間らしくて良いと思いません?
トイレの換気扇のスイッチの表示も、暫くファンが回って自然に切れる状態の時は「待」などと出たら混乱しないんですがね(笑)