ALiS では以前は特定のジャンルの投稿しかできなかったらしいですが、今ではそれがフリーになって、おかげで私のような者でも駄文を上げることができるようになりました。もっとも、カテゴリはたくさん用意されているのに、私が書くのは「他ジャンル」ばかりですが(笑)
で、このカテゴリ群を見ていてよく分からないのが「おもしろ」。「おもしろ」って何でしょうね?
「マンガ・アニメ」に投稿された文章は、誰が読んでもマンガやアニメについての文章だろうし、「テクノロジー」に分類された文章は、誰にとってもテクノロジー関係の文章のはずです。
中には「おいおい、そんな文章をこんなカテゴリに入れるのか?」というのもあるだろうけれど、投稿した人に訊くと多分、「いや、ここでちゃんと〇〇に触れてるじゃないですか」というそれなりの根拠があるはずです。
でも、「おもしろ」って?
面白いかどうかは読んだ人がそれぞれ決める(と言うか、感じる)ものであって、書いた人には決められません。と言うか、ひょっとしてそれ、書いたあんたが面白いと思ってるだけとちゃうのん?(すんません、大阪弁で)という気がしないでもありません。
読者が❤マークを押した数によって「おもしろ」に分類される文章が決まるのであれば納得できますが、単に書いた人が面白いと思っているだけのものを「おもしろ」と打ち出されているとしたら、うーん、どうもなあ、と思ってしまいませんか?
いや、確かに面白いものもあるんですよ、たくさん。でも、それは私にとっての「おもしろ」でしかなくて、他の読者と共有できるかどうかがはなはだ心許ないのです。
で、急に思い出したのですが、こういう現象って他にもありました。
私はテレビ局で働いているのですが、テレビ局には CM考査というのがあって、その広告主が CM を放送して問題ない企業なのか、その CM は放送しても大丈夫な表現なのかを、各社がそれぞれ検討して、場合によっては出稿を謝絶したり、改稿をお願いしたりしています。
かつてはこの考査がかなり厳しくて、例えば昔は CM では「あけましておめでとう」と言えませんでした。何故なら、もしそれを認めてしまって、お正月明けに 15秒CM がどれもこれも「あけましておめでとう」を連発すると鬱陶しくてたまらないから。
それから、ウチの会社では「絶賛上映中」とか「好評発売中」とかいう表現は許されませんでした。理由は「自分で自分を絶賛するな」。そう、映画を絶賛するかどうかは見た人が決めるのであり、商品の評判が良いかどうかは買った人に訊かないと分からないからです。
昨今では「絶賛」という言葉が大変軽くなって、「レポートのほうは絶賛作成中ですので、しばらくお待ち下さい」なんて冗談めかした言い方で使われるようになりました。そういう時代を反映したのかどうか分かりませんが、今では多分その表現は認められているはずです。
なんか、そんなことを急に思い出しました。
いや、あの、くれぐれも誤解なきようにお願いしたいのですが、「おもしろ」に入ってる文章が面白くないなんて言ってるんじゃないですよ。
ちなみに、この文章は「おもしろ」カテゴリには分類しませんけどね(笑)