ついブツブツ独り言を言ってしまう。
独り言を言ってしまう原因については、2つの説があります。
①退行現象
子供に返るという意味ですね。
子供は、脳に浮かんだ言葉と口に出すべき言葉の区別ができずに、思ったままを発してしまいます。
困惑しているときなどは、一時的に脳が退行し、子供のように思ったことを口にしてしまうことがあるのです。
②自分に刺激を与えるため
アメリカでは、こんな実験が行われました。
被験者を隔離して、外部の刺激を減らした状態で横になってもらう。
被験者は部屋でただぼーっと横になってるだけなにですが、8時間も経過すると被験者は独り言をつぶやいたり、口笛を吹き出したりしました。
これは、孤独感やさみしさに我慢できず、自ら刺激を与えようとしたと考えられます。
人は刺激がないと精神に異常をきたします。
現に、この実験を2日行った被験者は錯乱状態に陥ったり幻覚を見るようになったのです。
精神の安定を守るためにも、独り言を言って自分に刺激を与えるんですね。
独り暮らしの人が独り言をつぶやくのは、こういった理由があるのかもしれません。
参考
『しぐさのウラ読み』(匠栄一監修)202-203頁