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◆ アリスで学ぶ「価値主義」の世界 第3話:価値の説明
今回は、価値についての説明だ。
まず「価値とは何か」についてだけれど、これを簡潔に語ると「人、もしくは、社会の欲求を満たすもの」だと思う。
(単純に「価値 = 欲求を満たすもの」と考えても良いかもしれない)
「欲求を満たすもの」については「個人の欲求の解消」「社会の欲求の解消」の2つに分けてみようかな。
「個人の欲求の解消」は、
・生理的欲求(肉体面での欲求)
・社会的欲求(精神面での欲求)
の欲求が解消されることだろうか。
詳しいことが知りたいのであれば、以下のリンク先のページを閲覧して欲しい。
そして、「あるもの」を利用すると「食物欲求」「承認欲求」「恋愛欲求」などが解消されるとき、その「あるもの」には何らかの価値があると言える。
・食物欲求 → お米、パン等
・承認欲求 → 通信機器、自己啓発の本、webサービス等
・恋愛欲求 → 花束、音楽、お金等
といった感じだね。
これらのものがあれば、求めている欲求が解消されることだろう。
(ちなみに、「あるもの」が物質であるとは限らない。上記で語った「webサービス」や「音楽」のように、「システム」や「振動(芸術)」とかで欲求が解消されることもある)
私が何かしたいとき、達成できる可能性のあるものが存在していれば、それには価値があるということね。
これは普通に理解できるわ。
うん、直感的だからね。
続いて「社会の欲求の解消」なんだけれど、こちらは「いくらかの個人の欲求に多少の影響を与える可能性があるもの」と言い換えることができる。
・人口の増加
・犯罪の減少
・生活水準の向上
・社会問題の改善
などが「社会の欲求の解消」に該当するだろう。
これらの要素は「自分に対する直接的な関係は、あまりない」というものも多くあるけれど、間接的には強い影響が生じるかもしれないものだ。
そういうものにも、人は関心を示すし「価値がある」と考えることもある。
そりゃあ、まぁ……、
例えばだけれど、医学が進歩すれば、より良い社会になるから、新薬の発表とかにも価値があると思うわ。
……自分が使うかどうかは、わからないけれど。
そうだね。だから、何らかの発明とかにも多少の「価値」はあるわけだ。
私は、自分のものにならないと、あまり価値を感じないけれどね~。
……ん? 本当にそうかな?
だとしたら、姉さんの場合は、宝石店で売っているダイヤモンドは、自分が所有していない限り、もっと安くても問題ないと思うかい?
元々は、ただの「石っころ」なわけだし。
えっ!? いや、……その、あれは価値が高くて当然じゃない?
では、もし仮に10万円のダイヤモンドを購入した場合はどうだろうか?
10万円で買えたものには、10万円の価値があり、10万円で売れるかな?
うーん? 10万円の価値はあると思うけれど、
10万円では売れない……かも……?
そうなんだよね。
買ったものは、買った瞬間から価値が下がってしまうし……、
価値感は、人それぞれだったりするから、同じものが同じ価値になるとは限らない。状況や希少性とかによって、大きく変化するんだ。
でも、お金は全て同じ価値だよね?
国が発行する金銭の場合は、国が価値を全て統一するようにしているから、基本的には、同じ価値になるはずだ。
(お金そのものの価値が全体的に変動していることはあるけれど、ね)
全員が「政府とお金」に価値があるものと信じていれば、お金に価値が生じたりするのだけれど……おっと。井戸端会議になってきているから、話を戻そうか。
まぁ、大抵の「もの」の価値には、「高さ」「低さ」というのがあって、
「資産」「環境」「仲間」「比較」「劣化」「量」「時間」などの様々な条件で、価値が色々と変化するんだ。
そのうち、役に立つもの(その時において、ある一定以上の価値の高さがあるもの)を「価値がある」と呼ぶ。
目的の実現ができる「もの」であれば、価値があるということだね。
ここで一旦、話をまとめよう。
つまるとろこ、価値というのは、
1,欲求を満たす
2,状況や価値感によって、評価が変化する
3,役に立つ
といった「もの」のことだろうか。
(上記の1番だけでも、価値と呼べると思う)
だけど、wikipediaには、
価値(かち)とは、あるものを他のものよりも上位に位置づける理由となる性質、人間の肉体的、精神的欲求を満たす性質[1]、あるいは真・善・美・愛あるいは仁など人間社会の存続にとってプラスの普遍性をもつと考えられる概念の総称。
って書いてあるわよー。
ちょっと意味が違うんじゃない?
(優位性の説明が抜けてる + 評価の変化は不要ではないかしら?)
先程の説明は、すぐに思いついた内容だからね……。
辞書に書かれた説明のほうが詳しいと思うよ(汗)。
でも、とりあえず価値そのものに関することは、これで理解できたのではないかな……?
ふーむ。一応、価値の意味はわかったけれど、前の話にあった「色々な価値」については、まだよくわかっていないところがあるわ。
具体例がないと、分かりづらいかもしれないね。
よし。次の話で、「色々な価値」に関することを説明していこう。
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