もし、何もない世界にいけば僕はどうなるんだろう?
自然も、人も、動物も、
何もない世界
ただそこにあるのは
息をするための空気と
どこまでも続く空
そこは綺麗な世界なんだろうか
人と交わることのない
争いのない
臆病になることもない
比べることもない
ただ世界と一体化するみたいに
もしそんな世界が存在したのなら
僕はいきたいと思うだろうか、、、
君を置いて、今ある大切なもの、全てを捨ててまで。
いま僕が生きているこの世界は残酷だ。
感情が歪みあって
争いは絶えない。
君の涙も消えない。
僕の罪、罪悪感、羞恥心さえも
息をする度に鉛のように
心臓へ突き刺さっていく日々
そこから決して抜け出せないという現実
僕はいったい何を守っているのだろうか
君を想う度、胸が痛くなるこの感情か、
それとも、僕自身なのか、、、
本当に大事なものはどこにあるのか
置いてきたのか
そんなことを考えていると
僕の気持ちとは関係なく
一滴の滴が頬をつたった
一番はじめに涙を流したのはいったいいつだろう
涙がしょっぱいと知ったのは?
僕はその時なぜ涙を流したのだろう、、、
きっと、何もなくなってしまった世界では
涙を流すことはないだろう
だから苦しむことなんてないのかもしれない
だけど、きっと知らないでいた
涙がでるくらい幸せな気持ちも、、、
悲しみなんて
苦しみなんて
痛みなんて
きっと感じなかった
君を愛するこの気持ちさえも
存在しなかっただろう
世界は残酷なほど
僕を追い詰め、鎖をする
目にみえないことを
やってのけるのは困難だ
不器用で素直に生きられないこんな僕にも
輝く未来は待っているのだろうか、、、
ほんの少しだけ、期待してもいいだろうか、、、
君と出逢えたから
悲しみで涙を流すことを
寂しさで眠れない夜を
嫉妬で狂ってしまうことを
大切なものを失う孤独を知った。
だけど君と出逢えたから
誰かと一緒にいる喜びを
1日1日を積み重ねていく大切さを
一緒に笑い合える幸せを
一緒に涙する暖かさを知った。
いつも歩き慣れた散歩道に咲いている花に気づけたことも。
お互いの鼓動を確かめあう、、、そんな愛しい感情も、、、、、
最後に愛は勝つって
昔の歌の歌詞にあったけど
本当なのかもしれない
愛が勝つ。
だけど、僕は思った
愛があるから生きていける
愛があって僕は今ここにいて
愛して、愛されて
きっとそれは終わりのない連鎖だ
愛があったから
世界が生まれた
愛があるから色んな感情が渦巻いている
悪くはないな、、、
誰にだってもう嫌だと
もう死にたいと、投げ出したくなる日は少なからず訪れる
その時に向き合うのは
僕自身だ。
僕自身には他の誰でもない、僕自身が向き合え。
いつか本当に心がからっぽになるその日までは、
信じるしかないと思った。
この世界を。
信じようと決めた。
大切な人たちを。
20年後、30
年後、
形もない、欠片もない
そんな僕になっても、
愛せると思った。
愛したいと思った。
君へ続く
終わりない空を見上げる
この世界を。