電子書籍『高級品で、これからの生き方を学ぶ』の「第十章、後編)付加価値か? 本質的な価値か?」です。
目次はこちらです。
よろしくお願い致します。
前編より世界有数の高級腕時計の企業複合体である「スウォッチ・グループ」について。
この「スウォッチ・グループ」ができたきっかけは、日本の時計メーカーであるセイコーが引き起こした「クオーツショック」によるものでした。
それまでの腕時計は、手巻きまたは自動巻きの機械式腕時計と呼ばれるもので、長い間この機械式の腕時計が使われていました。
しかし、セイコーが一九六九年に世界初の市販クオーツ腕時計「アストロン」の販売を開始します(この辺の話の詳細は後述します)。
そしてその後、セイコーが一九七〇年代に特許を公開したことで、各メーカーがクオーツ時計の製造に参入しました。
そのため、クオーツ式の腕時計が急速に普及したのです。