以前、以下の記事を書いた時に、義父の悪口になってしまいましたが。
義父に対して「若い時のお義父さんは力持ちだったという謎の自慢をされた」と書き、その後「今はどないやねん!」という感じで。
で、ここで義父のフォローをさせて頂くと、義父は結婚当初より「わしゃーもうトシやから」と言う、謙虚さと現状の正しい認識というものがありました。
これのない男性って意外と多いんですよね。
以前私はこの記事のお悩み相談で、婚活をしている女性が幼いと書いたことがありましたけれども、男性にも幼い人は多かったですねそう言えば。
というのも昔、派遣で働いていた時に婚活をしていた同僚女性が「自分が一方的に選べる立場だと誤解している男性が意外と多い」と語っていたのを思い出しましたので。
で、ついでに表のブログで以下の記事を書いていたのを思い出しました。
NIKKEI STYLE様の『年の差30でも気持ちは伝えたい』というお悩み相談です。
以下、引用致します。
会社の隣の席に22歳の新入社員がいます。誘えば2人で食事に出かけることもできます。正直、付き合いたい。冗談めかして「30歳で独身だったら、私が一緒になるよ」と言ったことはあります。年齢が30歳も離れていれば、迷惑でしかないかもしれません。それでも気持ちだけは伝えたいと思っています。(三重県・男性・50代)
これに対する大石静氏のお答えは以下です。
今のままだと、あなたはその女性に愛されることは、多分ないと思ってしまいました。
「30歳で独身だったら、私が一緒になるよ」というあなたの発言は、言い換えれば「30歳で独身なら行き遅れ」という考え方を表しています。
2016年の統計では、日本の女性の結婚年齢は、全国平均で29.4歳。都道府県別にみると、東京が一番遅くて30.5歳だそうです。
あなたの発言はあまりにも時代錯誤で、上から目線ではないですか。あなただって50代の独身男性なんですから。
それと「迷惑でしかないかもしれません。それでも気持ちだけは伝えたい」って、それは子供っぽいきれい事でしょう。
それと、あなたは上から目線の発言をしながら、一方で漠然とした“若さ”への気後れがありますよね。
“若さ”こそが尊いという価値観は、日本独特なもののようですが、あなたもその既成の価値観に、思いっきり縛られています。
50代でも恋をするのは当然です。若さに意味なく気後れするような既成の価値観からは解放されてください。そして、もっと堂々としていたほうがいいですよ。
前半は同意しかありません。
しかも「子供っぽいきれい事」とは、上手いこと言うなぁーと思いました。
いや、もう、あり得ないですよこの男性はー……ってことを、リンク先に記事でめっちゃ書いていますけども。
何があり得ないかと言うと、冗談でも言って良いことと悪いことがある、ということすら知らないところですね。
リンク先の記事でも書いたことですが。
「30歳で独身だったら、私が一緒になるよ」
ということは現在22歳のこの女性が30歳になる時、この男性は58歳以上(相談時点で52歳以上なら60代にも)になっています。
というわけで、上記リンク先に記事で私は以下のように書きました。
「30歳の行き遅れの女性になった貴女には価値がないから、58歳の自分とギリギリ釣り合うかどうか。しゃーない、俺様が一緒になってやるか」
と、言うてるわけですよ。
これって、めちゃめちゃ失礼じゃないですか。
~中略~
さらにこの発言自体も不愉快ながら、今はセクハラパワハラなど職場のハラスメントには厳しい時代となっています。
この男性のこの言動は、あまりにも迂闊過ぎるのではないでしょうか?
で、後半で気を遣ってフォローに回って「50代でも恋をするのは当然」「堂々としていたほうがいい」と仰っていますけれども。
「子供っぽいきれい事」を言う幼い男性に、堂々とされてもなぁー……と、ちょっとだけ思ってしまいました。
(もちろん大石氏が仰っている「堂々とした方が良い」というのは「50代で恋をすること」に対してですけれども)
この男性は「自分が堂々とできないところは若さがないところだ」と思っているようですが、問題は若さではなくむしろ「年齢相応の大人になれていないところ(=幼さ)」を、何とかしなければならないのではないでしょうか。
そもそも年齢とは関係なく、幼くて頼りなさそうな男性と「お付き合いしたい」という女性は非常に少ないでしょう。
そこで年齢が低い男性の場合には「まだ若いから仕方がない」と、多少は大目に見てもらえて例外扱いしてもらうことができる、というだけの話であって。
※ここで後日画像挿入予定(男女ともに、若さを持ち「大目に見てもらう」のを目指すのではなく、むしろ若さの有無は関係なく「大目に見てもらう」必要のない人を目指した方が良いと思うよ?)
とまぁ、書きたかったことは以上です。
このような男性にちょっとだけフォローしておくとですね、かつては確かに「年齢を重ねた男にはそれなりの魅力がある」と喧伝された時代がありました。
それは昭和の真ん中ぐらいの、年功序列と終身雇用が機能していた時代です。
また、その頃はまだまだ物やサービスが足りていない時代だったので、それらを買える経済力の増した中年男性は「頼もしい」とされていた時代でもあります。
で、そういう中年男性に物を買わせようとして、テレビや雑誌でそんな感じのコピーでCMするじゃないですかと。
もちろんこの男性はその年代よりも後ですけれども、そういう価値観に染まった親御さんに育てられるわけですから、そういう古い価値観が残ったままになってしまうことがあるわけですね。
親はやっぱり子供に甘いものですから、自らの立場にとって都合の良い情報をそのまま残してしまう、ということは良くあることでしょう。
それで自らの息子ではなく、相手の女性に対して「行き遅れ」みたいな価値観を植え付けられてしまったという、気の毒な人でもあるかなと。
……いや、そんだけ長く生きているんだから、もうそろそろ気付かないと。