電子書籍『人文学(とちょっとだけ仮想通貨&NFT)で、これからの生き方を学ぶ』の「まえがき」です。
目次はこちらです。
よろしくお願い致します。
今回の電子書籍『人文学(とちょっとだけ仮想通貨&NFT)で、これからの生き方を学ぶ』は前著『高級品で、これからの生き方を学ぶ』の「あとがき」で、書き足りなかったことから生まれたものです。
……という「まえがき」を前著『高級品で、これからの生き方を学ぶ』でもしていましたわそういえば。笑。
そもそもの始まりは前々著『ゲームやアニメ、漫画でこれからの生き方を学ぶ』で、嗜好品についての話を書いたことに始まります。
この作品を要約すると、およそ以下のようになります。
「嗜好品やそれを嗜む人、あるいは時間をムダなものとして斬って捨てる考えの人は多い。しかしそれらは、本当は素晴らしいものである。さらに今はテクノロジーの進歩によって、その素晴らしさをお金に変える手段も増えてきている。大切にすべきではないか?」
今回はここからさらに展開した、核心的な話をさせて頂こうと思います。
かなりきつい表現故に前著で割愛致したものですが、大事なことなので覚悟を決めて書いておくことにしました。
それが「第一章、このままいけば日本は奴隷の国になる」です。
日本という国は災害が多く、しかしそれに臆することなく果敢に立ち向かい、何度も何度も復興してきた歴史があります。
その歴史によって、機能性を追求する道具や地に足のついた実学、たくさんの質実剛健な文化が育まれました。
これらはいずれも大変に素晴らしいものであり、わが国の誇るべきものであることは言うまでもありません。
ただし今は、この価値観にあまりにも偏り過ぎることによって、失われる国益の方が大きくなってしまいました。
前著二作品で書いたことで今回も取り上げたいテーマをまとめますと、次のようになります。
~~ここから~~
「人文学や芸術などで良い作品を生み出す人も素晴らしいが、その良さがわかる人もまた素晴らしい、素晴らしいものにはお金がかかって当たり前」
~~ここまで~~
一行で書けばこのような概念を欧米の裕福で教養のある人は持っていますが、日本でそのような人は非常に少ないのです。
それ故に、高級品大国のフランスやスイスにも負けない素晴らしい人文学や芸術などを我が国は持っているのにもかかわらず、それをお金に替えることができないのです。
(フランスは世界一の高級品の企業複合体LVMHの本部があり、スイスは世界第二位のリシュモンという会社があります)
また逆に言えば、以下のようなことも言えるでしょう。
「この価値観を理解し、この価値観を持つ裕福で教養のある人を顧客にすることができたら、自分も裕福になることができる」
(補足しますが「この価値観を持つ裕福で教養のある人を顧客にする」というのは、生み出す場合だけの話ではありません。
また特に今、嗜好品はその作品が音楽であれイラストであれ、供給過剰となって収益を得るところまで持っていくことが非常に難しくなっていますが、仕事に発展させる方法がないというわけではありません。
このことは第四章でお話しします)
さらに今回は以前に書いたこのテーマに加えて、最新のIT技術を絡めた話も書いておきたいと思います。
具体的には、ブロックチェーン技術を使った仮想通貨(暗号資産)やNFTの話となります。
ただしこの辺りの話はさほど多くありませんし、それによってこれらの資産へ投資をする際に一助となるものでは決してありません。
あくまでも、お金についての話の延長上にあるものとして、少々お話しをさせて頂く程度のものです。
あらかじめご了承ください。
※ここに書かれている内容については仮説であり、結果を保証できるものではありません