別の記事を書いている時に検索すると、IMAKARA様の以下の記事を発見!
何ですかこれはもろ私好みの記事っ!
何で書かれた時に気付かなかったのかっ!!
ALIS様にお気に入りのユーザー機能があればっ!!!
そこで思い出した家庭科の話、それが今回の記事ですけれどもその前に。
上記リンク先の記事より以下、引用させて頂きます。
高校の家庭科「家計管理」の授業に、
金融商品による資産形成を含めた金融教育が追加されます。
親が分からないのに、どうして子供に教えられるのか。
分かる子は全てを教えられなくても、情報をキュレーションし自身で道を切り開くでしょう、しかしその他大勢は「実体験を伴わないズレた教育」で、この先を歩かなければならず、ズレた常識のまま大人となってしまうかもしれない。
日本はより盤石な金融教育後進国へ突き進もうとしている。
と、感じるのは私だけだろうか。
いいえ。
私もそのように感じます。
「家庭科ってまじか?!」
それが率直な私の感想です。
これまで私は「日本の高等教育は供給側かつ労働者に偏り過ぎである」ということを、主張してきました。
(ご興味ある方は、タグ「プレイヤー至上主義」とかでそんな記事が出てきます……けど、長いよー? くどいよー?)
つまり「労働者として、どうやってお金を稼ぎますか」ということに偏り過ぎており、そうやって「稼いだお金を、どうやって使うんですか」という客側の教育が全然ないやないかー、てことなんですよ。
「えっ? 客側の教育って何? お金を使うのに何か能力要るの?」
って、思うでしょー。
要るんですよこれが。
能力の要らないお金の使い方は消費であり、能力が要るのが投資です。
他人から見たら消費にしか見えないけど、その人にとっては投資だというものがあり、それが自分への投資に当たります(Youtubeやブログ、転売等で稼ぐ等)。
また、買うものは通常の物やサービス以外に、金融商品もあります。
そう、金融商品を選んで買う=投資する、これが客側の能力に含まれます。
と、ここまで書くと、私と同じ気持ちになりませんか?
「家庭科ってまじか?!」
でしょ?
家庭科のしかも一分野(「家計管理」に追加)って、あまりにも少なすぎるじゃないですか。
そしてこの「家計管理」について、ここから本題です(前フリ長っ)。
高校ではなく中学の家庭科の話ですが。
ミシンを使う被服の実習が二回ありました。
どちらも半年だか何か月だかで、かなり長い期間でした。
作らされたのはスモック(割烹着みたいなん)とパジャマでした。
私はどちらも苦手で大嫌いで、当然ながらその成績も良くありませんでした。
……この私に、ミシンで縫えとか。
時間のムダやないか。
この時間で私は違う勉強をして、今の学びをもっと充実させたかった。
返せ! 私の時間を!
というのが正直な気持ちではありますけども。
しかし、公共の授業ですし、この授業によって「子供さんに手造りのお弁当袋を作ってあげた」とか、あるいは「これがきっかけで縫製の仕事に就いた」とか、そういう学生さんもたくさんおられたと思います。
だから全体としてはムダではなかったと、そのように思います。
……が……。
それって、一回の実習で良くね?
何で二回もやらなあかんの?
残りの一回分で、それこそ「家計管理」の授業をやれば良いのでは?
そもそも、昔になればなるほど「夫が外で働き、妻が財布の紐を握る」というご家庭が多かったんですよね。
だから家計管理を家庭科の授業で十分に学ぶことは、むしろ当たり前やないかと思うんですけども。
もちろんこの時代の家計管理の授業なら貯蓄の話に偏るとは思うのですが、それでも学ぶべきことはたくさんあります(IMAKARA様もご指摘された複利計算も、その一つです)。
そして、私は思うのです。
この後になって、バブル崩壊やリーマンショックがありました。
経済的な理由で、たくさんの人が自殺に追いやられていました。
この時にちゃんと家計管理の授業をやっておけば、その人数を少しでも減らすことができたのではないでしょうか?
被服の実習なぞ二回も要らんやろ。
優先順位の付け方がおかしいねん。