……とはいえ、最終的には全部「自分のため」だけど。
というわけで、二種類の質問とは何なのか?
そのヒントは、前回の記事にもありました。
今回の話は、上記リンク先の記事で挙げた「相手が自分を喜ばすために褒めたが、その人の評価自体はあまり高くなかった」に関連するものです。
と、ここまで書いた段階で、質問には「自分がわからないからする(通常の)質問」と「相手を喜ばせるためにする質問」の二種類があるということかな、とお察しされた方もおられるのではないでしょうか。
んー、鋭いですねー。
というわけで、ここから詳細な話へ。
「相手を喜ばせるための質問」が必要な例はと言えばやはり、婚活でしょう。
婚活では「相手に良い印象を持ってもらう」必要があります。
しかしそれだけではありません。
「良い印象を持ってもらうことで、より相手が話しやすくなり、相手の情報収集がより容易くなる」というのもまた、大事なことだからです。
ただし婚活で最も大事なのは、相手よりもまず「自分を知ること」です。
自分の強みと弱みを知り、その上で「自分の強みを生かし、弱みを補ってくれる能力を持った相手はどういう人なのか」を知ることが大事です。
それができたら、結婚した後に幸せな家庭を築くことがより容易くなります。
……という話を書いたのが、初めて出した以下の本でした。
(ちなみに実物はこんな感じです。
オンデマンド出版で、電子書籍ではない紙の書籍です。
なので1397円という、お高い価格になってしまっております。
楽天だと電子書籍でもうちょい安いのですが)
それにしても「婚活2.0」とは……随分と大袈裟なタイトルを付けてしまいましたが、一応以下のような定義らしきものは存在します。
『従来の婚活1.0は「結婚に至らなければムダである」というものだが、婚活2.0は「事情があって途中で断念した場合でも、やった分だけ効果のある」ものである』
で、この本でも先ほどの「相手を喜ばせるための質問」の話が出てきます。
先ほどの「相手に良い印象を持ってもらう」ことと「相手の情報収集をより容易くする」ということと、もう一つ「相手に嫌われないようにする」というのもあります。
これは「相手に良い印象を持ってもらう」のと同じように思えますが実は少々異なりまして、人によっては必要のないことでもあります。
必要のない人とは、コミュニケーション能力が低くはない人ですね。
この本を書く際にいろいろ調べましたら、婚活男性で「口下手だけど相手の女性の話はきちんと聞いているのに、デート二~三回目ぐらいで断られてしまう」という人が結構おられました。
恐らくこのような男性は、文字通り「ただ話を聞いているだけ(単調な相槌をひたすら打っているだけ)」ではないでしょうか?
さらに言えば、その女性の話題がその男性にとって興味のないものだった可能性があります。
例えばその話題がファッションだったら、自分は興味ないと思っても「相手がファッションの中で特に興味があるのは何なのか」「そのアイテムに興味があるのは何故なのか」「どういうところに魅かれたのか」などを考えながら聞くとどうでしょう。
それらを知るためにはもちろん、途中で質問をするのも効果的です。
こうすることで単調な相槌が延々と繰り返されることはなくなり、話を真剣に聞いているという印象を相手に与えることができると思いませんか?
そして相手が興味あるのはここだと思ったら、そのことについてさらに質問してみると、それが正解だったら相手は「待ってました」とばかりに、喜んでその質問に答えてくれるでしょう。
前半部分が「嫌われないようにする」効果で、後半部分がさらに「相手に良い印象を持ってもらう」効果となります。
と、今回は婚活の場合を例に挙げましたが、この二種類の質問は婚活以外でも応用できることではないでしょうか。
(というわけでネタばらしをしますと、婚活2.0の正体は「婚活のみならず汎用性のあるスキルについて書いている」ということなのでした。笑)