GDP(国内総生産)とは、誰もが知っているメジャーな用語ですけれども。
恥ずかしながら、詳しい説明はできないという状態のまま大人になってしまいました。
と、ここでふと思い出したのですが。
私が子供の頃はGNPって言うとったような気がします。
そこで検索してみるとですね。
内閣府の経済社会総合研究所に以下のページがありました。
上記リンク先よりわかったのことは以下です。
GDPは「“国内”総生産」で、GNPは「“国民”総生産」です。
以前はGNPが使われていましたが、GNPには「日本企業の海外支店等の所得」も含んでいるので、日本国内の景気をより正確に反映する指標としてGDPが使われるようになったとのこと。
では、GDPとは何なのか?
次の式で表すことができます。
Y=C+I+G+(X-M)
これを平たく言えば以下です。
GDP=民間の消費+民間の投資+政府の支出+(輸出-輸入)
それともう一つ、三面等価の原則について。
この三面等価の原則とは「国民の所得を見た時、生産面からでも分配面からでも支出面からでも、後になってからは等しい関係にある」というものです。
図にも表してみました。
三面等価の原則については、てつログ様の記事「三面等価の原則と経済学」が、わかりやすくておすすめです。
あと、GDPには名目GDPと実質GDPがあります。
名目と実質の違いは「物価」の変動を考慮するかしないかの違いです。
国の経済状態がどの程度成長できたのかということを知りたい場合、物価の変動を調整しなおしたものでないとダメだよね、て話で(成長したと思うたらインフレしただけやったやん、てことがあるから)。
で、ここからは個人的な感想ですが。
実質GDPに注目し過ぎではなかろうかと。
名目GDPは「その時点の経済規模をざっと調べたい時に手っ取り早い」的な使われ方しかされないようですが、外国との比較にはあえてこっちを使った方が良いのではと思うんですよね。
何故かと言いますと、これまで「実質GDPで言えば、日本は暮らしやすい良い国やないですか(インフレしていなくて物の値段が安いから)」と言われてきて、実際にあらゆるものの値段が安いのですが……
……これって「そこに含まれる人件費も安い」ってことですよね。
そのまま放置されてきたから今、えらいことになっているのでは?
たまには名目GDPでどどーんと比べて「あれっ? 日本やばくね?」て思った方が良いのではないかと。
って、ド素人かつ単なる消費者のおばちゃんが僭越にもぼやいてみました。
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2022/8/28 追記。
名目GDPから実質GDPを算出するのに使われるのが「GDPデフレーター」です。
その「GDPデフレーター」を算出するには「パーシェ指数」を使います。
「パーシェ指数」とはドイツの経済学者パーシェによって提唱された「今年(比較年)の取引数量ウエイトで加重平均した総和」です(金融大学様より)。
……なんのこっちゃ(でも、一応)。