えーと、先月末が締め切りの「とある何とか大賞」に応募してみました。
一応、会社名は伏せておきますが、有名な会社様です。
いや、大賞に選ばれるわけないのも知っているし、それに応募すると「自費出版のセールスの電話がジャンジャンかかってくる」のも知っています。
それで倒産した会社(株式会社新風舎)があったことも知っています。
ちなみに、倒産した後の作品がどうなったのかと言えば、以下。
新風舎の倒産に伴い既刊本は絶版となり、各書籍の著作権はそれぞれの作者に戻された。
ただし作者が希望した場合に限り、同業の文芸社と再契約する方法が示されたが、作者側の費用負担が別途発生する方法であった。
新風舎から文芸社に既刊本の著作権が自動移転したのではなく、あくまで作者が希望した場合に限って、任意で文芸社と作者個々人が契約し直す選択肢も残されたということである。
上記、ウィキペディア様より引用致しました。
一応、文芸社と再契約ができるという選択肢があるのは、良かった……のか?
(ちなみに文芸社さんも同じようなことをされていますけども、詐欺かそうでないのかは、お客さんに対する説明のところで変わってくると思います)
話を戻しまして、私は。
自費出版でも良いから。
校正などをかけた良い状態の本を、一冊で良いから。
残しておきたいと思いました。
今はオンデマンド出版というものがありますから、本という形のあるものが一冊だけ、私の手元にあります。
一応、知人に一度は読んでもらって出していますし、そこで誤字脱字等や表現の明らかな誤り等を修正することはできますけれども。
そこは知人ですから、あまり厳しいことは言えないのでは……と。
というわけで、自費で出すことにはしましたけれども、何とか大賞を経由することでほぼ名ばかりでも共同出版とし、一円でも安くできると良いなーと思ったわけです。
で、予想した結果、選考されず、電話がかかってきました。
その時に電話に出られませんでしたが、メールも頂いていたので、そのメールに返信しました。
その会社では、通常の紙の書籍で出すと500万円ぐらいはかかる、と。
ただし、他者より書店に数多く流通させることができるのが売りです。
というわけで、少額で申し訳ないですが電子書籍でお願いしますと返信しました。
予算は100万円ぐらいです。
そしたらですね、通常の自費出版の価格表が添付されていて、それがなななんと250万円弱という金額だったのです。
いや、最初から自費出版で申し込みしたのと同じかーい!
もちろん直ちに、お断りの返信をしました。
……ら、電話がかかってきました。
もー、それはそれは。
めちゃめちゃ褒めて頂きました。
そして、もったいないと。
磨けば光る作品だと。
故に稟議にかけて、150万円ぐらいに抑えることができると。
……何それ、怪しさ大爆発やん。
「お金がありません」の一点張りで、お断りをしました。
なんだかなぁー。
で、今回出した作品をどうするか。
別の業者さんにお願いするつもりですが、もう自分で出すかな。
一冊ぐらいきれいな形で残しておきたかったけど、もうええかな。
そんなこんなで。
出版の業界、特に本屋さんが厳しいと言われて久しいです。
全体的に厳しいから、気持ちはわからんでもないですけども。
貧すれば鈍する状態やねんなーと心の底から思ったわけです。
検索すると、以下のような記事も出てきました。
上記リンク先の記事の文言「ほめて夢につけこむ」って、まさしくそんな感じ。
いやー、ほんまに褒めて頂きましたわー。
けど、あんなに嬉しくないとはね……。
手口がわかっていると「何、言うとんねん。早う電話切らせてや」ぐらいにしか、思わないもんです。
やっぱ「知る」って大事ですよね。