2017年12月~2018年1月、明らかに仮想通貨のバブルピークだった。テレビCMで出川さんや剛力彩芽さんが出演し、ニュース番組でも仮想通貨が話題になっていた。
渋谷にある仮想通貨バーで飲んでる20代の女性が「寝て起きたらお金がすごい増えてるんです」って盛り上がってるニュースが流れていたの覚えている。
相場の格言で「靴磨きの少年がうんちく語り始めたら暴落の始まり」みたいなことが言われているが、まさしく2017年12月末はそんな状況だったんだと今更そう思う。
2016年4月ごろ「ブロックチェーンの衝撃」という本と出会い仮想通貨のことに興味を持った。テックビューロの朝山さんの語る言葉に刺激を受けて少しだけ仮想通貨を買ってみた。それから長いこと価値の変動はなかった。世間も何の興味を示さず…というかその存在を認識さえしていないし、数年前に起こった渋谷に本社を持つマウントゴックスで起こったビットコイン流出事件をネタ元に胡散臭い如何わしい扱いをされるばかり。仮想通貨の存在を語る知識人のほとんどがインチキ扱いをしていた頃だった。
その翌年だったかな…日本金融庁が仮想通貨に関して後押しする制度を発表したことから流れが変わった。
仮想通貨を使ったICOが世界でも展開され注目を浴び、2017年12月頂点を迎えた。
翌年1月後半に仮想通貨取引所コインチェックでの仮想通貨NEMの580億円相当の流出事件が発生。
その日私は高速バスで福岡から大分に帰ってきている途中、スマホにコインチェックから「アプリ機能を一時ストップし通貨の入出金ができない」旨のメールを受けた。何が起こったのか調べてみたが直ぐには分からず、帰宅しPCで調べるとコインチェックが管理するホットウォレットから仮想通貨がハッカーに盗まれたらしいことを知った。それでもこの時点でどれ程の影響が出てくるかを想像することもできず、茫然とネットニュースを見続けたことを覚えている。
まさしく天国と地獄をこの時期に味わった。
いや違うな…天国は確かにその時期、地獄(言葉の印象程地獄ではなくただ貧乏な現状ってこと)はその後の怒涛の下げ相場だった。
暴落からもうすぐ3年、環境は整いつつある。
コロナ禍で人との接触を極力避け、リモートでモノゴトを済ませようとするこの時代にはブロックチェーンの技術が、人を介さない仮想通貨が最適な経済活動のアイテムになりつつある。
ほんの少し時代がブロックチェーンに近付いてくれた。
2021年が楽しみだ。