まるで万里の長城のような、長い長い廻廊(かいろう)。
ある時その廻廊の写真を見かけて、一度訪ねてみたいと思っていた神社があります。
それが、岡山・吉備津神社(きびつじんじゃ)。
岡山は京都からはちょっと遠いのですが、ついでがあったので訪ねることができました。
吉備津神社へは鉄道で行きましょう。
新幹線で岡山駅まで行き、岡山駅からその名も「桃太郎線」(吉備線)に乗り換えます。桃鉄?
二両編成のディーゼルカーがいい感じ。
この吉備津駅で下車して、10分ちょっと歩きます。
なかなか簡素な駅ですね。
JR西日本の駅なので、ちゃんとイコちゃんがいます。
吉備津神社に到着!
この吉備津神社は、桃太郎伝説のモデルになったことでも有名です。
奥に見えるのが、北随神門(重要文化財)。
その門をくぐります。
その北随神門をくぐると、いきなり拝殿が現れました。
まずは、ここで拝礼をします。
ここから、左横に回り込んで建物を眺めます。
これが…。
国宝・本殿拝殿です。
とても大きな建物ですね。
このふたつ並んだ千鳥破風(ちどりはふ)がとても珍しいです。さすが国宝。
これはここにしかなく、「吉備津造り」と呼ばれているとのこと。
この本殿拝殿は、今から約600年前の室町時代、将軍足利義満の時代に約25年の歳月をかけて応永32年(1425)に再建されたとのことです。
ちょっとした庭園には滝が流れ、山茶花が。
冬は色が少ないので、鮮やかな山茶花は画になります。
この日は1月とは思えないくらいの暖かさ。厚着していると汗が出そう。
日向ぼっこには最適な気候なので、猫ちゃんもベンチでお昼寝したそう。
でも、参拝客が次々とカメラを向けるので寝れないよう。
ごめんなさい。
さて、本殿拝殿から長い廻廊が続いていますので、ここを歩きましょう。
延々と続く様子は、万里の長城みたいですね。
全長360mに及ぶとのこと。天正7年(1579年)再建。
中はどんな廊下になっているのでしょうか。
南随神門(重要文化財)から、廻廊をのぞみます。
ずっと廊下が続いて、高低差もあり終点が見えません。
どんどん歩いてゆきましょう。
廻廊には、寄付をされた方の木札が延々と貼ってあります。
廻廊を外から見ます。
朱い南天の実が冬を語っているのですが、気温と日差しはもう春です。
この長い廻廊、一番端はどうなっているか気になりますよね。すんごいことになっているかもしれない。
最後まで行きたいと、どんどん先に進みます。
あれっ、進めど進めど終点が見えないよ?
霊界にでも続いているのかな?
あれっ、もう日が暮れてきたよ?
あれ、あれっ?
あぁーー!
その後、彼の姿を見たものはいない…。
という、どこかで書いたネタのようなことは無くですね、終点はありました。
ふつうの柵があって、その向こうは舗装された道でした。
知ってしまうとあっけないものです。
御朱印もいただきました。
神社の御朱印は、概してお寺よりシンプルですね。
さて、廻廊から帰ってくると、もう日が暮れそうになってきました。
本殿のふたつの千鳥破風に差す、傾いた日が美しいです。
暖かい冬の夕陽を身体に浴びて、ほっこりとしました。
のどかな吉備の国の数時間を過ごすことができたので、そろそろ帰りましょう。
桃太郎線に乗って、帰路につきました。
Camera: PENTAX K-3II with SIGMA 17-70mm F2.8-4 & PENTAX 50-200mm
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