夏といえば青い海、真っ青な空、そして白い入道雲。
そんな景色を見に、真夏にお出かけをしました。
いつもお散歩している神社仏閣がある京都市には海がないので、隣の滋賀まで足を伸ばします。
滋賀の琵琶湖は海じゃなくて湖ですけど、淡水湖なので海のように塩を含んだ潮風でベタベタせず快適なのです。
そして、単に湖を見るだけではなく、珍しい湖中にある鳥居を見に行きます。
海の中に立つ鳥居といえば広島の厳島神社が有名ですが、それと同じように鳥居が琵琶湖に立っているんです。
その姿はとても美しく、最近とみに有名になってきました。
インスタ映えスポットとして世界中からの観光客を集めるようになったのです。
それが、滋賀高島・白髭(しらひげ)神社。
白髭神社は琵琶湖の西、湖西にあります。
滋賀県高島市に位置します。
京都市街からだとかなり遠いですね。
公共の交通手段は、京都駅からJR湖西線に乗り近江高島駅で下車します。
しかし駅からの公共交通手段はなく、白髭神社公式サイトによると徒歩40分と書かれています。タクシーで5分とも書かれているのでタクシーが推奨のようです。
参拝されている方はほぼすべてマイカー(レンタカー)で来られていました。
新型コロナ流行前は、観光バスで団体さんがよく来ていました。
ということで、僕もマイカーで参拝です。
京都からは湖西道路(国道161号)という自動車専用道路で行きます。
早速、白髭神社に到着!
白髭神社は国道161号ぞいにあるので迷うことなく、敷地内に駐車場もあります。
それにしても、真夏の強い日差しがガンガンと照りつけます。
あまり長居すると熱中症になりそう。
鳥居と拝殿。
この2つの距離が近いことからわかるように、白髭神社はそれほど広い境内ではありません。
ここは全国に祀られている白髭神社の総本宮です。
白髭神社の歴史は古く、近江最古の大社だそうです。
2000年ほど前の垂仁(すいにん)天皇の時代に、皇女倭姫命(やまとひめのみこと)が社殿を創建(再建)されました。
そして西暦675年には天武天皇より「比良明神(ひらみょうじん)」の号を賜わったとのこと(白髭神社公式サイト)。
すごい歴史ですね。
この長い歴史を紐解くと、とても深いものがあるようです。
このあたりは、ALISにて倉田さんが記事というか学術論文に近い貴重な文章を投稿しておられるので読んでみてください。
さて、鳥居をくぐって拝殿でお参りする前に、ふり返ってみましょう。
そこには…。
これが、湖中大鳥居!
真夏の濃い青空と白い入道雲をバックに、青い湖面に凛々しく立っている大鳥居。
素晴らしい光景です。
ではまた振り返り、拝殿にお参りします。
白髭神社の御祭神は猿田彦命です。
ここにお祀りされている猿田彦命は白髪で白い鬚を蓄えた老人のお姿とのことで、この白い髭が白髭神社の社名の由来になっています。
白髭神社は琵琶湖と背後の山の間の狭い土地に建つ神社です。
山の傾斜に沿って、この地図写真のように本殿以外にも境内社があります。
暑いですが、せっかくなので境内社にもお参りをしましょう。
ここには境内社のうちで伊勢両宮(天照皇大神宮・豊受大神宮)・八幡三社(加茂・八幡・高良)が並んでいます。
これだけの有名神社が一度に参拝できるので便利?
少し階段を上がった上の宮から見た本殿と社殿。
その奥には国道161号を挟んで琵琶湖と湖中大鳥居も少し見えます。
入道雲が遠くに見えて日差しは強く、真夏の光景です。
さらに山の斜面を登ると、白髭神社の一番奥には岩戸社があります。
このお宮さんの後ろに横穴古墳があるそうです。
そして、木漏れ日でわかりにくいですが、お宮さんの右横には三角形の岩が見えます。これが磐座(いわくら)。
白髭神社はここが一番奥ですが、さらに山を登ってゆく小道が見えます。
この上には山の高いところにも磐座があったりして、歴史の長い神社ゆえに山中にいろいろありそうなのですが、まだ十分調査がされていないことを含めて情報がほとんどないので、ここらで引き返します。
山から引き返して大鳥居を見ると、モーターボートや水上バイクが続々と鳥居にやってきています。
大鳥居は湖のランドマークなので、ボートなどで寄ってきて鳥居をくぐって記念写真を撮っているようです。
神聖な鳥居と琵琶湖のレジャーボートとの違和感が、なんだかありますね。
なお、白髭神社と湖中大鳥居の間には国道161号が走っており、この道は交通量が多く車のスピードも早いので道の横断は危険ですので、横断は禁止になっています(信号も横断歩道もありません)。
写っているツーリング自転車は、白髭神社からかなり離れた横断歩道を渡ってここまで来た人です。
少し古いブログ記事やSNSには国道を横断して琵琶湖のほとりまで行き鳥居を撮っている写真が多数ありますが、今は渡れないようになっていますのでご注意ください。
御朱印もいただきました。
神社の御朱印は、お寺のものより概してシンプルです。
ということで、とても暑く熱中症になりそうな炎天下の白髭神社参拝でしたが、真夏の湖の景色を堪能できて、夏が体中に染み渡ったようでした。
真夏の景色が大好きな自分としては大満足です。
まだまだ暑い夏は続きます。
皆さまも体調にはお気をつけて、真夏を楽しんでくださいませ。
Camera: LUMIX G8
Lens: LEICA 12-60mm F2.8-4
よろしければ他の記事もご覧くださいませ。
Cosmosのトラベル記事
Twitter: @cosmoscx
みなさま、いつもコメントや投げ銭、いいねありがとうございます。