梅が咲いて春の香りを感じ始めた季節に、東京の梅の名所として有名な湯島天神と、穴場とも言える池上梅園の2ヶ所を散歩しました。
これらは東京都心部のビル街や住宅地の中で、春の訪れを感じられるオアシス的な場所です。
って、こすもすお前、京都にいるんとちゃうんか?
とツッコミを入れて下さってありがとうございます。
まぁ東京は京都の東出張所なので(歴史的に少しタブーな発言)、たまには東京に出張するのです。
僕はおのぼりさんなので、まずは梅の定番どころ?の湯島天神に行ってみましょう!
やっぱり梅といえば天神さん。
京都には天神さんの総本社である北野天満宮がありますから、天神さんには馴染み深いです。
湯島天神は、JR山手線・御徒町(おかちまち)駅から徒歩10分ほど。
ぼちぼち散歩して到着です。
湯島天神・銅鳥居。
この日は結構寒かった。さて、梅は咲いているかな?
おお、本殿の両脇に梅が咲いていますね。
やっぱり天神さんには梅が似合います。
ここ湯島天神の由緒は、地元の人が菅原道真公を慕い本社に願い出て作ったとのことです。
特に菅原道真にゆかりがある場所ではないようですが、当時はそれだけ天神信仰が盛んだったのかな、と思わせます。
梅園には紅梅・白梅がたくさん。
すぐ後ろにマンションらしき建物が見えるのが残念ですが、東京都心部なので密なのはしょうがないのかな、と京都から来た僕は思ってしまいます。
ビルの間にこのような場所があるのはホッとしますね。
可憐な梅の花が満開に咲いていて、和ませてくれます。
天神さんはさすが学問の神様で、合格祈願の絵馬がはちきれんばかりです。
絵馬の上に梅が咲いて、受験生に春を告げているかのようでした。
とはいえ、寒い…。
そんなことを見越してか、甘酒が売っていました。
これは麹を発酵して作った本当の甘酒(鈴木穣さんの記事を見てください)で、甘くて美味しい、温まるー。
甘酒を飲んで体が温まり、梅を見て心も温まってきました。
寒空に梅が咲く湯島天神でほっこりしました。
湯島天神は京都の北野天満宮を比べるとビルの間にこぢんまりとある天神さんという印象ですが、ビルの間だからこそ都会で息苦しい人々がほっと一息つける貴重な場所なんだろうな、と感じました。
帰り道、ちょっと寄り道して上野公園・不忍池も散歩。
早咲きの河津桜が3本ほど池沿いに咲いていて、青空とあいまって早春の色合い。
さて、もう少し時間があるのでもう一か所、梅の名所いや穴場?に行きましょう。
湯島天神を後にして、次に向かうのは池上梅園。
ここは東京の人でも知る人ぞ知るという梅の穴場らしいのですが、どうなんでしょう?
池上梅園はその名の通り、大田区の池上にあります。
交通手段は、都営地下鉄浅草線の終点・西馬込(にしまごめ)駅から徒歩10分ちょっと。第二京浜国道沿いにあります。
周りは住宅地ですね。
やってきました、池上梅園!
大田区立の公園とのことです。
僕は関西の人間なので大田区ってあまり馴染みがなく、初めて足を踏み入れたような気がする…。
おお、斜面にたくさんの梅が植えられていますね!
都会にしては結構広くて、素敵な感じです。
丘陵の斜面一面に梅が植えられているので、なかなか壮観!
梅の間をすり抜ける遊歩道もあって、春爛漫の気分にさせてくれます。
しだれ梅もステキ。
丘陵の上に階段で登ることもできます。
梅の木は斜面に植えてあるので、手入れが大変そう。
見晴台まで登ってきました。
梅の向こうにビルの街並みが見えて、桃源郷のような世界から現実に引き戻されますw。
さて、この池上梅園はどのような流れで作られたのでしょう?
池上梅園は、戦前まで当地は日本画家の伊東深水の自宅兼アトリエ(月山山荘)であったが、戦災で焼失。
戦後は拡張され築地の料亭経営者の邸宅があったが、所有者の没後、庭園として残す事を条件に東京都に敷地を譲渡。1978年に大田区に移管された。
(Wikipediaより)
もともとは個人の邸宅だったのですね。お金持ちー。
あっ、東京で地価が高いので個人で家を維持するのに税金とか大変だったのかな?
和室と池もあって和みます。
他に茶室もあるんですよ。
ここも都会のオアシスですね。
都会の喧騒を忘れさせてくれるかのような、素敵な池上梅園でした。
湯島天神と池上梅園の梅で爛漫な春を満喫して、お散歩は終了。帰路につきました。
帰路というのは、もちろん京都へ。
東京では新型コロナウイルス感染拡大で緊急事態宣言が発令されていて多くの施設は休業していましたが、それでも素敵な場所はたくさんありますね。
早くコロナ禍が落ち着いて、人々が心から春を楽しめる日がやって来ることを願っています。
Camera: LUMIX G8
Lenses: LEICA 15mm F1.7, LUMIX 42.5mm F1.7, 12-60mm F3.5-5.6, OLYMPUS 9mm F8
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