京都は梅のシーズン真っ盛り!
すっかり春が来た気分になります。
京都に梅の名所は多々あるのですが、今回はその中でも有名な北野天満宮を差し置いて一番自分が好きな梅の名所を訪ねました。
それは、伏見区にある「城南宮(じょうなんぐう)」。
この城南宮のしだれ梅が素晴らしいんです。
昨年も行っています。
今年はどんな春の表情を魅せてくれるか楽しみです。
では、行ってみましょう!
城南宮は京都盆地の南に位置します。
城南宮はその名のように平安城(平安京)の南に鎮まるお宮で、平安京遷都の際に、京の南を守るために作られたのです。
城南宮への交通手段は、京都駅八条口から洛南エクスプレスバスにて15分ほど。または京都市営地下鉄竹田駅から徒歩15分と便利な場所です。
僕は新型コロナウイルス感染対策のため、例によってマイカーで行きました。
城南宮には無料駐車場があって、なかなかステキ。
やってきました城南宮。
良い天気ですねー。
まずは社殿(本殿)へお参りします。
城南宮の主祭神は国常立尊(くにのとこたちのみこと)を八千矛神(やちほこのかみ)と息長帯日売尊(おきながたらしひめのみこと)、合わせて城南大神です。
明治維新を決定づけた鳥羽伏見の戦いはここ城南宮の参道に置かれた薩摩藩の大砲で始まるなど、城南宮は鳥羽伏見の戦いの主戦場になった歴史的にとても重要な場所です。
では、本殿を取り巻く神苑にあるしだれ梅を見に行きましょう。
うわー、紅梅・白梅がめっちゃしだれています!
青空をバックに鮮やか。
しだれた紅梅のピンク色が春らしくステキです。
白梅も清らかな雰囲気でいいですね。
紅梅をバックに豪華絢爛という感じ。
そして、梅といえばメジロ!
たくさんのメジロが蜜を吸いに来ていました。
見上げると、空から降ってくるような、鮮やかなしだれ梅の花たち。
春爛漫です。
この時期、城南宮ではしだれ梅と椿まつりが開催されています。
この構図の写真は写真愛好家の間では、梅とメジロで「ウメジロー」と呼ばれています。
この日は一眼カメラとでっかい望遠レンズを持ったカメラマンたちがこのウメジローを狙っていました。
まぁ、僕もそのひとりなのですが(僕の望遠レンズはでっかくありません)。
城南宮の早春の名物はしだれ梅ともうひとつ、落椿です。
城南宮にはたくさん椿が植えられています。
早春の花として鮮やかです。
そして、この椿が散って地面に落ちたものが「落椿(おちつばき)」。
春の季語でもあります。
苔の上の落椿。そして背後にはしだれ梅。
散る椿のはかなくも鮮やかな姿と対比する、元気で豪華絢爛なしだれ梅。そしてこれから色が濃くなる苔の黄緑。
早春の要素がここに凝縮しているのです。
素晴らしく風流な春の光景です。この場所こそが春の城南宮のハイライトなのです。
こちらは、すっかり緑が濃くなった苔の上に点々と置かれた落椿。
こちらもとても風流で、京の春を感じさせてくれます。
城南宮の神苑は広く、大きな池もあります。
池の向こうにも梅が咲き、池には鯉。夕日が優しく池面に反射します。
優雅な春の京の夕景を名残惜し見つつ、城南宮を後にしましょう。
今年も素晴らしかった城南宮のしだれ梅と落椿。
まだまだ新型コロナウイルス感染で世間は大変ですが、それでも季節は着実に進んで春がやってきています。
僕たちもこんなことで止まってはいられない、着実に進んでいかないと。
そんなことを感じながら帰路につきました。
Camera: LUMIX G8
Lenses: LEICA 15mm F1.7, LUMIX 42.5mm F1.7, 45-150mm F4-5.6, OLYMPUS 9mm F8.0
昨年(2020年)の城南宮しだれ梅の様子。
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