自分がここ10年考えていた世界が、ゆっくりと動き出す。
最近、そんな印象を持っています。
技術の発展、特にインターネット関連の発展に伴って、人の楽しみ方や生き方はどうなるのでしょうか?
平成時代にみんながスマホを持ち、インターネットが生活に欠かせない存在になったような大きな変化が令和にも起こると思っています。
キーになる技術は、世間でよく言われるように3つ。
AI・VR/AR・(ブロックチェーン)トークンエコノミーです。
このあたりの発展を軸に人の暮らしがどう変わってゆくのかを、色んな人の意見を見聞きし考えていました。
やはり、今の時点で一番包括的にかつ日本の現状に則した面白い考えをされている方の一人はgumi國光宏尚さんだと思いますし、直接お話をさせていただいて自分の疑問点が解消できた部分もあるので、國光さんの考えを軸に他の方や自分の経験や考えを加えて未来の人の生き方の変化を見てゆきたいと思います。
・國光さんはAIの発展で人はヒマになる。これは、今後10年でほぼほぼそうなるとよく言われています。
(【レポート前編】gumi國光氏・ALIS安氏登壇のブロックチェーンミートアップ大阪で未来を見た)
・AIやロボットで人の仕事は減るのでしょうか?
國光さんの意見同様、人の仕事は減ると思います。
AIとロボットで代替できる仕事は多いと思うし、企業側にはAIやロボットを導入するインセンティブは多いのでAIやロボットの活躍はますます多くなるでしょう。
・そんなロボットやAIを現場にうまく導入するための仕組みを考えて、それを管理し改善させてゆく仕事が新たにできると思われます。
でも、そのような職は現場をよくわかっていることが必要な上に、AIやロボットに何ができるのかまでは知っておく必要がある専門性の高いマネージメント職ですから数は多くなく、職を失う人の数のほうがかなり多そうです。
・ですので、以下は人がヒマになったことを前提として考えます。
そうすると、大きな個人的、また社会的な変革が見えてくるように思うのです。
・國光さんは、そのヒマをどう使ってゆくかが課題と言われています。
やりたいことがあってアクティブな人は、ヒマができれば目標に向けて活動できる余裕が生まれてくるでしょう。それを応援する一つの道具として立ち上げられたのがフィナンシェかと思います。
・しかし、世の中には特にやりたいことがあまりなく、アクティブでもない人のほうが圧倒的に多そう。
そんな人はどうやって生きてゆくのか?これが大きな課題になるでしょう。今でもそういう人がたくさんいますし、今後増えそうです。
今そういう人は一日中テレビを見たり、ネットサーフィンをしたり、ソシャゲーをしているのでしょう。それが将来どうなるの?
・特にヒマでアクティブでない大勢の人の過ごし方は、大勢がゆえに今後の大きな潮流になると考えられます。
・ここで持論が入ります。といってもこれは自分だけの持論でなく、おそらく國光さんや時代の最先端にいる方々も同じように考えているのではないかと思います。
・テレビ、ネット、ソシャゲーを包括する大きな発展系は、ほぼほぼVRやARによる仮想世界かと思っています。
ヒマな時間はVRゴーグルをかぶって、仮想世界でさまよう世界です。
・今後普及する5GはVR・ARを後押ししそうですし、逆に5GのキラーコンテンツのひとつはこのVR・ARになりそうに思います。
・ここでのポイントは、VRでユーザーは別に積極的に行動しなくてもいいということなんです。識者はVRを何に使うの、ゲーム?エロ?とか言われますが、基本はそんな能動的でなくてもいいのです。
・平静は仮想世界でダラダラとチャットを楽しんだり、きれいな景色を見ていればいいんです。チャットはとても楽しく、人を集めるコンテンツになります。
それに退屈すれば仮想世界の中にはゲームを楽しむエリアもあれば、アバターでエッチができるエリアもできる。
・となると、ここでもう一つの人生を営むことができるようになってきます。
セカンドライフというかアナザーライフですね。
かつてセカンドライフという仮想世界プロジェクトが流行りかけましたが、あれは世に出るのが早すぎたように思っています。
・仮想世界のアバターはご飯を食べなくても、生活費がなくても生きて行けるので、現実世界で暇になって収入が減った人でもVRの世界では暮らしてゆくことができるんです。
・今までも仮想世界やオンラインゲームはありましたが、それらを楽しむのは「しんどかった」。
オンラインゲームは次々と強くなる敵を倒してゆかないといけない。それはしんどい。オンラインゲームやメタバースを経験した者ととして、まったり誰かと喋っていたいという需要は大きいと思います。
・それに、今までの仮想世界で楽しんでゆくにはいろいろとリアルなお金が必要な事が多かったですね。
リアルのお金を投入して仮想通貨を買うか、仮想世界内で稼ぐか。
稼ぐにしてもアバターや服などをデザインして販売するのが主な収入源というのは、普通の人にはハードルが高すぎます。
・普通の人が仮想世界で生きてゆくためには、何もしなくても、あるいは簡単なことをしてお金を稼げる事が必要なんです。
・「簡単なこと」とはなにか? 現時点で思いつくのは文章を書くこと、ブログ。これなら初等教育を受けた人なら可能。
ブログ記事を書けばトークンがもらえるし、評判が良い記事ならたくさんのトークンがもらえる仕組みがあればよいですね。まさにALISやSteemitの仕組み。
この仕組みの仮想世界への組み込みが一つのポイントになりそうです。
・仮想世界とブログを組み合わせるのは他にもメリットがあります。
仮想世界で人とコミュニケーションするには、その時間にアバターの中の人がオンラインでいないといけない、時間の同期性が必要です。
仮想世界ではこれが弱点で、街に人がいなくて過疎って面白くないということになっていました。
でも、ブログなら書き手がその時間にいなくても読む事ができ、非同期が可能。
・これは頭の中の考えでだけはなく、こんな仮想世界+ブログで流行した例があります。それがニコッとタウン(と後発のアメーバピグも)。
自分はニコッとタウン最初期からのユーザーとして、10年以上前から見ています。
ブログを書くだけでコインが貰えて、それで買い物ができて簡単な経済圏を作っているのです(ニコッとタウンも課金が必要なものが結構ありますが)。
・ニコッとタウンを見ていると、ゲームなどの刺激的なことをせずともブログを書いてチャットするだけでも楽しいんですよね。
今をときめくインフルエンサーゆうこすさんもアメーバピグやテキストチャットのチャベリがとても楽しかったと言われていました。自分も全く同感です。
・もちろん、文章を書くブログから派生して、絵や写真、音楽、動画、デザインなどで収入を得ても良いと思います。
・さらに、配布されるトークンを法定通貨と交換できるようにすると、仮想世界での収入で現実世界でも最低限食べてゆくことができるようになる可能性があります。
これは絵空事と考えていましたが、家入一真さんがシェアハウスなどを使い月数万円でも生きてゆける生活形態を作ることを試みられていますので、あながち無理ではないかも知れません。
・仮想世界で食材などの生活用品の宅配を注文し、トークンで支払い。無人の自動運転車が宅配物を積んで家の前まで来てくれる世界がもう少し先にありそうです。
・仮想世界でダラダラするだけで、好きなことに一生懸命にならなくても生きて行ける世界。そんな未来が来ても不思議ではないと思っています。
・でも問題は、配布するトークンの原資を誰が出すかということです。
仮想世界の住人の多くは現実世界でAIに仕事を取られて収入が減っている人なので、この方々に負担してもらうことは難しいです。
・あるいはベーシックインカムが浮かびますが、自分が国光さんに伺ったところ、それは筋が良くないだろうとのことでした。
・國光さんは、原資を出す人としてルネサンス期のパトロンのような存在を考えておられます。
パトロンが法定通貨でトークンを購入し(法定通貨そのものでも良いかも知れない)、ブログを書いた人に配分する。
GAFAのようにプラットフォーム独占で巨万の富を得た人が社会に還元するためにパトロンになるということを考えておられるようです。
それに多くの人に配ることで文化や芸術の裾野が広がり、そこからルネサンスのようみ華やかな文化が花開くかもしれません。
でも、これはどこまで現実的かな?
・現実的には、もちろん広告モデルも併用しても良いでしょう。仮想世界に設置する看板は広告効果が期待できます。
・仮想世界はある程度中央集権的にならざるを得ないでしょう。その世界を作っている開発運営陣が支配者になってしまいます。
でも、たくさんの仮想世界サービスがリリースされることで中央集権は和らぐのではないでしょうか。特にトークンエコノミーが発展して、一つの仮想世界から別のサービスへ資産を移行しやすくなるとなおさら。
・YouTuberは「好きなことして生きてゆく」と宣伝ししました。
でも、好きなことして生きてゆくのはとっても大変だということが知れ渡りました。ヒカキンさんを普通の人はマネできません。
・だから、これからは「好きなことしなくても生きてゆく」。
好きなことに頑張らなくても、仮想世界の中でだらっとしているだけでもそこそこ楽しく生きてゆくことができる世界。
・でもそれは、この写真のような世界なのかも知れません。
んー、こんなユートピアともディストピアともとれる世界がやってくるのでしょうか?
この写真はちょっとインパクトありすぎで有名になりましたが、大勢の人にとってこんな未来が待っているのかもしれません。
VR上の仮想世界で生きてゆくという未来はかなり可能性がありそうなので、先手を打ってどなたかビジョンと知見と資金と人脈がある方(國光さん?)、このアイデアを実現させてくださいませ。
すでにこのようなプロジェクトは始まっていそうですが、自分の知るところではまだまだどこも本腰を入れていないように思います。
特に日本については、VR開発でも日本は資金や技術的には米国や中国の後塵を拝するでしょうが、國光さんによるとユースケースとしては先端を走れる国との認識をされていますので、時代の先駆者になれる可能性があると思います。
超イケてるテクノロジーは日本から出ていないけど、ゲームとかバーチャルユーチューバーとは圧倒的に日本なので、ブロックチェーンも同じでユースケースでは日本では割と大きくなってくるのではと思う。
【レポート後編】gumi國光氏・ALIS安氏登壇のブロックチェーンミートアップ大阪で未来を見た
どなたか、ぜひVR上で暮らせる仮想世界の実現に向けて本腰を入れて作ってくださいませ。
そして、僕をそのプロジェクトのアンバサダーにしてねw
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