有名な京都・東福寺の塔頭のひとつに光明院があります。
ここ光明院はお庭が素敵なのですが、それもあまり知られておらず、静かにゆったりと拝観することができます。
ちょっとした穴場的な存在です。
光明院は紅葉が有名で、昨年秋に訪ねています。
今回は、初夏に訪ねてみました。
東福寺から歩いて数分。住宅地の中にひっそりと光明院はあります。
青空はもう夏。
それにしても、拝観者が誰もいないような…。静かです。
中に入りましょう。
入り口は無人。
なんと、竹筒に志納料の300円を入れるようになっていました。
紅葉の季節には係の方がいたのですが、今は参拝者が少ないのでしょうね。
300円を入れて、上がらせていただきます。
花が一輪。桔梗でしょうか。
その向こうにお庭が見えます。
それにしても、誰もいない…。
一組の参拝者がおられましたが、僕と入れ替わりに帰っていかれたようです。
では、お庭を拝見しましょう。
光明院「波心庭」。
昭和の作庭家・重森三玲の作です。
苔の間に白砂が川のように流れる枯山水庭園ですね。
その後ろには、鮮やかな緑が立ち上がるように立体的に配置されています。
光明院は「苔の虹寺」とも称されています。
でも、この時期の苔は茶色ですね。これが秋には美しい緑になっています。
丸窓から見るお庭が名物。
これもまた印象深いです。
茶色の苔が新緑とは違ったいい味を出しています。
これが秋にかかると…。
苔まで緑ですね。
さらに紅葉が進むと、上の葉が紅葉します。
そして冬になり雪が積もると、一面が白い中に岩の黒さが目立つ。
こんなふうに、季節を通して見せてくれる色が大きく違ってきます。
そんなところがこのお庭の魅力です。
強い日差しを浴びて、お庭には桔梗が元気そうに咲き始めていました。
誰もいないので、日差しが当たったお庭をゆっくりと眺めます。
さて、暑くなってきたのでそろそろ帰りましょうか。
今回は誰もいなかったので、お寺を一人占めできました。
同じ場所を四季おりおりに訪ねてみるのも新しい発見があって、素敵なものです。
Camera: PENTAX K-3II with SIGMA 17-70mm F2.8-4 & PENTAX 50-200mm F4-5.6
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