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世界遺産 京都・醍醐寺を盛夏に訪ねる

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  • こすもす
  • 2022/08/01 07:44

京都は暑い夏です。
暑いのですが、少しお散歩をしましょう。

今回は、用事で近くを通りがかったので醍醐寺(だいごじ)を訪ねます。

ちょっと散歩と言ってますが、醍醐寺はユネスコの世界文化遺産に認定されており、国宝や重要文化財がいっぱいのすごいお寺なので、散歩では済まないのですが…。

 

 

醍醐寺

醍醐寺は京都盆地の東隣、山科盆地にあります。

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© OpenStreetMap contributors

交通手段は京都市営地下鉄東西線の醍醐駅下車、徒歩10分です。
京都駅から30分間隔くらいで直行バスも出ています。

京都市の中心部からやや離れていますので、世界遺産の割には観光客は少なめかと思います。 

 

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総門。

横には桜の木が見えます。
そう、醍醐寺といえば桜。
歴史の教科書にも載る有名な豊臣秀吉の醍醐の花見は、ここ醍醐寺で行われたのです。
1598年のことです。

めっちゃ広そうな境内ですね。
それもそのはず、背後に見える醍醐山までもが境内なのです。

 

醍醐寺 三宝院

では総門をくぐってすぐ、左手にある三宝院から拝観します。

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三宝院(さんぼういん)は醍醐寺の本坊的な存在で、歴代座主が居住する場所です。

三宝院玄関。ここから入らせていただきます。
玄関からして立派ですね。重要文化財です。

 

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とても立派な門が見えます。
これは唐門。勅使門という天皇の勅使等しかくぐれない門です。

見るからに重要な文化財のようですが、桃山時代を代表する建造物ということで国宝なのです。

平成22年に修復され、天皇家の菊の御紋と日本政府が使っている五七桐がピカピカと輝いています。

 

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三宝院表書院、国宝です。襖絵は長谷川等伯一派が描いています。

こんな国宝なのに建物の中に入って畳に上がれますし、襖絵も触れるくらい近くで見ることができます。
そんなすごいのに、拝観者がチラホラとしかいない…。

 

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表書院から見た三宝院庭園
一部しか写真に入り切らないのが残念です。

この三宝院庭園には池と島、島に掛かる苔むした橋、滝、白砂、苔庭、醍醐山の借景など庭を構成する多くの要素が凝縮されているのです。

三宝院庭園は、国の特別名勝に指定されています。
特別名勝というのは特に素晴らしく重要な景観と国が認めた場所で、全国に36ヶ所しかありません。景観の国宝と言われます。

醍醐寺って、世界遺産やら国宝やら特別名勝やら凄すぎ…。

 

三宝院 特別拝観エリア

さて、先に進みましょう。
ここから先は特別拝観エリアになります。つまり別料金ですね。

別料金なので訪れる人はぐっと少なくなるのですが、三宝院一番の見所は特別拝観エリアなので、ここまで来て500円をケチる事はありません

ALISでもshumさんが特別公開エリアを勧めておられます。

 

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純浄観(じゅんじょうかん)

この建物は、豊臣秀吉が醍醐の花見で使用した建物を移築したと言われています。
重要文化財です。

この純浄観も、中に入ってゆっくりできます。

 

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純浄観内部。
襖絵は現代的ですね。平成に浜田幸介画伯によって描かれたとのことです。

 

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純浄観から先に挙げた三宝院庭園を眺めます。
2ヶ所ある苔むした橋が印象的。

この庭園は豊臣秀吉が「醍醐の花見」に際して自ら基本設計をした庭で、桃山時代の華やかな雰囲気を伝えているとのこと。
そりゃ、特別名勝という庭園の国宝にふさわしいわ。

 

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上の庭園写真の左手には苔庭や滝もあって、様々な要素がこの三宝院には凝縮されています。

 

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そして、本堂。重要文化財です。

御本尊である快慶作の弥勒菩薩などが安置されています(写真撮影禁止)。
やはり、ここまで来て御本尊に手を合わせたいものです。

 

醍醐寺 伽藍

では、三宝院を出て奥へ行きましょう。

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西大門(仁王門)
左右にあるのは重要文化財の金剛力士立像。

 

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立派な五重塔ですね。
もちろん国宝
誰も写り込まないくらいに、参拝者が少ないですが…。

五重塔の解説は、shumさんの記事をご覧ください(人任せ)。

 

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境内を流れる川は涼しげ。

 

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弁天堂

鮮やかな緑と、水面に反射した空の青が美しいです。
ここは秋には一面が紅葉して、秋の醍醐寺の名物になっています。

 

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醍醐寺弁天堂 11月21日撮影

紅葉の弁天堂。すっかり色が変わっています。
これでも、ちょっとピークを過ぎているんですけどね。

醍醐寺は醍醐山自体が境内で、この弁天堂の奥は醍醐山となり山を登って上醍醐と言われるエリアへと続きます。

醍醐山全体が修業の場であり、特に上醍醐は神聖な場所で醍醐味があるのです。
いや、これはダジャレを言っているのではなく、地主神がこの山の湧水を飲んで美味しいという意味の醍醐と言ったことから醍醐寺、醍醐という名がついているのです。

僕も山を登って上醍醐へ行きたいところですが、時間がないのでここで引き返します。
いや、実はヘタレなので盛夏の山登りが辛いだけですが…。

 

最後に

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帰り道。
門の下には少し前まで降っていた雨が残っています。
青もみじの鮮やかな緑が水たまりに反射してまぶしいですね。

 

用事のついでにちょっとお散歩するつもりでしたが、駆け足で見るだけでもお散歩時間を超えてしまいました。
これでもまだ上醍醐やら数万点の国宝・重要文化財を収蔵する霊宝館は全く見ていません。

これは何回かに分けて攻略しないといけませんね。
それと、桜の時期は秀吉ならずともぜひ見たいものです。

 

 

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Camera: OLYMPUS EM-5 Mark II
Lens:  LEICA 12-60mm F2.8-4 with C-PL filter

 

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よろしければ他の記事もご覧くださいませ。   

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