私がまだ、専業主婦で、子育て真っ盛りの頃のお話です
ある夏の日に、小学生と、3歳の子を連れて、ディズニーランドにいきました。
思いっきり遊んで、多少疲れましたが、子どもたちは大はしゃぎで・・・連れて来てよかったと思いました。
その日は何事もなく過ぎたのですが・・・
翌朝、私は、朝から左胸が苦しくて、しまいには息する事もしんどくて、3歳の子を中学生になった娘に預けて、近くの総合病院に急ぎました。
胸部レントゲンを見た先生は、左の肺が映っていないところがあるので、精密検査が必要ですと言うのです。酸素量をはかる器械を取り付けられ、酸素付きの車いすにのせられて、時々看護師に「苦しくないですか?と」聞かれながら検査室に向かいました。
でも、もう胸の痛みは消えていて、苦しくもなかったので・・・何で、こんなに大げさにと思っていました。
血ガス、CT、心エコー、MRI、と検査を終えたのは午後3時でした。朝一番で入って、これから、点滴をするとのこと。
「このまま入院してください」と言われました。
子供達が留守番しているので、どうにか、一度家に帰りたいと、お願いをして点滴をしてから、一度家に帰る事をシブシブ承諾してもらいました。
もちろん、途中経過を夫には、連絡を入れていました。「出来るだけ早く帰って欲しい。」と付け加えて。
私は、肺塞栓症(エコノミー症候群)だったのです。
この病院では、これ以上の検査はできないから、いずれ、大学病院に転院しますからといわれました。
明日からの入院の事、原因を特定するために心カテーテル造影をすることを、夫と子供達に話しました。
子供達は、私が死んでしまうのかもしれないと恐怖だったのです。
私は、子どもたちの事が気がかりで、とりわけ、3歳の子を誰に見てもらったらいいのか・・・
自分の体調どころではありませんでした。
実家の手を借りたくても、遠方の実家では、明日はどうにもなりません。。
子供達に「大丈夫、お母さんは、検査が必要で入院するんだから!」と言うのが精一杯!
夫に助けを求めるように!
「ねえ~だいじょうぶよね!」と言うと
・・・
「えっ!俺、仕事あるし、無理だよ!!
それより、俺のご飯どうするの?」
・・・・
一瞬、耳を疑いました。
今、目の前に、死ぬかもしれなかった妻と、不安になっている子供を前に、この人は、何を言っているの???
・・・
嘘でもいいから、「大丈夫、子供の事は俺が何とかするから、お前は、何も心配するな!治療に専念して」と言ってほしかった。
・・・
背筋が凍るのを感じました。
まさか、自分のご飯の心配をするとは(笑、こどもかよ!)
・・・
そして私は、この子たちの為に、絶対に死なないと、覚悟を決めました。
皆さんも、これからパートナーを選ぶときは、くれぐれも、思いやりのある人を選んでくださいね。