今回お預かりしたのはこの一体型PC。
グレア(光沢)ディスプレイ、ベゼル薄め。
後ろには何も書かれていません、
どこの何製で品番やら消費電力やらなにやらの情報は一切ありません。
しかし今は画像検索が可能ですのですぐに特定、AmazonかOK。
これですね。
35,000円…?(通常価格は43,800円らしい)
Win11ProでOffice2019ついてキーボードとマウス付いて?SSDでCorei5で?
そんなバカな。
さぁさぁ見ていきましょう。
いきなりi5-2520Mが登場しました。
これは2011年発売でもうサービス終了したモバイル用のCPU、これまだ売ってる場所あるのか…?そもそもWindows11対応CPUじゃないだろうに。
…ってWindows10じゃねーか!ww
もうなんだこれ面白過ぎる。
まぁ一応復元させればWin11は入れられますがアップデートを繰り返している間に起動しなくなったりします、対応外のCPUでWin11を入れようとしている人は気を付けましょう。(1敗)
付いているメモリはDDR3-1600ですが、CPUの対応はDDR3-1333まで…だけども動作クロックは800MHz、マザーボードがPC3-6400までしか対応してないのかな?
接続されているSSDはmSATAのRQ4-256G…アリエクによるとこんな感じ。
NAND:3DTLC,QLC
容量: 256GB
最大読込速度: 420MB/s
最大書込速度: 400MB/s
TBW: 15.3TB
との事。
よし、とりあえず計ってみるか。
なんという不安定さ。
というか遅い、理論値も出てないし総合的な動作はHDD並。
シンプルな命令に対してはなぜか早いので、起動やシャットダウンはなかなか早い。
ふしぎ。
とりあえずバラしてみる。
ぱっかーん。
む…!
メモリの開閉部分がグルー固定されてる…?
脆弱なマザーボードでオーバースペックなメモリが付いているので外しません。
古いものだし互換性も厳しい、クレーム防止かもしれませんね。
お、4ピン。
って事はSATAポートは開いてるので…
空いてるところにSSD拡張出来そう…んーでもmSATAでこんな感じだとSSDに換装するのも勿体ないですね、やめとこう。
インターフェース。
左から電源、HDMI、VGA、青いポートだけど全部USB2.0、LAN、オーディオ。
別のディスプレイに繋げて拡張まで出来るのか、優秀~。
そしてOffice2019professionalがインストールされていました、
やはりボリュームライセンスの切り売りですね。
・
・・
・・・
はい、というワケでAmazonに売られているあやしげな一体型PCでした~。
「2024.2.1」時点でAmazonで売られている一体型PCの売れ筋ランキング上位4つ。
1位 VETESA 38,980円
22インチ、Core i5-2520M、Windows11、Office2019、キーボードマウス、メモリー8GB、ストレージSSD256GB。
これは今回バラしたのとほぼ同じものですね。
2位 エイチピー(Senrakuen) 26,780円
21.5インチ、Core i5-6500、Windows11、Office、無線キーボードマウス、メモリー16GB、ストレージSSD256GB+HDD500GB。
お、6500付いてる、メモリもDDR3-1600は対応しているのでこれは普通に早そう。
でも3万円以下か…安いなぁ…。
3位 Lenovo 67,441円
これは普通にLenovoの再生品、リファービッシュっぽいですね。
23.8インチ一体、i5-11500T、メモリ16G、SSD1TB、Office2019、Win11。
4位 エイチピー 49,800円
これも再生品、21.5インチ一体型、第8世代Core-i7、メモリ16GB、SSD512GB、Win11Pro、Office。
うーん、知っているブランドでもWinProとOffice2019が付くと一気に…こう…良いソフトなのになぁ。
今ならLenovoの67,441円のやつも11世代で良さげ、それ以外は基本的にいつ壊れても文句言えないようなモノだと言えるでしょう。
そして1位はその中でも一番のハズレだと思います。
もしかしたら売り捌いたあと姿を消してボリュームライセンス解約でOfficeが使えなくなったりするかもしれません。
今回お預かりしたPCは運良くWin10だったので、不要なソフトウェアを全て除去、起動させるものも最低限、普段使うもの以外何もない状態でお渡ししました。
一応4pinからSATA電源のケーブルは持っているので使えなくなったらSSD横付けで対応しようと思います。
あぁ楽しかった。
ではでは。