先日令和3年度のふるさと納税王者をご紹介しましたが、改めてふるさと納税はどのような制度なのかまとめてみました<(`・ω・´)
■よくある誤解
ふるさと納税でよくある誤解は「なんやかんや寄附なんだから損するんでしょ?」とか「ふるさとにしか納税できないんでしょ?」という「感覚」です。
納税というワードが入っているためどうしても得をするイメージがわかないですが、税制をきちんと理解すると全くの誤解であることが分かりますし、ふるさと以外どこでも納税できますw
■税制上の恩恵
ふるさと納税による納税は「納税の先払い」と考えるとしっくり来ます。
税制上ふるさと納税の額から2000円が控除されますので、2000円部分については単なる寄附になりますが、それを超えた分については一定金額(上限)までは納税額から控除されます。
具体的に年収1000万の人であればいくらまで寄附できるのか目安を計算してみましょう。
計算してみましょう!と言ってみたものの実は計算が結構ややこしいので、シミュレーションができるサイトでパパッとチェックするのが一番です。
「ふるさと納税シミュレーション」などとググればたくさん計算できるサイトが出てきますのでいかに需要があるのか分かりますw
年収1000万、社会保険料(給与天引き)120万、独身でシミュレーションすると下記のような限度額が表示されました。
仮に185,000円ふるさと納税をした場合、185,000円-2,000円=183,000円が納税を先に行ったとみなし、所得税又は住民税若しくはその両方から控除されます。
なぜこの2パターンがあるかといいますと、確定申告する人としない人(する必要のない人)がいるためです。
確定申告をした場合は所得税の還付と来年の住民税が控除され、確定申告をしない場合(ワンストップ特例活用)は来年の住民税が控除されます。
どちらにしても183,000円の税負担軽減効果があります。
ちなみにワンストップ特例はふるさと納税を行った自治体が5以下の場合に活用することが可能となっています。1箇所の自治体に年間で10回寄附を行っても寄附先は1箇所ですのでワンストップ特例を活用することができます。
ワンストップ特例を活用すると上記の例で言う183,000円が来年の住民税から控除されるということです。
以上が税制上の恩恵です。
見てわかるとおり恩恵といっても将来払うべき税金を先に払っているだけなのと、2000円は持ち出しすることになるので、時間価値(利息等の付加価値)を熟知している人がこれをみても何のメリットもないと考えることもあるでしょうし、それが正しいと思います。
超健全な資金繰り、家計簿を付けるような家庭においては先に納税して実質として負債である住民税を圧縮しておくことに対してポジティブな意見もあるでしょう。
このように税制上の仕組みのみでは大きなメリットは感じませんが次の付加価値がつくと話が180度変わってきます。
■返礼品による恩恵
上記のとおりふるさと納税は税制上の仕組みのみでは「実質恩恵がない」に等しいものとなっていますが、ふるさと納税を行うと寄附額の3割程度の市場価値とされる物やサービスを受けることが可能となっています。
例えば1万円の寄附をすると3000円相当の物が貰えるということです。
1万円で5kgのお米を買うことはないですが、1万円納税を前払いするだけで5kgのお米が貰えるなら100人中99人やってもおかしくない制度だと思いませんかw?
寄附方法は「ふるさとチョイス」などのポータルサイトでクレカ決済も可能となっていますのでいつでも好みの商品があれば寄附できちゃいますがいくつか注意点があります。
・返礼品が届く時期は通販レベルではないのでじっくり待とう。
到着目安が表示されていることが多いです。・大量のお米や生鮮食品については到着希望日を調整しよう。
定期便や希望日を柔軟に受け付けている自治体が多いです。・領収書はきちんと保管しよう
確定申告時に必要になるため必ず大事に保管しておきましょう。
返礼品と一緒に送られてくることが多いですが、別々で届くこともあります。・年末になると人気商品は品薄になる可能性があります。
定期的にチェックして良さそうなものがあれば寄附しちゃうのがオススメです。
以上、税制上の仕組みと返礼品についてでした!
ショッピングにワクワクできる人なら良いのですが独身男性だと得すると分かっていても腰が重くなりがちなのがふるさと納税ではありますw
そういった方については彼女や奥さんにふるさと納税の寄附枠をプレゼント(商品を選んでもらって決済は自分)すると結構喜ばれますしインテリでしっかりした印象も与えますのでオススメですw