現在世界最大の淡水魚といえばアマゾンに生息するピラルクが挙げられます。
1億年以上姿が変わっていないことから、シーラカンス同様生きた化石とも言われています。
体長は1〜3メートルを超え、中には5メートル級の怪物もいると言われている淡水魚です。
ハイネリア
ハイネリアは推定2.5〜3.5メートルもの大きさをもつ淡水魚です。
最大ではピラルク同様5メートルに達したとされています。
デボン紀にダンクレオステウスが海を支配していた中、淡水では肉食のハイネリアが生態系の上位に位置していました。
生息環境が同じであるイクチオステガなどの原始両生類や豊富に存在したであろう魚類などを餌にしていたと言われています。
ただ、生息していた淡水の環境は視界が悪いとされ、大河など流域面積の大きな場所で獲物を探しやすくしていたと考えられています。
そんな魚の時代であるデボン紀末期には大規模火山活動による大量絶滅が訪れます。
世界中にいた魚類はほとんど姿を消し、このハイネリアも絶滅することになりました。(現時点では……)
リゾドゥス
デボン紀が終わり石炭紀へ。
木性のシダ植物が森を作り、石炭紀前期の温暖で湿潤な気候によって現在のアマゾンのような環境で生物が発展していきます。
そんな中で現れた淡水魚がリゾドゥスです。
リゾドゥスの全長はなんと7メートルはあったとされ、知られている限り史上最大の淡水魚です。
発達した顎には細長いく鋭い牙が備わっており、長さは大きいもので22センチメートルもあることが確認されています。
主に他の淡水魚や淡水に生息するサメなどを餌としていたようです。
現在でもピラルクの大きさには驚きますが、過去にはそれよりも巨大な魚が存在していたのですね。
巨大なピラルクに襲われてもまだなんとかなりそうな気がしますが、リゾドゥスはダメそうです……。