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【記事まとめ】行動経済学 人間は非合理的なことばかり!

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  • KTAG
  • 2022/09/30 15:20

この記事では著書“行動経済学ってそういうことだったのか!”とそれに付随する論文などからまとめた記事を一覧にしています。

 

それぞれの記事の軽い紹介やまとめ部分を記載したので、気になるものをつまみ食いしてみてください!

  

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【行動経済学①】脳のシステムは合理的?~直感的システムと推論的システム~

脳のシステムの話です。

直感的で高処理速度のシステム1と意識的で低処理速度のシステム2の違いについて説明しています。

 

【まとめ】

・思考にはふたつのシステムが存在する

・システム1→直感的

・システム2→意識的

・これらのシステムは便利だが干渉することはよくある

・ある特定下だと決まってエラーを起こす

 

 

【行動経済学②】脳のエラーで都合よく解釈~ヒューリスティクスとバイアス~

・眠れない日が続くのはストレスのせいではないか……

・肩こりが酷いのは目が疲れているからではないか……

経験則にのっとってある程度の予測ができる能力がヒューリイスティクスです。

しかしある特定のパターンになると決まってエラーを起こしてしまうのが人間の脳です。

そのエラーをバイアスと言い、行動経済学③以降で様々紹介しています。

 

【まとめ】

・経験則で推測する→ヒューリスティクス

・システム2では結論が出せない場合にはシステム1が機能する

・普段は便利なシステム1でも、推論の補助をしようとするとエラーが起きる

・ある特定状況で起こるシステム1のエラー→バイアス

 

 

【行動経済学③】与えられた情報によって歪む判断~アンカリングとフレーミング~

全く関係のない数字に引っ張られて、答えもその数字に影響されたものになってしまう……。

脳のエラーのひとつ“アンカリング”です。

〇〇%OFFという割引率にを目にしたとき、元の価格を気にせずに購入してしまうのも脳のエラーと言えるでしょう。

 

【まとめ】

・与えられた情報によって認識がずれる=アンカリング

・与えられた情報を簡素化させて処理する=フレーミング

・システム1が邪魔をして合理的な判断ができない場合がある

 

 

【行動経済学④】損の悲しみ>得の喜び~プロスペクト理論~

【質問】

A:必ず100万円もらえる

B:コインを投げ、表が出たら200万円がもらえるが、裏が出たら何ももらえない

あなたならどちらを選択しますか?

同じ主旨の質問でも状況が変わると明らかに選択が変わってきます。

そんな状況や条件によって認識を変えてしまう状態をプロスペクト理論という言葉で紹介しています。

 

【まとめ】

プロスペクト理論=状況や条件による認識の歪み

満足度=「水準」ではなく「変化」

・損の悲しみ>得の喜び

 

 

【行動経済学⑤】高い確率は低く、低い確率は高く感じられる~確率加重関数~

実際の確率が40%→感じる確率も40%くらい。  

実際の確率が80%→感じる確率は60%くらい。

実際の確率が10%→感じる確率は20%くらい。

人間が感じる確率は必ずしも事実とは違うようです。

宝くじの高額当選に期待してしまうのも無理はありません。

   

【まとめ】

・確率加重関数=実際の確率と人が感じる確率の歪み

・100%から少しでも下がると評価低

・きわめて少ない確率でも0%でなければ評価高

・高額宝くじ当選への期待は確率の歪みが原因

 

 

【行動経済学⑥】未来の自分なら大丈夫だろう!~時間割引率と現在バイアス~

夏休みの宿題を最終日に終わらせた経験はありますか?

または周りにそんな子いませんでしたか?

結果を得るまで時間があることによって見積もりが甘くなってしまう……。

そんな甘えにもにた感情は時間割引率によって説明できます。

 

【まとめ】

・時間割引率=かかる時間によって未来の価値を割り引いてしまう

・時間割引率が低い人=健康的な習慣を持つ傾向にある

・現在バイアス=目先の利益優先

 

 

【行動経済学⑦】男子はいつまでたっても自信満々?~自信過剰バイアス~

自分なら元が取れるだろうと、使い放題の会員制のフィットネスジムに登録!

もしかしたらそれは自信過剰バイアスによって損をしているかもしれません。

 

【まとめ】

・自信過剰バイアス=自らの能力を過大評価してしまう心理状態

・未来の自分に頼ろうと考えると損をしているかもしれない

・自信過剰バイアスは男性の方が強い

 

 

【行動経済学⑧】あなたの選択もコントロールされてるかも~おとり効果~

人は次のうちどれを選びやすいのでしょう?

A:品質は低いが低価格

B:品質はそこそこだがある程度の価格

C:品質は高いが高価格

とりあえず様子見でBを選びたくなる人が多いそうです。

おとり効果も呼ばれるこの手法に選択をコントロールされたことが何度もあります……。

 

【まとめ】

・おとり効果=ある選択肢を増やすことで、本来の選択をコントロール可能な効果

・おとり効果によって予算さえもコントロールされる

・払う金額が同じでも税込価格だと売上が落ちる

・人は見たものによって判断を左右される

 

 

【行動経済学⑨】高価な買い物では細かい値段差は気にならない?〜セイリアンス~

ご飯の買い出しなど身の回りの買い物ではなるべく安いものを探すのに、高価な買い物を買う決断をすると不要なものにお金を払いやすくなってしまう。

その時に意識している点で行動が変わってしまうのはセイリアンスのせいかもしれません。

 

【まとめ】

・セイリアンス=目立つものを意識してしまう傾向

→災害の直後は備える意識があるが、時間が経てばそんなに気にしない

・注目するものによって行動が変わる

・注目する点はそのものの価値ではなく何と比べるかによって変わる

 

 

【行動経済学⑩(最終回)】食べすぎ買いすぎはバイアスの影響?〜投影バイアスと帰属バイアス~

これから冬なのに晴れたからというだけでオープンカーの売上が平均より高くなることが明らかになっています。

今の状態がこの先も続くだろうと考えてしまう“投影バイアス”が関係していると言われています。

 

【まとめ】

・投影バイアス=今の状況が続くだろうと考えてしまう傾向

・高額な買い物でもバイアスの影響を受ける

・帰属バイアス=過去の経験や状況が今の行動に影響すること

・価値には関係なく天気によっても印象が左右されてしまうこともある

 

  

最後に

以上で行動経済学についてのまとめは終わりです!

  

人は思いのほか脳のエラーに左右されやすいことが分かります。

  

しかしこれらの考えを知った何か決断をする際、「よく考えたらこっちの方が得かな?」とよりプラスの選択ができるかもしれません。

  

また値段や確率に惑わされず、世の中の商品の本当の価値を見出すことができるようになるかもしれません。

  

行動経済学を通して特に学んだことは、人間は“損をしたくない!”という感情に大きく左右されるということです。

  

そしてビジネスとはこの感情と実際の価値の差を上手くコントロールすることだということも。

  

中には心理を逆手にとって悪いビジネスを持ちかけてくる輩も多くいたり、知らずにその術中に嵌っていることがあるかもしれません。

  

そんなとき、行動経済学で学んだバイアスたちを思い出し少しでも損をしないように生きていけたら、それらを知らなかった人生よりも幸せではないかと思います。

  

それは自分に限らず一部分でも読んでいただけた方も同じです。

 

自分がまとめた行動経済学は何か人生の役に立っていただけたら幸いです。

  

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

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