さて本日は那須名物キリングストーンこと“殺生石”に行ってきました。
九尾伝説かゆかりの地としても有名な謎スポットです。
道中には足を運んでくれる人々やその他あらゆる生き物の平安を願うお地蔵さん(千体地蔵)が立てられています。
少し歩くと殺生石の本体に到着!
見事に割れていますね。
この殺生石2022年の3月上旬に割れてしまったそうです。(悲しい)
【殺生石の由来】
昔、中国やインドで美しい女性に化けて悪行を重ねていた白面金毛九尾(はくめんきんもうきゅうび)の狐が今から800年ほど前に日本に渡来しました。九尾の狐は「玉藻の前」と名乗って朝廷に仕え、日本国を滅ぼそうとしていました。
しかし、陰陽師阿部泰成(あべのやすなり)正体を見破られると、九尾の狐は那須野が原まで逃げてきました。
ここでも九尾は悪さを繰り返していたので、朝廷は三浦介(みうらすけ)、上総介(かずさのすけ)の両名に命じ遂に九尾の狐を退治しました。
すると九尾の狐の姿は毒石になり毒気を放ち始め、近づく人や獣を殺し続けました。
これを伝え聞いた泉渓寺(せんけいじ)の源翁和尚(げんのうおしょう)が毒石に向かって大乗経をあげ続けると一筋の白煙とともに玉藻の前の姿が現れ、石は三つに割れて飛び散り、一つがここに残りました。
それ以来、人々はその石を殺生石と呼ぶようになり、今に伝えられています。
別のアングルから撮るとさらに割れ具合が分かります。
割れた原因は不明とのことですが、注連(しめ)縄もそのままの状態にしてあります。
個人的には源翁和尚の大乗経が遅効性だった説を推します。
でもこれはこれで殺生石の新たな歴史として良いかもしれませんね。
帰り際に子道に外れると、温泉神社の境内に直接繋がるルートがあります。(殺生石から10分くらい。)
正規ルートではありませんんが、一応鳥居くぐってたどり着きます。
那須与一が奉献したとされる鳥居も現存しています。
木々に囲まれた参道を通ってまた殺生石まで戻るのもまた気持ちが良いです!
境内から逆に降りるというそこそこ珍しい体験ができた日でした。