最近のカード占いセッションを通じて。
ご主人の事業がコロナ禍の中でも拡大・成長して生活も安定し、お子さんたちも独立、進学と節目を迎えて、傍から見ると順風満帆な人生を謳歌しているマダムが、今回のクライアントでした。
色々なことが重なり、ご主人が自分を愛してくれているか自信が持てなくなった。それであれば、いっそのこと離婚して、新しい人生に踏み出したらよいのか?というご相談でした。
より具体的には、悪気ないことは頭でわかっているけど、ご主人から無意識に心に突き刺さるひどいことを繰り返されている。「傷ついた」と素直に話しても、何が悪かったのか理解してもらえていない、ということが長年のループとなっており、心が摩耗してしまっている様子でした。
セッション中、オラクルやルノルマンカードを展開して見えてきた要因を、マダムに説明してみました。
ご主人の「無意識だけど無礼な言動」に傷つくのは、マダムの心の奥底に、ご主人への深い愛があるのではないか。好きだからこそ、傷つくという真理が存在しているようだ。
心当たりがあるのか、そのマダムはしばらく涙を流されておりました。
本当にどうでもいい相手なら、何を言われてもされても、やっぱりどうでもよいと考えるものです。傷つく理由がないのですね。
ということは、逆もまた真なり。
相手がどうでもよくない、大切な存在だから傷つく、ということです。
そのうえで、この表裏一体の気持ちを、ちゃんと言葉にしてご主人に伝えてみてはどうか、とアドバイスしました。
「傷つくくらい、あなたを愛している」
「あなたを愛しているから、すごく傷ついている」
すぐに物事が解決するわけではないけれど、このように言葉を変えるだけで、ご主人も次第に気づいていくと思いますよ、と伝えると、表情がパッと明るくなり、少しずつでもやってみますと答えてくださいました。
日本には言霊、つまり「言葉には霊力がある」という考え方があります。発する言葉に力があるので、良いことを言えばよいことが、その逆では悪いことが起きる、と信じられています。
結果を意図的に変えるために、心にもないことを言葉にすることはよくありません。しかし、このマダムの例のように、自分の本当の気持ちに気づけたら、その思いを言葉として発するだけで、相手の態度が変わってきます。
良いように言葉の力を使って、実り多い人生を過ごしたいですね。