東京オリンピック、本日で閉幕ですね。
柔道や水泳、陸上といったおなじみの競技もさることながら、スケートボードなどの新競技も増えました。次のパリオリンピックでは、ブレイクダンス?のようなものも、新競技として追加されるそうです。
大がかりなスタジアムが必要な競技から、徐々にストリート競技というか、より身近にあるスポーツに焦点が当たっていくことに時代の流れを感じさせます。今後は、大がかりな選手育成とかを必要としないスポーツを中心に、オリンピックが今の商業主義メインのスタイルから、本来の「アマチュア選手権」に戻っていくような期待感を勝手に持っております。
また、難民選手団だったり、チャイニーズタイペイを「台湾」ときちんと紹介するようになったり、性的少数者の方が堂々と協議の場に建てる素地ができたりしたという意味において、世界の変化を感じさせてくれたのも印象的でした。個人的には、負けてしまった日本の選手には申し訳ないけれど、紛争で深い分断を味わったコソボのクラスニチ選手が柔道で金メダルを取ったことも、感慨深かったです。祖国が傷ついても、強い選手は世界の頂点に立てるのだということを証明してくれたように思います。
悪い意味でも、開会式に携わった著名人のいじめ問題やホロコースト揶揄問題など、日本がいかに世界の常識とかけ離れているか、ということも浮き彫りになりました。コロナに対する政府の迷走ぶりも相まって、本当に日本がグローバル国家として進んでいくのか、その覚悟が今後問われていきます。
日本国民も賢かったです。母国開催のオリンピックで祝福ムードになりつつも、コロナで有効な政策を打ち出せず右往左往する菅政権に対しては別問題として、NOを突き出していますね。菅総理が想定していた、オリンピックで支持率上昇には遠く及ばない状況ですし。
賛否両論ある中、そうした余計な感情は入れず、まずは公平に戦った選手たちにお疲れさまと言いたいです。メダルや入賞を逃した選手たちも、次のパリで巻き返していただきたい。
そして、IOCや日本政府を含め、このオリンピックが「終わりの始まり」、古くて機能不全に陥った体制は追いやられ、新しくて機能的な世の中が始まる契機となることを祈っています。
夜明け前が、一番暗い。
悪は99.9%栄えた時、最後の0.1%で世の中はひっくり返る。(オセロ理論ってやつですね。)
その意味で、コロナ禍のなかで個人的には開催をいぶかしんだ時期もありましたが、将来を感じさせてくれる意義をもたらしたという点で、開催されてよかったのだと思っています。
さぁ、これからはコロナ対策大失敗の政治家諸君と向き合うことにしましょう。私たちが持つ、一票の投票権を存分に活用して、主権者たる我々国民で、あほな政治家たちを正しい方法で駆除していきたいですね。