ボクがつくった過去作品です!
Youtubeで埋め込みしときますね。
20分あれば観られる作品です。
2016年制作です。
当時、渋谷のユーロスペースという劇場で公開し、2018年に神保町映画祭リターンズという動画配信の企画でも流していただきました。
『カタルシス映画特集』というなんとも大層なお題目の特集で取り上げていただきましてw
その時に掲載されたインタビューも許可をいただき全文掲載します。ハチャメチャな映画なので、内容を読み解くヒントになれば、と思います。まぁ、作品なんて余計な説明せずに各々の解釈にお任せして、叩きたいヤツぁ叩けばイイと思いますが。
それから、こういうのが気に食わない人は以後ボク及びボクの作品には近づかないことを推奨します。不幸にし合う人同士が敢えて近づく必要なんて無いやぁね^^
前置き長くなった…
では、ご覧ください。ど~ぞ!
↓神保町映画祭リターンズ掲載インタビュー↓
(ネタバレ含みますので、鑑賞後に読まれることをオススメします)
ニコニコチャンネル(動画配信サイト)「東京ヘッズ」とのコラボレーションによる
「神保町映画祭リターンズWEB」!今月の企画配信は「カタルシス映画」特集。
梅雨のじめじめした気持ちを吹き飛ばすような爽快な余韻が残るオススメ作品をお届けします!配信と併せて監督インタビューもどうぞお楽しみください
6/29(金)~7/5(木) 「おいしくいただきました。」 18分 監督:三輪江一
ー制作の経緯をお聞かせくださいますか?
役者として所属している事務所あてに、取り引きのある制作会社さんからお声がけ頂いた企画が制作のきっかけです。
いくつかの俳優事務所にオファーして、各事務所の俳優が出演する短編映画を製作して、劇場でプログラム上映をしませんかという企画でした。
大抵の事務所さんは外注するところですが、うちの事務所では僕が自主映画をつくったり、仕事としてもドラマのメイキングやDVD特典の演出等も手がけていて、クリエーターというかスタッフ的なこともやっていたので内製化できたというか…
自分たちで作ったほうが持ち味をいかした面白いものがつくれるんじゃない?ってことで、僕がメガホンをとる流れになりました。
ーシナリオの着想はどのように決められましたか所属俳優の魅力を引き出せる脚本にしたかったので、キャストが決まってから当て書きをしたのですが、まずは僕自身が日ごろ感じているテーマをもとにプロットをまとめていて、それをもとに脚本をつくりました。
<尖った表現をする>のは事務所のカラーというか心意気でもあるので、今回は怒られるのを覚悟で盛大にやろうと決まって、最初にクライマックスの<食べ物をメチャクチャにする>っていうのを決めて、そこスタートで逆算して脚本を組み立てました。
森田監督の『家族ゲーム』を更に派手にしたような、出演者全員で食べ物をメチャクチャにする<大・食べ物乱舞映画>になっていると思います(笑)
僕自身は役者でもありますが、仕事で企画や脚本を手掛けることもあって、年々テレビ等での規制やコンプライアンスが厳しくなっていくのを常日頃感じていたので、今回はその中でも<表現に於ける食べ物の取り扱い>についてフォーカスをあてています。
視聴者としてテレビを見ていても「スタッフがおいしくいただきました」というテロップをよく目にするのですが、表現者としてどこか残念な気持ちになるというか…確かに電源を入れれば誰でも見れるテレビの特性上、教育上とか道徳上とか…配慮は仕方ないのかもしれませんが、クレームにおびえて本来表現したいことから逃げているように感じる面もあります。
そんな思いを抱えていたので、今回はテレビとは違って足を運ばないと見れない映画ですし、とくにインディペンデント作品なので、敢えてタブーとされることをやりたい!と思いました。
ちなみに補足しますと、クライマックスで使った食べ物は、近所のスーパーに閉店間際に駆け込んで売れ残りを買ったものばかりで、僕らが買わなければ破棄される予定の食べ物です。
芸術にかこつけてっていうわけではないんですけど、誰の口に入ることもなく破棄されるよりは、いっそ芸術の一部として作品のなかに残れば食べ物としても少しは幸せなんじゃないかと思いまして。
僕たちは決して<食べ物を粗末にしてよい>という意図で表現がしたいわけではないので、その辺りは考えて準備をしました。
ー現場はどのような雰囲気でしたか?
基本的には和気藹々としている現場だったと思います。
今回、僕らは「表現から逃げない」ということを掲げて制作に臨みました。
僕は監督の立場として逃げずに演出する。出演者も芝居から逃げずに向き合う。
もともと僕らの事務所はフリーの役者が集まって設立した経緯もあるので皆「同志」というかそんな感覚もあって仲がいいので、逆に馴れ合いにならないように、お芝居に対しての要求は遠慮せずに徹底的にやりました。
でもキャスト陣も僕が監督ということで、遠慮せずにお芝居の提案等はしやすかったと思いますね。そういった面では自由度が高い現場だったと思います。
普段は事務所の人間同士で共演することも余りないので、お互いに役者としても刺激を受けて、自分の表現を存分に出来たのではないかと思います。
立場は違えども表現者として、一丸となって作品に向き合えたことは、貴重な経験になりました。
ーキャストごとに当て書きをされたことについてお聞かせください
今回、予め決まっていたお披露目の場が、俳優事務所同士の集いだったので、所属俳優の魅力を打ち出す事を大切にしようと思いました。
役者の持つ「認知されてる武器」と「認知されてない武器」をきちんと見せたいので、キャストごとに当て書きをすることにしたのですが、それぞれの持ち味や素の部分を活かしたり、反対に普段あまりやらないことをやってもらって意外性を狙ったりもしています。
例えば、主演の森本のぶの場合は、普段は比較的「動」の芝居が魅力的だと思っているのですが、今回は敢えてそれを抑えてもらって、地味なお芝居をリクエストしてみました。
これが大正解でしたね。分かりやすく泣いたり喚いたりする芝居ではなくて、素材のよさと彼自身のパーソナルな根っこの部分が垣間見えるお芝居が引き出せたように感じました。
また、奥さん役の寺田浩子の場合、彼女は普段はわりとナチュラルなお芝居を売りにしている子なので、今回は逆にマンガ的な程に「わかりやすくカリカリする嫁」というのをやってもらいました。いつも品行方正で役者としても優秀な人なので、フィジカルに遠慮せず人をぶっ飛ばせる新たなキャラクターがつくれてよかったですね。
他には、おっぱいキャラの高橋美津子は、普段「料亭の女将」とか「銀座のママ」みたいな…わりとお澄ましキャラを演じることが多くて。でも本来の彼女はゲラゲラ笑う明るい人なので、
もっと素に近い部分の役をやってもらいたいと思ったのと、あと単純におっぱいがデカいのも彼女の魅力ですからね。
「私のおっぱいどうよ」みたいな感じで、そこを武器にするような一番下世話な役を演じて貰らいたくて、あのキャラクターになりました(笑)
その高橋といがみ合ってる拒食症の役の田山由起はとても器用な役者です。森で嘔吐するシーンでは、仕込みのゲロを吐いた後も感情移入して餌付きっぱなしで(笑)そんな中、指を舐められて戸惑いながら照れを見せる芝居には、彼女の器用さが現れているな、と感じます。
あと僕個人としては、皆がパニックになっているシーンで、ある種先陣を切って扇動するような役割を果たした後藤ひろみがベストアクトだと思っています。
この作品の鍵になる重要なシーンでしたし、彼女の台詞きっかけで皆が壊れ始めるので、どのくらいのテンションでくるかとか…少し粘らないといけないのではないかという僕の心配をよそに、いっぱつOKでした。
親子の愛の美しい光景を前にして、皆を嘲笑うようなくそ人間な感じが出てて本当に最高でした(笑)
ー現場での変更点はありましたか?
拒食症男役の比佐仁が仕事で初日にこれなくなってしまって、急遽大幅な香盤変更を余儀なくされまして…。
2日間で撮りきるスケジュールしか組んでなかったので、
彼の居ないところから撮り始めて、また2日目の朝も彼の到着までの時間を有効に撮影していじけるように脚本を少し変更しました。
皆はお泊り合宿にきたみたいに夜楽しそうに盛り上がってましたが、僕にはそんな余裕もなく…変更のことで頭がいっぱいで眠れぬ夜を過ごしましたね(苦笑)
ーこだわったシーンはありますか?そうですね。画作りについてはカメラマンに任せる部分も多かったんですが、
僕は毎回、作品ごとに新しいことにチャレンジしたいと決めていて、
今回は森本のぶが 演じる管理人の「目眩カット」にはこだわりました。
よくある背景だけギューンってなる、ヒッチコックに代表されるやつですね。
そこにさらにカメラ前を食べ物でシャッターするっていう事をやりたくて、ここはちょっと拘って
何テイクか重ねました。
僕が知らないだけかもしれないんですけど、目眩カットでカメラと被写体の間をシャッターするのは、いままで見たことがなかったので挑戦したくて。
最後の食べ物を投げ合うシーンで、食べ物の切れ端とか米粒とかでシャッターさせてるんですが、一瞬すぎて気付いてもらえないかもしれないですね…。
シャッターさせるものが小物だし目眩カットの効果がそれによってどうにかなるっていう期待は薄かったんですけど、自分で決めたことだしやり遂げました。
ー映画を撮りはじめたきっかけ。
最初は自分が出演するための作品を撮るつもりで監督を始めました。
自分で映画を撮れば出番をたくさん作れると思って始めたのですが、実際やってみて頭が切り替わったというか。自分が出る作品を監督するのは、なかなかやり辛いもので…今後は辞めようと思いましたね。
監督として自分のイメージしたものをかたちにする面白さもあって、役者では得難い歓びもあって。
監督としても役者としても真摯に映画づくりに向き合いたいですし、
当面はそれぞれ分けてやっていきたいです。
ー監督としての今後の活動について
誰が言ったか曖昧ですが、映画作りの原動力は「怒り」っていう名言があったように思うのですが、僕もそれに同感するところがあって。
今回の『おいしくいただきました。』もですが、皆が見過ごしてるけど、「これで本当にいいの?」とか「もうちょっと疑問に思ったほうがよくない?」っていう問題提起というか。
そいういうテーマであれば、わざわざ自分で発信しようという原動力になると思います。
僕自身、毒にも薬にもならないようなものをつくりたくないので
大衆に支持されて、皆が皆「面白かったねぇ」って平均点をつけるような映画よりも、ごく一部の人に強烈に突き刺さるような映画をつくっていきたいですね。
ー長時間のインタビューありがとうございました。
(原文ママ)
●転載元:TOKYOHEADZ/神保町映画祭リターンズ
http://sp.ch.nicovideo.jp/tokyoheadz
●東京神田神保町映画祭
なお、以前に公開した作品はこちら↓
なおなお、新作はこの間撮影したけど、目下編集中であります!
そちらも鬼畜な作品になってますので、お楽しみにw
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