Celoテクニカルコミュニティのサポートから学んだ8原則
こんにちは、コミュニティの皆さん。私の名前はHenryです。もしかしたら、CeloのDiscordのアナウンスで絵文字を多用する人として知られているかもしれませんね🤣
私は現在、Celoのコアチームの1つcLabsで開発者リレーションズエンジニアとしてインターンをしています。このインターンの初期に、私はシンプルで野心的な目標を立てました😎
今年の初め、Celoのメインネットローンチを記念してバリデーターと共にビデオ制作をしていた時に、私は彼らに「何がきっかけでCeloを選んだの?」と質問したところ、彼らの回答が私にインスピレーションを与えました。
HappyCeloのAndrewは「Celoには最高のコミュニティがあります」と、Celo GroupのKasperは「Celoの一番の魅力はコミュニティが互いに協力し合っているところです」と話してくれました。そして、stakevalleyのBrianは、「Celoの周りには、温かくて親切な空気がある」と答えてくれました。
私は「Celoコミュニティが正しい道を歩んでいることは確かだが、そこに人を惹き付ける魅力とは何なのだろうか?」この疑問を胸に、cLabsの10人のコミュニティビルダーとチャットをしたところ、8つの洞察が浮上しました。それぞれの洞察はミニストーリーから導き出されたもので、示唆に富む行動が添えられています。
設立当初、Celoの創業者は、全ての人に繁栄をもたらす金融システムの構築を目指していました。それ以来、ほぼ全ての会議においてこのミッションが言及され、Celoの社員が下す全ての意思決定にこの視点が根付いています。
Celoのミッションがどのように事業を形成してきたのかを知るために、Celoのエクスペリエンスデザインを担当するVanessaに話を聞きました。「ほとんどの組織にはミッションがありますが、全ての組織がミッションに忠実であるわけではありません。」 Laurenceは、私が話を聞いた他のコミュニティビルダーたちと同様にこのように答えました「ミッションに貢献しないものはやらない」と。
Laurenceは、Alfajoresテストネットのローンチについて話してくれました。「Alfajoresテストネットに関してはサンフランシスコのオフィスの近くでイベントを開催することも可能でした。しかし、Celoは全ての人の為に存在しているので、世界中の人が別け隔てなく利用できるようにしなければなりません。世界中の人に参加してもらうために、朝7時に起きてイベントを生中継し、各大陸の人が参加できるようにしました。」
インスピレーション#1: 選択に直面した時には、その決断が組織のミッションを反映しているかどうかを考えましょう。
cLabsの人たちは「マーケティング」という言葉に嫌悪感を持っています。では、マーケティングとコミュニティ構築はどう違うのでしょうか?私は、コミュニティ構築経験が豊富なAdrianaに話を聞きました。
「コミュニティとは、相互性と公平性に基づいた関係性によって形成される場所であり、誰かから何かを得ようとするものではありません」とAdrianaは付け加えました。
私はAdrianaが話した例えが大好きです。コミュニティは庭のようなもので、木は水と太陽の光によって養われています。木はその実を動物や昆虫、その他の生き物と共有しています。木は決して「私を見て!私に注目して!」と自慢げに言うことはありません。その実を占有することもありません。全ては皆のためにあります。
インスピレーション#2:あなたの組織におけるコミュニティ構築とマーケティングの違いを3つ挙げてみてください。
Vanessa researching user needs in Kenya
インターンである私には、cLabsのマネージャーが存在しません。誰からも「何かをしなければならない」と言われたことがないので、自分の役割を自分で作っています。これは、cLabsが大切にする「ユニークな目的」と大きく関係しています。
cLabsのミーティングでよく聞かれる質問は「どうしたらあなたのユニークな目的を達成できるか」ということです。そしてcLabsチームは、また「どうすれば他のコミュニティメンバーの成功の手助けができるか」を常に考えています。
Taylorは、質の高いコンテンツ制作を支援するためにBrandKitを作成し、誰でもCeloに関する声を共有できるようにしました。同様に、Laurenceは「魅力的なCelo体験」を共有できるようにEventKitを公開しました。
インスピレーション#3:今、あなたがコミュニティと共有できることを3つ列挙してみましょう。
スタートアップの世界では、「スケール」という言葉は神聖なものです。少し前までは、コミュニティの構築こそがスケールに到達することだと考えていましたが、それは間違っていました。
初期段階では、信者の存在が必要になります。つまり少数でも、強い関係性を構築することが重要になります。
cLabsは、CeloのインセンティブテストネットBaklava上で行われていたコンテスト「The Great Celo Stake Off」で技術コミュニティを立ち上げていたとき、参加者400人のプロフィールを見て、各人の情熱やニーズを把握しました。プロフィールが完全に把握できない参加者については、Celoのプロトコルを担当するClaireが100人以上の参加者と接触し、チャットを行いました。Claireは、「最初は親密にその人を知ることが重要」と強調しています。
インスピレーション#4:話したことのない3人のコミュニティメンバーとの会話の機会を設定しましょう。
Denisse talking to a Celo enthusiast in Colombia
私が最初にcLabsの面接を受けた時、チームには20人ほどしかいませんでしたが、そこにいる全員が「何十億人もの人がお金を使って働く方法を変えよう」と決意していました。私は「この人数でどのようにそれを実現するのだろう?」と疑問に思っていました。
Celoのエコシステムを担当するChuckも同様に考えていました。「自分たちにの限界を受け入れ、数十億人にリーチするためにアドボカシーの助けが必要であるということを理解しました」
ChuckとEvan、そしてその他のエコシステム担当者は、多様な人々と共に協力者の候補をブレインストーミングした後、ミッションに沿った組織構築の働きかけに集中し、現在100組織規模となった「Alliance for Prosperity」の設立に至ったのです。Evanは、この作業の大半はチームがリモートの状態で行われたと述べており、物理的な会議が不可能な場合でも、目標とミッションに関する強力な共通のアライメントがあれば、それを前進させることができると強調しています。
Chuckは、組織に参加してもらうためには、共感を持ってニーズに耳を傾け、Celoがアライアンスメンバーそれぞれの目的を達成するためにどのように力を発揮できるかを確認することが重要だと語ります。Chuckは、Celoのギフト文化を反映させ、アライアンスメンバーの参加を促すために、独自のギフト(Celoエコシステムへの貢献など)を提供することを奨励しました。
インスピレーション#5: 自分のミッションに賛同してくれる人を3人見つけて、その人たちにインスピレーションを与えましょう。
バリデーターに「The Great Celo Stake Off」を体験した感想を聞いたところ、最も多かったのは「大変だった」という回答でした。「では、なぜ最後まで参加したのですか?」の質問には、「楽しかったから」「やりがいがあったから」と言う答えが得られました。
楽しくて、やりがいがあって、アクティブに参加できるゲームがCeloのバリデータコミュニティをまとめていたのです。ゲームを成功させるために計画を詳細に分析し、ゲームの全てのステップを緻密にレイアウトして完成させたのがこちらです。
リアルタイムでバリデーターランキングを表示するリーダーボードと、全体を通したチャレンジにより、ゲームは競争的で楽しいものになりました。ステークオフはフェーズに分かれていて、各フェーズ内では課題が用意されていました。例えば、ファイアウォールやその他のセキュリティシステムの設定は退屈な作業ですが、マスターバリデータのチャレンジでは、セキュリティ対策をしっかりと行ったバリデータに「マスターバリデータバッジ」が与えられ、これが退屈な作業を魅力的なものに変えたのです。
インスピレーション#6:コミュニティが参加したくなるようなゲームをデザインする
ピッチよりもリスニングを重視する
率直に言って、私は人を惹き付けるのが得意ではありませんでした。Ancaは「人は人に話しかけられるよりも、聞かれた方が心地よく感じる」という過去の経験から得られたアドバイスを教えてくれました。AngelicaとEricは、異なる文化圏のコミュニティで仕事をしているが、似たような話をしてくれました。
彼らがどのようにコミュニティにアプローチしているかというと、次のようになります。まず、あなたのプロジェクトに関連したトピックで、あなたが協力できそうなコミュニティ(例:Facebookグループ)を見つける。次に、観察し、人々のニーズや興味を理解する。第三に、人々の会話に参加し、既存のコミュニティに貢献する。第四に、あなたのプロジェクトが、彼らのコミュニティメンバーを助けることができると感じた場合にのみ提案する。
Ericは次のような例を示してくれました。フィリピンでは送金に関する話題は人々が深く関心を持っているので、頻繁に話題にあがります。送金に関する議論の中で、Ericは「Celoなら送金を簡単かつ安価にできる」と考え、「Celoがあなたのお役に立てると思います」と何気なく口にしました。コミュニティが必要としていることを提案したことで、Ericはコミュニティメンバーの興味を一気に惹き付けました。
インスピレーション#7:人々のニーズに積極的に耳を傾けましょう。
エンジニアとして、私はコミュニティへのアナウンスの草案作成にかなりの時間を費やしています。そこで得られた経験から作成した「オーディエンスの心に響くコンテンツをキュレーションするためのフレームワーク」を以下に示します:
Why: なぜ私が関与したいのか、それがどのように貢献することができるのか。
Who: 誰と関わりたいのか、そして彼らは何を気にしているのか。
How: このメッセージが、コミュニティの原則とどのように関係しているのか。
Where: コミュニティとの出会いの場として、このメッセージを伝えるもに適した場所はどこがいいのか。
What: コミュニティを支援するための最適なコンテンツとは何か、このメッセージを共有するためにはどのような媒体が最適なのか。
インスピレーション#8: このフレームワークを使用して、次のアナウンスを作成に取り組んでみましょう。
Taylor describing Celo’s voice
最後に、Celoの育成に取り組むJackieの言葉を引用して終わりにしたいと思います。”コミュニティが成功すればするほど、プロジェクトのミッション達成に近づきます。この8つの洞察が、あなたのコミュニティのエンパワーメントに役立つことを願っています。
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