この本を読むきっかけは、少し前によく見ていた岡田斗司夫さんのYouTube内での紹介でした。新しいジャンルの本を探していたので、書籍紹介もされている岡田さんのチャンネルは便利に活用させていただいております。
この本の他にももう1冊「シャーデンフロイデ〜人の不幸を喜ぶ私たちの闇〜(リチャード・H・スミス/澤田匡人)」も紹介されていたので読んだのですが、中野さんの補完的な感じだったので読書ログにしなくてもいいかな。
いくつか紹介されている中でこの本に惹かれたのは、このタイトルです。
この本のタイトルであるシャーデンフロイデという言葉はドイツ語で、日本語にすると人の不幸は蜜の味というところでしょうか。少し闇も感じるタイトルですね。
このタイトルの何に惹かれたかと言うと、私の友人にも 「ずるい」を口癖のように言う友人がいます。ニュアンス的には「いいな」くらいのものだと思うのですが、実は私にはその感情がよくわからないのです。
他人に対して妬む気持ちが起きない。
ただ人に関心がないのか、割り切っているのか、妬ましい感情だけがスッポリ欠如しているのか分かりません。
だから、シャーデンフロイデを感じる理由を知れば、その逆の理由すなわち妬む感情が希薄な理由もわかるのではないかと思って興味を持ちました。
この本を読んで良かったのは、一番知りたかった妬みの構造がわかった点ですね。
協調性が高い人ほど相手の不正は許せないんだそうです。
だからだ!とガッテンがいきました。私、協調性がほとんどないんです。
そして、協調性を高めたりシャーデンフロイデを感じさせたりするのに関わるのが、幸せホルモンと言われている脳内物質オキシトシンだそうです。
意外でしたが面白かったです。行き過ぎた愛のマイナス面ですね。
近年の毒親や〇〇警察とかもその影響なんでしょうか。
オキシトシンの影響だと知っていると、少しは優しい目で見れるかも知れませんね。
最後にこの本の続編を作成するとしたら、“幸せホルモンの適切な活用方法”とかどうでしょうか。
オキシトシン以外にもセロトニンも幸せホルモンとして有名です。
しかし本書の中でも書かれていましたが、日本はセロトニントランスポーターの密度が低い(セラトニンが少ない)人が多く、つまり不安を抱きやすい人が多いそうです。だから、オキシトシンとセラトニンの有効的な活用方法を事例と共に紹介とか面白いかも知れません。
ただ、テーマが「幸せな人生にするためのホルモン活用」なので読者に刺さるかというと分かりませんが。。。