昨日(5/7)、ニューヨークに初のAmazon Goがオープンしました!
Amazon Goとは、レジがない「キャッシャーフリー」のコンビニのこと。アメリカではシカゴやサンフランシスコなど11か所で展開されています。
ニューヨークといえば、アマゾン第2本社移転が住民の反対で計画が撤回されたばかり。「強欲なアマゾンは出ていけ!」と叫ぶ住民が多いこの街で、Amazon Goはどう受け入れられていくのか。
早速行ってきました!
マンハッタンの高層ビルといえば、ワールドトレードセンターですよね。911でテロ被害にあった後、ワンワールドセンターとして蘇りました。
その裏手、ハドソンリバー沿いにできたモールが「ブルックフィールド」です。
大きな吹き抜けが特徴のこのモール、一階には高級ブティックやレストランが入っています。ビル内には企業も多く入り、ウォールストリートも近いことから、平日は近隣の会社員たちがウロウロしています。
東京でいうと、新丸ビル or 虎ノ門ヒルズ、って感じですかね?
Amazon Goが入ったのはその2階。
さてと、早速入って、、、
おや、、、
まさか、、、
行列!?
コンビニに行列、、、なんだか釈然としませんが仕方ありません。並ぶと「アプリおとしてある?」と聞いてくるスタッフ。
うん、ばっちりだよ?
いやそもそもアプリ落としてない人なんて来るの??と思って見ていると、なんとアプリなしの方も入店させている様子。黎明期感が溢れています。
さて、並んだものの待ったのは数十秒。
このゲートに自分のQRコードをかざします。
ついに入店できました!
万引きが多いニューヨーク。
導入したい小売りは沢山いそうな仕組みです。
中はいわゆる日本の普通のコンビニサイズ。
いきなり、
ニューヨーカー御用達、
マグノリアベーカリーのカップケーキ笑
日本にも進出したと聞きましたが、、、可愛いけどショック死しそうなほど甘いのでスルー。Amazonなりの「地元密着だよ」アピールでしょうか。
ざっと見たところ、軽食とスナックがほとんどのコーナーを占めています。サンドイッチ、ハンバーガー、トルティーヤ、サラダなど、アメリカ人がランチに好みそうな食品が大量に。
寿司も充実。
他のコンビニと比較するとかなりレベルが高そう。
軽食はほぼAmazon Goオリジナル商品になっていますが、これはどういうモデルになっているんだろうか。イオンPB商品的な位置づけでしょうか?とにかく、普通のコンビニより美味しそうなのは確か。
Amazon Goといえば「センサーお化け」。
気になるカメラ・センサーはこういう感じで天井に大量についています。
確かに大量にありますが、色と照明でほとんど気になりません。
それより気になるのは、、、、
オープン二日目ということで、店内は人が多い。
そのため商品投入も頻繁。
すなわち、大量にスタッフがいる。
キャッシャーフリーではあるけれど陳列は人力、そりゃそうか。
無人をイメージしてきたので意外でした。
もう一つ、ニューヨーク店の特徴といえば、
現金払い対応!
キャッシャーフリーなのに、キャッシャーがある! ニューヨークでは普通のコンビニですらほぼクレカ支払いのため、現金対応は違和感が半端ない。
ただ、最近のアメリカでは行き過ぎたキャッシュレスが与信のない人々を排除することにつながるとし、現金受け入れを義務付ける動きもあります。もしかしたら、Amazonはこの動きに気をつかったのかもしれません、
それでは折角なので何か買ってみましょう。
サンドウィッチが美味しそうだったのですが、残念ながら私はお腹がいっぱい。悩んだ挙句、ナッツを買うことに。
手に取って、外に出ればいいのかな?
「そうそう、そのまま出ればいいよ!」
スタッフが2人がかりで対応くださる。
これも数週間したら無人になるんだろうか。
ということで、出れました!
折角なのでハドソンリバー沿いに出て、、、
ナッツをつまむ。
のんびりしていると、、、
アプリにレシートが届いていました。
返金受付機能もある様子。
ただ、レシートが届くまで約40分はかかりました。リアルタイムでチェックアウトしているわけではないんですね。
というわけで、Amazon Goニューヨーク1号店、私にとっても初めてのAmazon Go体験は無事に終わりました!
利用者としての感想ですが、
チェックアウトがないというのは、忙しい会社員の味方ですよね。限られた昼食の時間に美味しそうなAmazon Goオリジナル商品を選び、そのまま店を出てハドソンリバー沿いの風景を楽しみながらのんびり。いいね。
というのも、モール内にはテイクアウトできるお店がたくさんあるんですが、ランチタイムは混むんです。。。この近くのビルに毎日通っていたことがあるんですが、ランチ難民に陥ったことが何度かありました。
そもそもニューヨークでは、コンビニやレストランでの支払いの殆どがクレカやApple Payなどのため、Amazon Goの仕組みは全く違和感がないと思います。正直、そこまで「おぉ!」って感動はなかったです。便利な体験だなー、くらい。だからこそ日常に馴染む気がします。
ということで、サービス自体の満足度は高かった。
一方で、、、
あれだけのセンサー・カメラがつけられて、行動を監視される。
通常のAmazonのお買い物であれば、自宅住所と嗜好がばれるくらいですが、Amazon Goを組み合わせると自宅外の、より日常に即した行動が収集されます。
しかも容姿まで紐づけられている可能性もある。容姿やファッションから、人種、年齢なども特定できるでしょう。
先日、アマゾンスピーカーAlexaの録音内容がアマゾン従業員に聞かれていたことが大きなニュースになりました。
その中には女性がシャワーを浴びながら歌う音、性犯罪に巻き込まれている様子、子どもが助けを求める声などもあった、との従業員の証言は少なからず衝撃をうける内容でした。
人によって受容度は違うでしょうが、私は何とも言えない嫌悪感を抱きます。
私の行動は、いったい誰のものなのか。
今、同じ疑問を持つ方は多い。
私のものだとしたら、ショッピングに関する処理が終わった後、その行動履歴を管理する権利は私にあるのではないのか。消去できるようにすべきではないのか?便利さと引き換えに渡したものはあまりに大きすぎやしないか?
Amazon、あなたは答えをだせるの?
MALIS