高田純『脱原発は中共の罠』(ハート出版)
反原発を叫ぶ人たちは中共の「トロイの木馬」である。
日本列島の空に「中国の核ミサイル」が吊るされている
福島原発事故の低線量放射線では「十年間にひとりの犠牲者も出ていない」。
ところが中国の核ミサイルが東京に撃ち込まれると、380万人が犠牲になる。
本書の注目するべきポイントは旧ソ連に関する箇所だ。
ソ連抑留の元日本兵の二万人が核実験施設建設に投入され、誰一人帰国していないという事実を述べ、実際に現地へ調査に赴いた。
1946年のソ連内務省報告では、ソ連への(日本人の)移送は49万98907名翌年の捕虜抑留者業務管理総局報告では捕虜総数が61万6886名となり、
ソ連移送が53万3325名に増えていた。
ソ連が崩壊し、帰還者の登録ファイル、死亡者名簿が日本政府に提供された。
「(日本の)厚生省は、各収容所の抑留日本兵の人数、死亡者数、地名(カタカナ)をまとめた後、米国、英国ならびにソ連において発行されたソ連地図を参照し、
その地名を特定した」(中略)「ロシアより提供された約4万1千人分の名簿と日本側資料とを照合し、約3万2千人については、死亡者が特定されている。しかしながら、厚生労働省推計の抑留中死亡者約5万3千人(モンゴルを除く)と比較すると、いまだ約1万2千名の名簿が提供されておらず、また提供された名簿の中で特定できなかった約9千人を併せると、約2万1千名が死亡者の特定に至っていない」(112−114p)
「人数の辻褄が2万人規模で合わない」
2万人は核実験場の建設に投入されたのではないのか。それゆえに地図を精密にトレースした結果、「二つの核施設の周辺に一万人前後の日本人収容所が配置されている」。(地図が116−117p)
日本人捕虜は酷使され、「死ぬまで強制労働をさせ、死体を秘密裏に埋葬したに違いない。その埋葬地は、ポリゴン内にあるはずだ。ソ連が強力に推進した核武装の秘密を知った抑留者や囚人達を、ベリヤたちは解放するはずがない」