ALISのみなさん、こんにちは、Naottaでございます。
休み明けにも関わらず、沢山の方に読んで頂いて嬉しいです。
みんなイーサの行く末が気になりますよね?
てか、ブルームバーグクリプト見たらまだやってんな、イナゴ。
ふぅ。
プロジェクトに入る前にやねうらさんからの質問にお答えしたいと思います。
Q:国家というシステムがない地域にブロックチェーンを持ち込んでも大丈夫か?
A:ですよね。これ以前国連のイベントに出た時にも、安易に難民にIDを渡してはいけないというお話でした。
フィールドワークを重ね、時間とお金をかけて実現させていくしかないのかなと思います。また、政府とNGOがパートナーシップを組んでプロジェクトを成功させているケースもあるようです。
さて、それでは今日のプロジェクトです。
官僚的かつアナログな自治体の社会データ管理
今日はAmplyというプロジェクトで、ユニセフなどからシード期の投資を受けたdAppです。南アフリカのケープタウンで実験的なプロジェクトが行われています。
これまで紙ベースで行なっていた幼児教育センター出欠管理をデジタル化する事によって、自治体の社会課と幼児教育センターの時間とコストが節約され、職員たちは本来の仕事である教育に時間とエネルギーを注ぐ様になる事が目的です。
ビデオをご覧ください。
ここでいう幼児教育センター(Early Childhood Development Center)には親が失業中であったり、虐待を受けてる子供たちが集まっています。
人間って1歳から6歳ぐらいまでに学習したことが人生に大きな影響を与えるんですよね。
なのでこの時期の子供に英語や算数やその他の生きるためのスキルを教えるとこは、コミュニティの為にも大切です。
センターは自治体からの微々たる補助金によって運営されています。補助金をもらう為に自治体へ4半期ごとに報告する必要があり、しかしそれには官僚主義的な膨大な書類作業が必要で、なんども部署をたらい回しにされたりと、とにかくカオスだそうです。
アプリを使えば生徒の情報をデータで提出出来る様になり、また子供が親の事情で別のセンターに異動しても守られたブロックチェーンベースのIDシステムで追跡する事が出来る様です。
カオスを取り除き子供の環境を改善しよう
このプロジェクトの主な目標は、
1.子供の必要に応じたサービス提供の効率化
2.運営コスト削減
3.保育園の補助制度の効率化
4.デジタル的に・経済的に子供と社会を繋ぐ
官僚主義のせいで煩雑な作業に追われていたセンターの仕事が、テクノロジーによって改善されれば、長期的にもコミュニティの幼児教育サービスの向上と運営に良いインパクトが期待されます。
ちなみに私の経験から想像するに、南アフリカの自治体の紙データの保管は日本人からは想像もつかないぐらい記録がどこにあるかわからないグチャグチャ具合で、壁に書類を投げつけたくなるぐらいイライラすると思います。
ウェブサイトには3322人ほどの子供に使用されているとあり、小さな一歩を踏み出したばかりです。
実はこのプロジェクトを知った時、出欠をデータ化しただけなんてインパクト小さいなと思ったのですが、中東での公的サービスのデータ管理のやばいお粗末さを思い出し、何か大きな事をしなくても、障壁を取り除くだけで社会的弱者である子供たちに力を取り戻す事になるのかもと思いました。
それもこれも、イーサリアムが使われてると考えると全ツ(してません)も少し報われる気になるかもです。(笑)
ではでは、今日はここまで!