(前回のあらすじ:
例えば人が金銭的に危機的状況に陥ったとき、
二つの反応が現れる。
一つは、意識的にお金を稼ぐ情報を集めようとする。
もう一つは、今まで気にもしなかったような情報が
視界や聴覚に飛び込んでくる。
何故このようなことが起こるのだろうか?)
たまにこんなことがありませんか。
・電車の中でうとうとと居眠りをしていたはずが、なぜか目的地につく直前に起きた。
・帰り道、友達と話すのに夢中になっているうちにいつの間にか家の前についた。
このとき私たちは
意識の世界では判断していません。
もうすぐ目的地に着くことや、
どの道を辿れば家に帰れるかを判断しているのは
意識ではなく無意識の領域です。
無意識が、
五感を通して入ってくる無限の情報から、
必要なものを抜き出して判断を下しています。
ここで注目していただきたいのは
「無限の情報から必要なものを抜き出して」
というところです。
つまり無意識は
「情報の取捨選択」
をしています。
(これを司る脳の分野をRASと言うらしいです。
おそらく医学や心理学の用語だと思います。)
無意識がいらないと判断した情報は、
意識層に到達する前に捨てられてしまいます。
そしてここに
「意識の盲点」が発生する原因があります。
一つ前の話では、
どこにでもいる大学生が
急に多額の借金を背負ってしまう話をしました。
そして結果として、
借金を背負う前には気にならなかった
「投資」や「借金」というワードに
やたらと反応してしまうようになりました。
これは、これまでだったら捨てていた情報を、
無意識が大事だと認識し直して拾い始めたから
起こった現象と考えられます。
ある意味怖い話でもあります。
人は無意識が重要だと思った情報しか
意識することはできない。
例えば「お金は必要ない」と思い込んでいる人は
目の前にお金を稼ぐヒントがあったとしても
認識できません。
もう少し踏み込むと、
「我々は無意識が当たり前と捉えている世界しか意識することはできない」
とも言えます。
・私にはこれくらいの生活がお似合い
・私の実力はこれくらいだ
と無意識が思い込んでいる限り、
改善するためのヒントは意識層に上ってきてくれません。
見ることも聞くこともできない。
まさに盲点なのです。
けど、もしこういった盲点を見ることができたら、
少し現実の世界が広がってみえるとも思いませんか?
一応、私が調べた限りだと4つほど方法があるみたいです。
次回以降、その方法について書けたらと思います。
ありがとうございました。