前回の記事でマーケットの基本を説明しました。
今回の記事ではイーサオンライン内の経済について解説します。
また、この記事の目的はイーサオンラインを題材にマーケットについて説明することで、dappsゲームには書かせないアイテムの売買について考え方を深めてもらい、今後のゲームに役立ててもらうことです。
マーケット分析の流れを自己流ですが、
ゲーム内の経済をモデル化➜出来高・売買高の分析➜相場の分析
になります。
モデル化というと難しいような感じがしますが、要するにゲームのシステムを整理し、いろいろなものを数字で表せるようにしていくことをモデル化と勝手に呼んでいます。
この段階では、情報の整理をどんどんしていきます。
イーサオンラインの場合ではシステム上ゲーム内トークンが3種類あると考えると、非常にわかりやすくなるので、まずはこの考え方を導入します。
1. 装備トークン
2. ペットトークン
3. マーケットシェアトークン
これら3種類について特徴を説明していきます。
ゲーム内で最も流通量が多く、汎用性の高いトークンです。
発行量に制限がなく、最小単位は「1コモン」で、多くの「コモン」を持っていると装備をアップグレードできます。
また、一定数のコモンを持ち、装備をアップグレードすることで配当を貰える権利が発生します。
(今だと、フルエピック装備より少し強いぐらいの「100コモン」程度必要)
※コモンと装備のグレードの関係
ここで、1コモン当たりの価値をおおよそ見積もってみます。
コモンは0.01ETH払うことによって、宝箱から獲得できます。
計算は割愛しますが、1宝箱から獲得できるコモンは平均して「2.13コモン」になります。
つまり、「2.13コモン」はおよそ「0.01ETH」の価値があることがわかります。
表にまとめると次のようになります。
ここで、装備トークンについての情報整理は終わりです。
装備トークンと異なり、発行量に制限があります。
また、ペットトークンはたくさん持っていてもアップグレードが出来ないため、2つ目以降の所持しているペットトークンは価値を生み出しません。
トークンの性質上、高額なため流通量も少なくマーケットでは少し扱いづらいトークンになります。
このトークンも発行量に制限があるところまでは、ペットトークンと同じですがたくさん持っているとその分だけ配当が増えるため価値を生み出します。
しかし、現在はマーケットで売買することができないため、マーケットに対しては影響力が0のトークンとなります。
以上がモデル化したときの3種類のゲーム内トークンの特徴になります。
マーケットの売買は経済活動の一環です。
経済は通貨やトークンの流れそのものなので、このようにモデル化することでマーケットの理解が簡単になります。